<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

帰任のお知らせ

2013-03-27 | 日記

突然のお知らせで申し訳ないですが、筆者、昨日付で日本に帰任しました。
最近は帰任準備等で忙しく、ブログ更新が出来ない状況が続いておりました。
こうした状況にもかかわらず、毎日200を超えるアクセスがありましたこと、本当に嬉しく思いますし、また皆さんに改めて感謝いたします。

私のこのブログも、記事総数で300近くとなり、累計でIP16万超、PV:40万超という予想以上の記録を残すことが出来ました。
皆さんのアクセス数が、私のモチベーションの原動力だったことは間違いありません。
本当に有難うございました。

私の駐在期間は、結局3年半ということで、個人的にはもう少し中国で仕事をしたいという想いが強かったのですが・・・、サラリーマンですから仕方ないですね。
次の仕事は残念ながら中国とは関係のない業務ですので、今までのように中国の裏側を探るようなことは難しくなります。情報量が違いますからね。

でも、せっかく始めたことなので、何らかの形で継続していきたいと思っています。今のままでは、タイトル自体に誤りがあるということになりますのでタイトルを少し変えますが。

「中国サイコウ」という名前に込めた想いは、いまでも変わっていません。
いや、日中関係が冷え込んでしまった現在のほうが、その想いは強くなっているような気がします。

日中関係に微力ながら携わることが出来たこと、本当にいい経験になりました。
今回の帰任は極めて残念ですが、前向きに考えると、私自身、日本からの視点から遠ざかっていたという面もありますので、今度は改めて日本から中国という国を見つめ直し、今後の人生の糧にしていきたいと思っています。

「中国サイコウ」というタイトルは変わらず、前書きの部分を変更しますので、今後の衣替えをお待ち頂きますようお願い致します。


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行楽(中国の訪日旅行紹介雑誌)読者会の様子

2013-03-17 | 中国ビジネス

またもやブログ更新が滞ってしまいました。。。
理由は・・・、明日の記事で明らかにします。
ホントに忙しいんです、ハイ。

今回は、3月16日(土)午後に行われた行楽という訪日旅行紹介雑誌の読者会の様子をレポート!
この「行楽」という雑誌、元々は北海道旅行を紹介する「道中人」、九州旅行を紹介する「南国風」という二つの雑誌を合体させて誕生したもの。



定価は20元ですが、現在は特別価格で10元。
現在は3月号が発売中で、ネットでも購入できるようになっている。

この雑誌の歴史が上記のとおりなので、九州観光を売り出すという観点で考えると重要なツールのひとつであることは間違いない。
中国での知名度を考えると、九州は北海道に遠く及ばない。
訪日観光の人気投票をすると、常に北海道が上位にランキングされるが、九州は少しずつ知名度が上がってきているとは言え、国内での知名度と比べるとまだまだというのが現状だ。
ここには色々な原因が考えられるが、「中国に最も近い」という利点を最大限に生かす取組みを各県が協力して展開していくという視点が最も重要となるだろう。

その意味では、今回は鹿児島県、熊本県・市、北九州市、JR九州がゲストとして参加したことの意義は大きい。
私は会合などでよく「九州は、島国の中の島国。大いに島国根性を発揮していきましょう」と声掛けすることが多い。
これは半分冗談ではあるが、そのくらいの団結力を見せないと、県単位の垣根を取り払うことが難しいのも事実である。
当地上海では、九州・沖縄でまとまって行動することが多く、他の自治体から羨ましがられることも多いんですけどね。
これを全体に拡げていくことが大事か・・・と。


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話を読者会に戻しましょう。
今回の読者会、定員20名に対し、ナント30名の応募があったとのこと。
文字どおり、会場はぎゅうぎゅう詰めの状態でしたね。とてもイイことです。
こういった読者会に参加する読者は、少しでも自分たちの旅行のためになる情報を得ようと積極的な姿勢が目立つ。
我々ゲストスピーカーが予想もしていなかったような質問もあり、答えに窮するような場面もしばしば。



とはいえ、参加者同士の交流も盛んに行われ、和やかな雰囲気のもと、あっと言う間に予定していた2時間という時間が過ぎることに。



参加者には「南国風」や「行楽」のバックナンバーや参加自治体の資料なども配られ、参加者の皆さんが一生懸命資料に見入っていたのが印象的でしたね。



広報の基本として、「広く浅く」告知をしていくことも大事ですが、こうしたコアな潜在顧客をしっかり掴まえていく努力も同時に行っていくべきだと改めて感じさせられた。


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そして、終了予定時間が近づいてきたところで・・・



九州のアイドル、「KUMAMON」の登場です。
実は、KUMAMON、ここ上海でも知名度が急上昇中。
現在、「お箸や柚子」という日本料理店(3店舗)で「九州・沖縄グルメフェア」を展開中ですが、ここでもKUMAMONが登場すると店内の雰囲気が一変。
写真のフラッシュの嵐となります。
こうした「ゆるキャラ」の文化、もっとアピールしていく必要がありそうです。

それにしても、今回の参加者、日本好きの方が多かったということもあって、ノリが違いましたね。
そのあたりは、画像を見て頂けると分かるのではないか・・・と。



日本での報道だけを見ていると、「日本人は中国人・中国が嫌いで、中国人も日本人・日本が嫌い」という結論になりがちだが、実態はあながちそうでもないんですよね。
国家間の政治面で難しい問題があるのは事実ですが、それを超えた人的交流が存在するというのも事実。
これからも両国の交流に向けて、少しでも役に立てるよう頑張っていきたいもんです。。。


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中国のスポーツ教育事情(WBC中国戦からの考察)

2013-03-04 | 中国社会学

約1週間ぶりのブログ更新。
相変わらずバタバタしております。
ホント、毎日更新したいと思ってるんですけどねぇ。。。

さて、今回は昨日のWBC中国戦からの考察。
ご承知のとおり、日本は中国を5-2で下し、1次予選突破をほぼ確実なものとした。
ただ、正直なところ、中国のプロ野球のレベルを知っている日本人は少ないのではないだろうか・・・?
筆者は、中国でも少しだけ草野球に関わっていたことがあるので、その辺りの経験も踏まえつつ、中国のスポーツ教育事情をレポートしていきたい(いつもながら私見もかなり含まれますので、その点は予めご了承のほど)。

まず、中国における野球の位置づけ。
予想以上に相当低いです@@@
一応、プロ野球リーグなるものが存在しますが、日本で言うところのプロ野球選手は皆無ですね。
イメージ的に言うと、社会人野球といったところか・・・と。

実際、上海で試合が行われるグラウンドは、上海交通大学のグラウンドで、ここは上海日本人野球連盟(当然アマチュア)が週末に試合を行う会場のひとつ。
大学のグラウンドなので、観客席と呼べるほどの席はなく、日本の地方球状よりもお粗末な感じ。
しかも、他にまともに野球ができるグラウンドも数えるほどしか存在しない。
上海のような大都市ですら、このような状況なので、他都市は推して知るべし・・・である。

このようなチームに前半かなり苦しめられたというのは、結構痛いですね。
ま、勝てばいいという考え方もありますが。


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では、そもそも野球が普及しないのは何故なのか・・・?
東アジア全体を見渡すと、韓国、台湾を筆頭に野球の存在感は高いように思える。
ましてや、台湾は元々中国だったので、国民性という観点からすると、同じような位置づけでもおかしくないように感じられる。
ただ、現中国には「野球」のプライオリティが上がらない社会的要因が内在していると筆者は感じている。

その端的な理由は、まさに野球が団体競技であるということ。
ロンドン五輪のメダル獲得数を見ても分かるとおり、中国は金メダル獲得数、総メダル獲得数でともに世界第二位。米国と激しく競り合っている。
しかし、その内訳を見ていくと興味深い結論に達することが出来る。
それは、個人競技の突出した多さである。
名目上、「団体」という競技名でメダルをいくつか獲得しているが、その大部分が体操や卓球といった個人競技の積み重ねで勝敗が決するものが多く、純粋な意味での団体メダルは「シンクロ団体」のみといった感じ。

これが良いとか悪いとかではなく、これが中国におけるトップアスリート育成の現状なのである。
どういうことかと言うと、アスリートを育成するには時間もお金も必要なので、投資する側である親、学校といったほうには投資リスクがのしかかってくる。
もし自分の子どもが金メダルを獲得できれば、国民的英雄となれることは勿論のこと、テレビCMへの起用や将来の指導者就任など、あらゆる特典が舞い込んでくることになる。
これは、日本でも同じような傾向にあると思うが、中国ではそのレベルがハンパないのである。
しかも、中国はご承知のとおり「一人っ子政策」の真っ只中。
投資する親にとっては、失敗は許されないのである。

こう考えると、自分の子どもの能力が高ければ高いほど、よりリスクの少ない個人競技へと関心が向かうのは想像に難くない。
競技を行う人数が5名、6名、9名、11名と増えるにつれ、他者の調子等に左右される確率が高くなっていくからである。


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最近、女子テニス界でも李那というトップ選手が現れたが、これも中国社会を表す鏡のひとつと言っていい。
中国では都市化の進展によって、また上述する団体競技不人気のため、大きなグラウンドというものがあまり存在しない。
したがって、テニスや卓球、バドミントンといった面積をあまり必要としない競技が好まれる傾向にあるようだ。

加えて、最近の経済発展を背景にゴルフ人気も急上昇している中国だが、五輪種目に加えられたことで、ゴルフ教育熱が加熱中との話も聞こえてくる。
中国人、お金の匂いには敏感ですから。。。

中国には体育学校という「アスリート教育」を目的とした教育組織が存在する。
日本でも体育大学があるが、これを中学生レベルから行っているというイメージなので、中国勢が上位を占める種目では、広い中国全土から選りすぐられた選手たちが凌ぎを削ることになるので、そりゃあ金メダルの数も増えるというもの。
ホント、こういった面では凄いの一言。

筆者は、団体競技を純粋に楽しむっていうのも重要だと思うんですよね、特に青少年という時期には。
スポーツを通してしか学べないことも結構多いですし。
でも、一般の学生たちは日本以上に激しい受験戦争に身を置いているので、そんなこと言ってられないんですね。

中国でそれなりに根付いていたプロサッカーも、近年は八百長問題の真っ只中。
W杯出場など、当分は見込めない状況にある。
国としての経済発展とともに、中国にプロスポーツがどの程度発展していくのか、これからも注目していきたいと思う。


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