石巻市の地価が上がって、値引きなしで、飛ぶように土地や住宅の契約が決まっていくという。
仙台市の賃貸市場も、家族で住める一軒家(仙台市には100軒くらいしか出ていない。100万人都市でですよ?)や、大型のアパートやマンションが少ないらしい。
そんな訳で、賃貸レートが上がっているなぁ。。。。と感じる。
仙台市の一軒家は、100~110㎡程度の広さで、8~10万円(設備や築年数による)が主流。
それが今では、築25年以上でも13~16万円で出て、それでもすぐに決まってくる。(どんどん市場から消えて行くので、速攻で決まるんだと思う)
さて私が持っている物件に住みたいとおっしゃって下さった方(候補者)はこんな人たち。
○地下鉄沿線の賃貸マンションが修繕退去になった、小さいお子さんがいるご家族
○被災地ボランティアで2年間仙台に住みたい老夫婦
○建築会社社長で、復興工事の従業員が共同で住む家を探している方
○外資系にお勤めの外国人夫婦、費用は持つので家を改修して住んでもいいか?
○転勤属のファミリー(法人契約)
さて、どなたに貸したと思いますか?・・・・答えははじめの二組です。
世帯年収的には下の三組の方がいいと思いますけどね、今回は「被災に関係する人たち」に貸したかったんです。
下記は、入居前に修繕がぎりぎり完了した物件
震災直後↓(見てもらったら構造的には問題ないらしい)

修繕後↓

構造的には安全でも、見た目が怖いと、入居者が心配しますからね。
仙台市内でも、津波、地割れ、崖崩れ、地盤沈下、液状化など様々な被害が出ていますので、手持ちの不動産が住める状態なだけでも、めっけもの。
高い賃料で大儲けしようなんて、思いませんよ、とても。
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国税庁が1日発表した全国の路線価は、3年連続の下落ながら下落傾向は鈍化した。
しかし、東日本大震災の津波被害を受けた地域や、東京電力福島第一原子力発電所の周辺地域は、不動産売買がほとんど行われず、大幅下落を懸念する声が上がる。
一方で、仙台市内は、“震災特需”の様相を見せている。
「『タッチの差で入居が決まりました』と断られ続けました」。仙台市若林区の自宅を津波で流された主婦(40)は市内の不動産会社にほぼ毎日通い続け、4月半ばにようやく家族4人で暮らせる家賃約7万円のアパートを見つけた。「家賃が上がっていると聞いているので、手頃な値段で入居できて良かった」と喜ぶ。
地元の不動産業者らによると、震災直後、賃貸・分譲マンションや中古住宅を求める被災者らで活況を呈し、10年来売れ残っていたマンションも売れた。業界関係者は「1~2割上昇している印象だ。家賃10万円の賃貸物件が13万円、1400万円だった宅地が1600万円で売れた」と話す。免震構造の物件にも人気があるが、「あくまで震災の駆け込み需要で長期的に見れば落ち着くのでは」(日本不動産研究所東北支社)との見方もある。
(2011年7月1日15時15分 読売新聞)