<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

ブログ再開・・・のつもり(3年4か月の時を超えて)

2017-08-14 | 日記
超おひさしぶりです。
そのうち再開しようと思っているうちに、なんと3年4か月も経ってしまって・・・。
気が付けば、前回も同じような出だしの文章なんですよね。

なぜ、こんなに長い間、ブログの更新が滞っていたのか?
そして、なぜブログを再開しようと思ったのか?
今回の再開に当たって、このあたりの自分の想いから綴ってみようと思います。


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元々、このブログを始めたのは、上海駐在時に何気なく読んだ或る記事がきっかけ。
そこには「海外での経験は本当に貴重。その経験を自分だけに留めておくのは勿体ない。」
そして、「ある意味、その経験を同じ国民に伝えるのは義務に等しい。」というような内容でした。
ワタシ、深く考えさせられたんですよね、当時。。。

それからブログを立ち上げ、上海駐在時に綴った記事の積み重ねが今の姿なんです。
いま考えると、よくこんなにたくさん書いていたもんだな・・・と思ったりします(汗)。
決してヒマだったワケではありませんので、そこはご理解のほど。

で、約4年半前に帰国して、やっぱり思ったんですよね。
日本に居ると、このような形で現地ならではの情報を発信できないなって。。。
自分のスタイルを維持することに自信が持てなくなったってのもあるかも知れませんね。

そんなこんなで、何だか記事更新から手が遠のいてしまって・・・
気が付けば、3年4か月も経っていたワケで・・・


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ただ、その間も時々、アクセス状況などはチェックしていました。
こんなに更新していない、記事の内容も古くなっているのに、毎日100~200PVを頂いていることを不思議に思いつつ・・・
でも、やっぱり現地に居るワケでもないし・・・
なんてことを考えつつ、悶々とした日々を送る中で、ふと思ったんです。

やっぱり日本国内には、中国とちゃんと向き合った記事が少ないって。
だから、このブログも古いけど読んで頂けてるのかなって(ちょっと自信過剰かも・・・)。

だったら、現地ならではの情報ではないけど、駐在経験を活かした独自の目線で記事を綴っていくのもアリかなって。
あまり受け入れられないようだったら、またヤメればいいワケだし。

ということで、今日からブログ更新、再開します(のつもりです)。
本業もあるので、そんなに頻繁ではないかも知れませんが、休眠していた間にブログを訪れて下さった読者の方々のためにも、それなりの記事をしっかり書いていきたいと思います!
(が、久々なので、あまり自信はないです。現地のときのように、画像で逃げるという手も使えないので・・・)

色々と言い訳がましくなってしまいましたが・・・

皆さん、これからも「中国サイコウ」を宜しくお願いいたします!!

目指せ!トータル100万PVってかぁ(笑)


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約2か月ぶりの更新・・・今さらながら靖国参拝を論じる

2014-01-30 | 日記

またしても、長期離脱となってしまいました。
うーん、面目ない。。。
別に言い訳するつもりはないんですが、決してサボっていたワケではないです。
中国に関する知識のインプットに力を入れていただけなんですよ。
実際、このところ、中国関係の本を読み漁っていますから。
機会をみつけて、久しぶりに書籍紹介の記事を書こうかとも思っています。
だから、いつもより長めの年末年始を怠惰に過ごしていた・・・なんてことは決してありませんから、誤解の無いように(正解です!)。

冗談はさておき、こんな放置状態のブログにもかかわらず、毎日コンスタントに150~170のアクセス、250~350のPVがあるというのは、実に有難いこと。
もっと頑張らないといけませんね、そう心を入れ替えて、極力頑張ります!
(って何回言ってきたやら・・・性根がない自分にゲッソリ)

さて、本日はタイトルどおり、今さら感のある「安倍首相の靖国参拝」について。
本当は参拝直後にも書こうと思った事案なんですけどね。。。
でも、時が経ってこそ感じる部分も多いワケで、そのあたりを交えながら中国サイコウ的に論じていければと思う。

皆さんは、この靖国参拝、中国政府が過激に反発したと受け止めていますか?

まあ、少なくとも日本のマスコミはこの論調ですよね。
「日中関係に冷や水を浴びせた」とか「首相の独断専行」だとか。
日本では言論の自由が認められていますからね、何でも自由に発言できるワケですが、読者の一人としては、少なくとも会社として統一した論調で批判してほしいと願うばかりですね。
日中関係の悪化をことさらに煽るような記事ばかり書いたうえで、日本人の中国に対するイメージは過去最悪と大きく取り上げる(これこそマッチポンプという)、あるときは中国の軍事台頭を許すなと言っておきながら、必要以上に「日本の右傾化」をテーマにするといった矛盾には、かなりの読者がうんざりしていると感じるのは私だけでしょうか・・・。


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話を戻して、今回の中国政府の反応、筆者としては極めて大人しいと感じている、しかも一貫して。
勿論、参拝直後は猛烈に反発の声を上げていたが、それは大した拡がりを見せることはなかった。無論、反日デモといった民衆の大きな動きなど皆無だ。

あの忌まわしき尖閣国有化直後の反日デモを経験した筆者としては、これは「天と地」ほどの差と言える。
また、小泉元首相が靖国参拝をした際には、上海の総領事館に向かって玉子やら何やらが投げつけられ、周辺にあった日本食レストランなどは壊滅的な被害を被ったんですよ(まあ、後で市政府からたんまり補償してもらったという噂ですが)。

とにかく、前例と比べると、至ってフツーな反応だったと言えるだろう。

これはあくまで筆者の推測に過ぎないが、日本政府が大なり小なり中国政府に対して「首相の靖国参拝があり得る」という根回しをしていた可能性が高いということを示唆しているように思えてならない。
基本的に、中国は言論統制を行っている国。
ほとんどの国内メディアを駆使して、一斉に持続的に日本批判を展開することが出来るのに、今回は月並み(中国にしては)な対応に終始しているのは、どうも裏があるように思えて仕方がない。


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加えて、日本政府は小中学校の教科書に「尖閣諸島は固有の領土」と明記する方針を明確にした。
これに対しても、日本のマスコミは色々と書き立てているが、そもそも「尖閣諸島は日本固有の領土である」という主張は、日本政府の統一見解である。それを教科書に明記することに何のやましさがあると言うのだろうか?
ここを「日中関係に影響を及ぼす」などという理由で差し控えるのは、それこそ弱腰外交との誹りを免れないだろう。

これは、中国、韓国両政府をみても同じ。どちらの国も国民に対しては領土教育というものを施しているワケです。よって、お互い様なんです。どっちが悪いとか、そんな問題ではない。
だからというワケではないだろうが、ここでも過去と比べると激しい反発というものが見受けられないのは何故だろうか?日本であまり報道されてないだけかも知れないが。。。

ここまでの展開をみると、現政権になって外交姿勢が一貫してきたと感じるし、その点は素直に評価すべきだと思っている。今後ブレなければ・・・という仮定ではあるが。

もっとも、ここまで矢継早に懸案を処理してきたのには、何らかの意味合いがあるのではなかろうか?
他にも論じている人がいるが、「この際、日中関係が冷え込んでいると皆が思っているうちに、膿みは全部出してしまおう!」という匂いがしてならない。
そう考えると、早ければ春、遅くとも夏ぐらいには、何らかの転換期を迎えるのでは・・・と予想、いや期待をしている。

現に両政府とも地方政府間の交流や民間交流には口を挟んでいない。いや、むしろ控えめながらも後押しするような姿勢すら垣間見える。
大型クルーズ客船の日本寄港に関しても、今年は中国政府の介入による寄港中止などは見受けられず、訪日観光客の増が期待されている。

領土問題は一朝一夕には解決しないが、経済という面からみれば、もはや日本と中国は切っても切れない関係になっている。両国政府には実態に即した対応、ひいては世界第二、第三の経済大国として、アジア経済を牽引するようなパートナーシップを構築してほしいと切に願うばかりだ。


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日本と中国を改めて比較

2013-08-22 | 日記

日本に戻ってきて、早いもので5か月近く。
時々戻ってきていたので、あまり大きな変化はないとは言え、やはりホームグラウンドが変わったというのは大きい。いや、それ以上に生活のリズムの変化、とりわけ日本社会特有の仕事の進め方に否応なく組み込まれるのはストレスフルなこと。
まあ、元来その環境で暮らしていたワケだから、一種の割り切りさえあればどうってことないんですが。。。

で、今回は改めて、日本と中国での生活の違いを比較してみようか・・・と思い立ったわけです、はい。

上海での駐在生活、今となっては戻って来ませんが、振り返ってみると恵まれた環境だったなぁ・・・と。
いわゆる「離れ小島」状態なので、直接的に指示を受ける上司なんて居ませんからね。しかも、上海で仕事していると、色んな人と出会い、前向きに議論し、時にスピード感をもって新しい仕事に取り組むってことが多かったですからね。
悪く言うワケではありませんが、何かと後ろ向きな上司が多く、縦割り社会の弊害を抱える日本では経験できなかったこと、多々あったように思いますね。

ただ、ここは表裏一体という面もあり、ウラから見ると「本国側の理解をなかなか得られない」、「千キロ以上離れたところで陰口を叩かれる」といった憂き目に遭うこともしばしば。
こちらがいくら純粋な気持ちで取り組んでいると言ったところで、所詮は「多勢に無勢」。思ったほどの協力が得られず、仕事がとん挫したなんていう経験、駐在員経験者には少なからずあるのでは。。。

こうしたメリット・デメリットが交錯する両国での仕事ではあるが、筆者は帰国した今なお「中国経済」というキーワードは今後、重要度を増していくものと確信している。この点は、語り出すと長くなるので、追って詳しく言及することに。


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翻って、日本での仕事について。
3年半も上記のような「組織に属さない状況」を経験すると、拒否反応を通り越して拒絶反応を起こしてしまう帰国者も少なくないようだが、筆者の場合、幸か不幸か、そういった状況に陥ることはなかった。
いや、正確に言えば、新しく配属されたところが意外過ぎて、そんな環境になかったというのが正直なところ。
まあ、今となっては、だいぶ慣れましたけど。。。

ただ、日本に戻って、かなり心境に変化が現れてきたのも事実。
帰国前、筆者もご多分に漏れず、日本社会への復帰に漠然とした不安感、拒否心理を抱えていたが、日本で仕事を遂行するにつれ、「やっぱり日本人だから、日本を核に物事を考えないとダメだ」という想いが強くなってきた。
考えてみれば、当たり前のことなんですけどね。
でも、上海で生活していると、こうした根本的なことが抜け落ちてくるんですよ、不思議なことに。
これはひとえに上海という大都市がもつ「魔力」のようなものでしょうね。
日本人社会も大きいですし、それ以上に巨大な中国市場が目の前に拡がっているワケですから。

もっとも、こうした感覚は一種の幻影である場合が少なくないことも事実。
安易に「中国よりも日本のほうが上だから、ビジネスで失敗することはないはず」と考えて中国市場に乗り込むと苦労すること間違いなしだからだ。
そして、失敗に占める自己責任の割合が多い場合に限って、「中国はロクでもない社会」と吹聴して回る日本人が少なくないという現実も、筆者は目の当たりにしてきた。
あまり知られてないことだが、日本人が海外でビジネスを興す場合、騙される相手は圧倒的に日本人が多いらしい。皮肉なことではありますが。。。

こうした点を考慮すると、やっぱりまずは日本社会でピンを目指すことが成功の近道ではないか・・・と思ったりするワケです。


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せっかくなので、最後に生活面での比較をしてみたい。
まず、食べ物に関しては、文句なく「日本」の圧勝。
何と言っても「安全・安心」のレベルが違います!
価格を比較すると、確かに中国のほうが安いものも多いのだが、「信用に足りる食材」となると、結局のところ価格帯は日本と同等、もしくは日本よりも高額になってしまうことが多い。
中国の食材は、本当にピンキリですから。。。

加えて、日本料理にとって、調味料は味を決定づける重要な要素。
せっかく一生懸命料理しても、調味料が粗末なものだと、味が台無しになってしまいますもんね。
で、日本の醤油や味噌を現地で調達しようとすると、選択肢は少ないし、値段は2~3倍するし・・・という憂き目に遭ってしまう。

その点、日本での買い物は「世界一、便利」と言ってもいいくらい充実していると筆者は思う。
どこの国を見渡しても、これほど身近にたくさんのスーパーが立地していて、しかも毎日のように特売をやっている国なんて、筆者は行ったことありませんから。
しかも、売られているモノが新鮮じゃないと、消費者は離れていってしまうほど競争が激しい。
消費者さえ賢ければ、「安くて良いモノ」が手に入れられる環境が用意されているのだ。

加えて、最近ではネットショッピングが便利さを増している。
ボトル飲料のまとめ買いなど、重くてかさばるもの等は、特にネット買いが便利だが、最近では価格面でのメリットも強くなってきている。
しかも、配送の遅れはよほどのことがない限り、発生しない。
中国では、配送などのサービス面での向上は、もう少し先になりそうですからね。
こうした金にならない部分は投資が進まないのです。。。

日本だけで生活していると、ついつい小さなミスにばかり目が向きがちになるが、海外に居ると、些細なことを気にしていては神経がいくらあっても足りないという状況に陥ることになる。
どちらがグローバルスタンダードなのか、改めて考えておく必要がありますね。
もっとも、こうした面が日本の優位点でもあるワケなので、日本の成長戦略を考える上でも、まずは新興市場の現状や特色をあらゆる角度から分析し、的確な戦略のもと、市場奪取の策を展開していくという姿勢が日本企業に求められているように思えてならない。


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中国在住経験から考えるマイナンバー制度導入反対論の違和感

2013-07-05 | 日記

2013年5月、「マイナンバー法」が国会で可決、成立した。
以前から賛否両論が渦巻く同法案だったが、今回は何となく成立したという感が否めない。
だいぶ前には、戦時中の「国民総背番号制」を想起させることも手伝って、審議すらなかなか進まなかったワケだが、IT化の進展といった同制度を取り巻く環境の変化が同法成立の背景にあるように思われる。

2016年1月からの施行に向けて、懸念される課題をクリアしていく必要があるが、とりわけ反対派から集中砲火を浴びているのが「個人情報の流出懸念」、「莫大な導入経費に見合うだけの価値があるのか」という二点。

一点目の「個人情報の流出懸念」については、程度の差はあるものの、誰しもが不安を抱くところかも知れない。

そもそも今回のマイナンバー制度とは、国民一人ひとりに12桁の番号を割り当てて、氏名や住所、生年月日、所得、税金、年金などの個人情報を、その番号で一元管理する「共通番号制度」のこと。
加えて、希望者には番号と顔写真などが記載された個人番号カードが交付される。

ただ、ここで冷静に考える必要があるのは、税金にしろ、年金にしろ、国民は既に分野ごとに付された番号によって管理されているということ。
これは、管理する立場からすると当然のことで、番号を利用してデータを管理するということが極めて合理的かつ効率的だからなのだ。

そのように考えると、今回の制度における目新しい点は「共通の番号が付される」ということに尽きる。
ただ、一つの番号、一つのカードに色々な情報が詰め込まれているということだけで「危険」と決めつけるのは、いささか乱暴ではないだろうか。


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既に記憶の片隅にも残っていない方も多いかもしれないが、現時点でも住民基本台帳に基づいて「住基カード」というものが発行されている。
もっとも、発行率が異常に低いが。。。
このカード、持っていれば住民票や印鑑証明などがスムーズに発行可能というメリットがあるが、カード発行料の500円を払ってまで発行する価値があるかと言われると首をかしげる向きも多いだろう。
つまり、こうした制度を導入するに当たっては、「発行率の向上によるスケールメリットの確保」と「利便性の向上」がない限り、制度自体が普及しないのである。

いま、マイナンバー制度導入のコストが議論されているが、住基カード導入に当たっても、かなりの金額が投入されたということを、いま一度思い返しておく必要はあるだろう。

住基カードの結果を踏襲しないようにするには、二番目に指摘した「利便性の向上」を図ることが重要となる。
これこそが、まさに賛成派が根拠とする部分で、利便性を向上させていくには「汎用性」を高め、一枚のカードが様々な場面で活躍するということが理想となる。
これを最大限発揮させようとすると、民間利用の解禁というところに行きつくワケだが、今回は制度導入段階での民間利用は想定されておらず、今後の検討課題ということになっている。
要は、課題先送りってこと。まあ、やってみないと分からない部分も多いですからね。

ちなみに、具体的な経費については、時事通信が「導入コストとして「システム構築費などの初期費用2700億円に加え、運用開始後も維持費などで年300億円程度が必要になる見通し」と伝えている。
もっとも、これは必要になる経費だけを見込んでおり、システム統合によって不要となる経費を無視している点で、事実を正確に映し出す金額とは言えないように思うが。。。
ま、何にしても、それなりに大きなコストが必要になるってコト。


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で、実際のところは・・・というと、個人的には「行政手続き」という観点からみると、かなり効率性が向上するのは間違いないだろうと考えている。
そもそも行政サービスというのは、個人個人に対して提供されるものなので、個人単位で情報を管理できる体制というのが望ましい形。
日本社会はとかく現在の形を「正」と捉え、変化させることを嫌うという性質をもっているが、翻って現在の仕組みが正しいのかどうかを考え直すことも重要ではないか・・・と思っている。

例えば、中国では国民一人一人に対して身分証が発行されており、銀行口座の開設、航空便利用時の提示といった様々な場面で、この身分証が活躍することになる。言い換えれば、このカードがないと日々の生活に窮することにもなるワケだが、当の中国人にとってはメリットのほうが大きい(或いは政府が決めたことだから考えるまでもない)ようで、不満の声といったものは聞かれない。

その代わり、日本のマイナンバーと違って、付される番号の桁数は12桁なんてものではなく、たしか20桁前後だったと思う。
つまり、何度も使用する本人でないと、なかなかスラスラと書き出せないような仕組みにしているのだ。極めて原始的ではあるが。。。

でも、単純に考えて、顔写真付きの政府公認の身分証って、有ったら便利だと思いませんか?
「日本では運転免許証があるから問題ないじゃん?」って答えが返って来そうだが、これこそが大いなる矛盾。
運転免許証は、その文字のとおり、運転を許可されたことを証明する目的で発行されたものであり、身分を証明することは本来目的ではないからだ。
これは、日本に政府発行の身分証が無かったが故に、自然と国民に植え付けられた意識であって、グローバルな視点から考えると、全く合理性を欠いたものと言わざるを得ない。
近年、若者の車離れを危惧して、トヨタが「免許を取ろう!」というCMを流していたのを目にしたのは、筆者にとってチョットした衝撃だったが、こうした運転免許証を必要としない若者、加えて加齢を理由に運転免許証の更新を行わない高齢者が増えている現状を考えると、そろそろ「あるべき論」に立ち返って、一つの制度で運用できる仕組みを考えるべきだと筆者は考える。

無論、情報漏えいや「なりすまし」の防止対策には万全を期す必要があるが、カード紛失といったリスクは、同制度に限った問題ではない。
要は、自己責任なワケだ。
ただ、民間への開放に当たっては、特に慎重を期す必要があるだろう。

もっとも、中国ではこの身分証自体が偽造されていることが多い。
一人っ子政策の弊害で、戸籍のない国民がかなりの数いると言われていますからね、自ずと需要はあるワケです。。。

日本は、こうした問題を内在しておらず、戸籍制度もキチンと整っている国。
新しいコトを導入するには、当然ながらリスクは付きものだが、未来志向に立って理想を追い求めていくという姿勢が求められているのではないだろうか。
とりわけ、ICT化が日々進む社会においては、この流れに逆らうことはもはや出来ないのでは・・・と感じている。


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日経平均の大幅下落は、株式相場の転換点を意味するのか?

2013-05-24 | 日記

本日、日経平均が大幅に下落しましたね。
筆者も7年ほど前から株式相場をウォッチし続けていますが、これだけの下落はかつて経験したことがない。
終値は前日比1,143円28銭安の14,483円98銭。終値ベースでの下げ幅の大きさは、東日本大震災後に福島第一原発事故の状況が危機的と判明した2011年3月15日の1,015円安を上回ったというから、そのインパクトの大きさが分かるというもの。

原因として、長期金利の上昇、中国経済の先行き懸念、外国為替市場での円安の動き一服などが挙げられているようだが、正直なところ、どれも急激な相場下落を裏付けるような要因とは考えにくい。

一部の報道にあるとおり、先物主導で下落したということであれば、今晩の米国市場の動向を注視する必要があるだろう。
NYダウも最近、史上最高値を連日のように更新しており、日本市場と同様、過熱感が高まっている。
ここでも大幅に下落するようだと、暫くは不安定な動きに終始することになるように思われる。


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今回の値動き、一部報道にあるとおり、やはり「大暴落」と言っていいだろう。
今回の大暴落、歴代11位の大きさなんだとか。
それにしても、原因が明確でないというのが、どうにも腑に落ちない。
通常、相場というのは大きな要因が無い限り、大きく振れることはないからだ。

確かにアベノミクスという言葉が登場して以来、日経平均は文字どおりウナギ上りといった形で上昇してきた。
これまで株式購入に興味がなかった国民も、株式購入ハウツー本を買い求める動きが顕著になるなど、ちょっとした資産運用ブームが巻き起こっている。

エコノミストの相場予測なども、日経平均が年内に2万円を突破するといった強気の見方が結構多かったですもんね。

でも、ここでエコノミストや株式評論家の言うことを鵜呑みするのだけは禁物。
彼らは今回の大暴落に対しても、もっともらしい理屈をつけ、これを織り込んだ上で自分の予測を修正していくのだから。

ま、結局のところ、相場の行方は自分で勉強して、自分で判断するしかないワケです。


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で、今回の暴落の要因についての筆者の予測は・・・

ずばり「過熱感」への懸念でしょう。
そして、相場の転換への恐怖感から、とりあえず利益確定しておこうという動きが一斉に出たのではないか・・・と。

最近、株式投資を始めた方はさておき、民主党政権の頃から投資を継続している投資家にとっては、日経平均ベースで60%以上も上昇しているワケだから、日経平均が2万円、3万円だった頃から株式保有している人を除けば、大抵の投資家はそれなりの含み益を持っていると予想できる。
こうしたプチバブル的な利益が、高級腕時計など高額商品の消費を支えているんでしょうね。

ただ、ご承知のとおり、株式は売却しない限り、利益は確定しない。
つまり、相場が上昇を続けているときは問題ないが、不安材料が出てくると、集団心理が一斉に働き、今回のような大掛かりな動きへと繋がってしまうのだろう。
NYダウも、ありえないほどの高値を付けていますし。。。

投資家の大部分が「そろそろ踊り場が来るかな・・・」と何となく思っていたところに、中国経済の先行き懸念を示すデータが発表された。
こりゃ大変!→とりあえず一部を売っておこう!
ざっと、こんな流れではないか・・・と。

では、今後、株式相場はどのように動くのか?

そんなこと、誰にも予測できるはずはありません(当然ですが)。

ただ、間違いなく言えることは、日銀をはじめとする中央銀行の金融緩和で、金融市場にはお金がジャブジャブ供給されている。
こうしたお金、滞留することはないと考えたほうがいいだろう。
だって、お金たくさん持ってて、資産増やそうと思わない人なんて、ほとんどいないでしょ?

まあ、どこまで続くか分かりませんが、ひとまず揺り戻しはあったとしても、大きな動きは変わらないのでは。。。

株式は、「買い時が難しいが、売り時はもっと難しい」と言われます。
投資判断は、ご自身で慎重に行いましょう!

ちなみに、NYダウは値を戻しているようですね。
日本株式としては、円高方向に振れていますので、このままの動きだと一服感が出そうな感じかな。。。


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