<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

上海 マンションの不具合レポート 2

2011-12-26 | 中国社会学

前回の続きですが、今回は設備を中心に。

まず生活に必要不可欠な空調(エアコン)。
我が家の空調、設置タイプではなく、全室埋め込み型。
吹出し口しか見えないタイプですね。
見た目はいいんですが・・・。
入居した当初、夏の暑い頃でしたが・・・、暑くて死にそうでした。
最初はこんなものなのか?と我慢していたが、ちょっとおかしい。
ってことで不動産屋の担当者に来てもらうと・・・、
汗をダラダラ流しながら、慌ただしく電話、電話。。。
そう、やっぱり壊れてたんですね。
結局、修理したところ、室外機のモーターが壊れていたとのこと。
えっ、そんなにすぐ壊れちゃうもの・・・?
ちなみに、この室外機、とても巨大です。



日本ではインバーター化されているので、室外機はコンパクトが常識。
中国では、まだ価格勝負ですから。。。
この室外機、スイッチを入れるとガラガラガラガラっと凄い音を立てながら働き始めます。そこまで主張する必要もないんですけどね。。。

そして、契約更新の際に空調の清掃をお願いすると・・・

おやっ、いつもと同じ不動産屋の担当者が到着。
当然、専門業者が来るものと思っていたら・・・、
自分で作業開始!
ま、キレイになればいいけど。。。



排気口みたいな部分を開けて、フィルターを取り出します。



それにしても、開ける際にバキバキバキバキーっと凄い音が。。。
普通に聞いてたら、何かが壊れたような音。
やはり素人には無理な作業です。
日本では、あんなに簡単にフィルター清掃できるのに。。。

フィルターは水で流して洗います。これは日本と一緒。
シャワールームを貸してあげて、ゴシゴシ。。。
キレイになってよかったあ・・・と思ったのも束の間



彼、フィルターはキレイにしたけど、シャワールームに残った汚れはそのまま。。。
まあ、こんなこともよくあることなので、想定内ではありますが・・・。

続いて、湯沸器(ボイラー)。



これが、なかなかのジャジャ馬。
まず温度表示部分、入居したときから温度が表示されません。
何かボタンを押すと、バックライトが明るくなるだけ。。。
大家さんに「直してほしい」とお願いすると、「温度を上げるボタンを押せば熱湯が出るから問題ない」との答え。
ま、確かにそうですけど・・・。
でも、冬に一度、お湯が出なくなったことがあって、そのときはかなり焦った。
結局どうやって直したかって・・・?
ガチャガチャとボタンを押しまくったり、電源を付けたり消したり。。。
次に出なくなっても、解決法は不明です。
ま、何とかなるでしょ(すでに中国的?)

排水管にも問題が発生。



この画像にあるグレー部分の配管、プラスチック製です。。。
いや、日本じゃあり得ないでしょ?
プラスチックの組立てなので、当然ながら結合部が甘くなるわけで・・・
自分では手に負えないので、管理会社に電話。
担当者が到着すると、「あっ、それね」って感じで、作業を終了。
すぐ直ったからいいけど、根本的にやり変えたほうがいいと思うんですけど。。。

中国の場合、我見は立派に見えるマンションでも、こうした見えない部分にはお金をかけていないことが多いんですよね、困ったことに。
几帳面な日本人には耐え難いかも。。。
私、B型で、そもそも大雑把ですので。

まだまだ続く。。。

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上海 マンションの不具合レポート 1

2011-12-24 | 中国社会学
海外駐在と言うと聞こえはいいが、実際のところはそうでもない。

アジアでも治安の不安定なところであれば、いまでもメイド付き、セキュリティ完備の豪邸に住むなんて話も聞くが、上海のような国際都市ではそんなところに住む必要もないワケで・・・。治安も安定していますしね。

上海は現在、日本人が最も多く住む海外都市と言われ、気候もそれほど違わないため、日本と遜色のない生活ができると思われがち。
これを駐在の立場から正しく表すなら、「日本と同じような生活はできるが、日本と同じ暮らしはできない」といったところか。
その端的な例が住居。
今回は、特にマンションの不具合にスポットを当てて話を進めたい。

まず、在上海日本人のマンション事情を簡単に紹介。
駐在員がどのクラスのマンションに住むか・・・?
これはやはり企業の格や階級などによって大きく左右される。

大企業の駐在員などは、ほぼ100%日本人だけが住むサービスアパートメントで生活するケースが多い。
ここでは、ほぼ日本での生活と遜色ない、いやそれ以上の不自由のない生活が保障されると言っても過言ではない。
住居内でちょっとした不具合が見つかっても、電話1本ですぐ解決してくれるし、宅配便なども代理で受け取ってくれる。
その他、共用施設の充実ぶり等も言うに及ばない。

では、その下のクラスである個人オーナー物件はどうなのか?
実は、このクラスに住んでいる駐在員は結構多いようだ。
筆者もこの部類の一人。
ってことで、我が家の事例を紹介しつつ。。。

まず、開口部について。
日本の住宅、確立された規格に基づいて生産されたサッシで、ピシャっと閉まる。
最近では二重サッシも当たり前になってきたから、とにかく機密性がしっかり。

対して、中国はというと・・・



ご覧のとおり、レバーをガチャっと捻るタイプが主流。
これ、何が困るかって、機密性が悪い、レバー部分に負荷が掛かりすぎるってコト。
そして、案の定、1ヶ所のレバーが・・・



折れました@@@



根元からバキっといった感じ。
うーん、このマンション、まだ6年くらいしか経ってないはずですが。。。

幸い、この折れた開口部は2つのレバーで止めるようになっていたため、現在は残りのレバーで持ちこたえているが、下の住人などは同じようにレバーが壊れて修理を頼んだところ「修理できない」の一言で終わりとのこと。
できないって・・・???
でも、受け入れるしかないようです。

そんなこんなで、上海での冬、室内のほうが寒かったりします@@@
これから駐在される皆さん、防寒対策は抜かりなきように。

次に、玄関のドアノブ。



ドアノブを止めているネジに注目!
明らかに純正のネジではないんですね。どこで買ってきたのやら。。。
実際、このドアノブ、ネジが根元で折れて機能不全になったことがある。
つまり、外から開け閉めできなくなっちゃったんですね。
幸い、すぐに修理できたから事なきを得たが・・・(っていうか、変なネジを締めただけですが)。

余談だが、上海では日本のホームセンターに当たるものを見かけない。
そのため、ネジをどこで買ったらいいのか、2年経った現在でも不明なまま。
誰か知ってたら教えてください!

そして、室内のスイッチを見ると・・・



完全に曲がっていますね。。。
現地の人は、あまり小さなことに拘らないから?
でも、このスイッチ、実際に機能していない。
入居した際、不動産会社の担当者が言うには「施工業者が配線を間違えたので、この電灯は付かない。直そうとすると、壁を剥がして大規模にやり直す必要があるから、これで勘弁してほしい」とのこと。
うーん、ちょっと道理が違うような。。。

おまけに、住居の壁は塗装してあるだけ。
この塗装も仕上げが悪いので・・・



ご覧のとおり、表面が剥がれていく始末。
こういうのを見ると、青色に塗らなきゃいいのに・・・と思ってしまう。

日本では、自分の住居は自分色に染めていくもの。
翻って、中国では自分を住居にフィットさせていくことが求められる。
まあ、郷に入れば郷に従えってコトで・・・

次回、設備編に続く。。。

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中国市場を狙う日本企業/中国を嫌う日本市民 対中意識のズレ

2011-12-22 | 日記
中国で生活していて冷静に感じること。

最も顕著なのは、日本企業と日本市民の対中意識のズレ。



一市民の生活から考えると、企業が何を考えていても知ったこっちゃないとも言えるが、もはや中国製のモノなくして、日本での生活が成り立たないという現実も無視できない。

一方で、日本企業は世界最大の中国市場に何とかして食い込もうと奮闘している。
ここでも冷静に考えれば分かるが、中国での利益獲得以外に企業業績を向上させることは難しくなっているのだ。

端的な例を紹介したい。
本日の時事速報(中国版)の目次を見ると・・・

《中国トップニュース》
◎三菱商事、中国本土で元建て債発行=外資系事業会社で初
◎三井物産、中国で卸発電に初参画=電源開発、政投銀と共同で
◎地方の年金基金に株式投資解禁を=残高18兆円、実質マイナス運用-中国社保理事長
◎JR九州、上海に日本料理店=外食で海外1号店-来年2月上旬から営業
◎日産、中国・広州が世界最大の生産拠点に=第2工場竣工
◎安川電機、産業用ロボットの中国生産開始へ=2015年度に年6000台

トップニュース6項目のうち、5項目が中国市場における日本企業の動向。
内容も、資金調達から新エネルギー、自動車、飲食業と多岐にわたっているのが分かる。

個別にみても、三菱商事の中国での資金調達などは今後のひとつの流れを示すもの。
現地法人が中国現地での業務拡大を図ろうとした場合、当然ながら資金調達が問題となる。
これまでは大手邦銀がその役目を負っていたワケだが、邦銀自体の資金調達にも限界がある。
日本の本社が増資を行うという選択肢もあるが、こうした要求に全て応えきれなくなっている事情もあるようだ。

しかも、業務拡大の回数が増えるたび、必要額も増えていくのは必然の傾向とも言えよう。
今後、こうした流れが加速していく可能性もありそうだ。
こうやって、人民元が実力をつけていくのかも。。。

日産自動車の記事も衝撃的。
これまで、九州工場が世界最大の生産拠点だったが、今後は広州工場がトップとなる。
もはや日本企業だから日本で生産するという考えは成り立ちそうにない。

同じように、安川電機が江蘇省常州市で産業用ロボットを生産すると発表。
「需要地で生産する」というのは当然の流れ。
こうした流れも加速していくだろう。

企業は株式会社である以上、株主利益の最大化を目指して行動する。
その企業は、従業員という「人」の集合体という性質もあわせ持つ。
企業という「全体」が方向性をもって行動するとき、従業員という「個」もそのあり方を変えていく必要があるだろう。

見方を変えれば、こうしたグローバルな環境で積極的に働く日本人は不足しているように感じる。
こうした人材を増やしていくには、まず中国社会への偏見を改め、統計などの客観的データに基づいて、隣国との付き合い方を再考していく必要があるだろう。

当たり前のことだが、「中国人だからキライ」などというのは、稚拙な言い草。
13億の人民すべてが同じ性質であるワケがない。これは、日本人とて同様。
どこの世界でも、好きな人、嫌いな人というのは存在するはずだ。

自分も一日本人として、ニュートラルな状態で中国と向き合っていきたい。



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現代中国人の職業観念

2011-12-20 | 中国社会学
本日は、筆者が聞き及んでいる現代中国人の職業観念について。



改革開放以前、国有企業での勤務で一生を全うすることが典型だったが、そんな話は昔のこと。
いまは競って、さらに上を目指して転職するという文化が蔓延しつつある。

加えて、企業側の優秀な人材に対する需要も旺盛だ。
もはや英語、日本語などの外国語が流暢であるだけでは転職戦争を勝ち抜くことが容易ではなく、外資企業などでの実務経験が問われる時代に入ってきたようだ。

その意味では、日本以上に熾烈な社会かも。。。
日本の場合、大した成果を出さなくても年功序列でソコソコまで上がっていけますから。
一般的に、中国ではこの「ソコソコ」というものが見出しにくい。
良い悪いは別にして、出世する人には出世するだけの理由があり、解雇される人には解雇されるに足る理由が存することになっている。
ま、この出世する理由というのも、仕事が出来るとか一面的な評価ではないことは言うまでもなく。。。

このような世情は日系企業にも波及しているらしい。
ある大手企業の駐在員が「営業部門で日本語人材を採用しても、2年在籍しているのは半分程度、5年在籍しているのは1割、10年在籍していると化石と言われるくらい」と話していたのが印象的だった。

こうした若手人材、少ない在籍期間でその後どうするのか・・・?
ここで、いかにもしたたかな中国人の本領発揮。

彼らは、一定期間、大手企業Aの営業社員を務めると、ライバル企業Bの採用に臨み「A社で営業経験がある」と売り込む。
ここで見事、B社の採用を勝ち取るばかりでなく、主任といった1ランク上の役職を手にする。

そして同じように一定期間経過後、今度は別のC社の採用に臨み、「A社で営業経験、B社で営業主任としての経験」を売込む。
すると、またもや1階級上がって採用・・・
という感じで、同種の業界内で階段を上るように「昇進」を果たしていくというから、何とも鮮やかだ。



もっとも、こうした人種が本当に営業畑で結果を残せるかというと、疑問が残るところ。
こうした短い在籍期間では、本当の営業の難しさなどを身をもって経験することは難しいですからね。
まして、日本の企業統治(ガバナンス)は大陸的な思考では図り難い部分も多い。
人間は「失敗や苦悩から学ぶ」ことのほうが多いワケで。。。

一方、体力勝負で地位を確保しようとする者も当然いる。
「食は中国にあり」と言われるこの国では、宴会は必要不可欠な文化。



しかし、最近は酒に弱い若年幹部や自動車通勤をする人がいたりして、以前ほど大宴会は見受けなくなった。
とはいえ、こうした宴会を盛上げる人材は当然必要なので、ココも狙い目であることは確か。
ま、酒が好きなら、体調さえ気にしておけば問題ないような。
筆者も思い返すと、こうした職種?、何人か思い当たるフシがあります。。。

こうした上昇志向は発展途上の国に特有のものと考えられがちだが、逆にこうした人々のエネルギーが成長に繋がっているという見方も出来る。
いまの日本に足りないものが透けて見えるような。。。(鶏と卵の関係?)

ある中国政府関連機関の女性職員は、こう漏らしていた。

「私、とにかく頑張って働いて偉くなりたい。そしたら、お抱え運転手だって子育てだって、何だって会社負担になるんだから」

いやはや、何か狂っているような。。。


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上海の観光地 田子坊 2(インド料理ほか)

2011-12-19 | 日記
前回に続いて、今回は田子坊のお薦めショップを紹介。

まずは、食べるところから。

田子坊の中、中華料理の店は皆無と言っていい。
これは「食は中国にあり」と評されるこの国では極めて珍しいこと。
基本的にアジアフードの店が多いですね、あとイタリアンなどもチラホラ。
とりわけタイ料理が幅を利かせている中で、筆者が目をつけたのは・・・

インド料理でした。
ま、たまたま発見したんですけどね。。。

同店、飲食店が立ち並ぶ通りの一角にあります。



店の名前は、ロータス(蓮池)。
店構えは、こんな感じ。





2、3階が、飲食スペースとなっています。

今回は、出てくる料理の一例も紹介。

まずは、前菜。
タンドリーチキンの盛合わせに、マッシュルーム料理。





カレーは、チキンカレーやチキン・卵カレー、ほうれん草・チーズカレー等々。





ざっと50種類くらいはありそうな感じ。
なかなか本格的です@@@

勿論、カレーと言えば、ナン。
こちらも盛合わせを注文することをお薦め。



余談ですが、この店に日本語を自在に操るインド人店員がいます。
明るくて気さくなので、声を掛けてみては。
もっとも、彼のほうが日本語を話したくて仕方ないようなので、日本人を見つけると容赦なく話しかけてきますが。。。

次に、Cafeの紹介。
日本の投資家の皆さんにはお馴染み、邱永漢先生が経営する「Qs Cafe」がコチラ。



雲南省産の有機栽培コーヒーを利用しているのが特徴。



邱永漢先生曰く、「国家の先進化が進むとコーヒー文化が浸透する」とのこと。
5、6年後の状況が楽しみです。

このほか、買い物関係の店はたくさんあるので、自分の目で確かめるのが一番。
とはいえ、よく日本人が利用するのはシルクやカシミアのお店。



このお店、同地区内にいくつか店舗があります。
品質もGOODなようです。

上海在住の方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

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