<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

【上海よもやま話】 お見事!パイナップル

2012-04-25 | 日記

中国で何がいいかって・・・、それは果物が安いってコト。
レストランでは年中、スイカやメロンが出てきますし。。。
国土が広いですからね、特に南のほうは東南アジアみたいなものだし。

そんな代表的な果物のひとつが、パイナップル。
日本でパイナップルと言えば「缶詰め」が定番ですが、ここ中国ではあまり見かけませんね。。
その辺の事情も交えつつ、レポートを進めようか・・・と。

上海の街中を走っていると、至るところに果物屋があることが分かる。
リアカーや改造したトラックの露天商も含めると、相当な数に。
ま、それだけ需要があるってことでしょうね。

とりわけ、街の果物屋には、りんごやみかん等をはじめ、これでもか!というくらい山積みされていることが多い。
これから暑くなってくるので、品質管理上は冷蔵庫とかを利用したほうがいいのではないかと。。。
もっとも、細かいことを気にしていたら生きていけませんケド。


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で、週末冒頭紹介したパイナップルを購入するために果物屋へ。
店の隅っこのほうに置いてありました。



大きさはこのくらい。



標準サイズですね。
安いものと高いものがありましたが、高いほうを買うことに。
もっとも、高いと言っても1斤(500g)で2.9元(40円弱)ですけど。。。

このパイナップル、購入してからが日本と違います。
外のおじさんのところに持っていくと・・・



あの硬くて痛い外皮を剥いてくれるんです!
今回はせっかくなので、その一部始終を紹介しようかと。。。


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まず、特殊な斧のような工具で外皮をガシガシ削っていきます。





気持ちがいいくらい、豪快そのもの。
全体の皮を剥き終わると、ブツブツした黒い根っこみたいなものが残りますよね。
コレ、自分でやると結構やっかいです。

そこで、中国ではこの処理もオジサンがやってくれることになっています。

ここでも、見たことのない彫刻刀のような工具が登場。
どのように使うのかというと・・・



1本の溝を掘るように、一気に穴の部分を取り除いていきます。



なるほど、なかなか合理的です。





キレイに最終処理をして、最後に頭の部分をブツと切って完成。



タイトルのとおり、まさにお見事!です。

この作業、もちろん免費(タダ)ですし、1個たったの4.7元(約65円)。
いやはや、果物は絶対にスーパーよりも果物屋がいいと思います。
どうせ売っているものは、ほとんど同じですから。

とはいえ、軍手のようなものを着けて処理しますから、必ずよく洗ってから食べたほうがよいかと。。。

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【上海よもやま話】 中国鍼治療の恐怖。。。

2012-04-23 | 日記

今日は、軽いよもやま話をひとつ。

筆者、お恥ずかしながら、40歳になった途端に「四十肩」を患い・・・、
残念ながらまだ完治しておりません。
よりによって上海に来て、こんな目に遭うとは。。。

ってなコトを、食事の席で披露したところ、同席した中国の方から「中国の鍼治療は効きますよ。私がお薦めの先生を紹介します。」と話がトントン拍子で進むことに。
そのときは、「ま、治るならいいか」とあまり深く考えず。。。

その後、治療に行く日まで、色んな人から「もの凄く痛いよ~」とか「衛生的に大丈夫なの?」なんてネガティブな指摘が続出。
でも、いまさら断れませんから。。。

そんなこんなで、楽観的な性格も手伝って、割と気軽な気持ちで当日を迎え、案内されていた中医の病院に行くことに。
筆者、3年目にして中医の病院に潜入するのは初めて。
いやあ、想像以上に患者さんがかなり多いです@@@

案内されるがまま、お薦めの先生の診療室まで進むと、そこにもたくさんの患者さんが。。。
10人以上いましたね。

でも、事前にお願いして頂いていたこともあってか、「別室で待っておくように」とのご指示。
その診療室で最初に目にしたのは・・・



怪しげな機器・・・。コレ、電気治療器のようです。
それにしても、かなり年季が入っています。ちゃんと動くのかな・・・。



このむき出しの先端部分を鍼に巻きつけるのだとか・・・。
ちょっとこの時点で帰りたいような衝動に駆られつつ。


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そして、室内にある洗面台を見てみると・・・



使用済みの鍼が無造作に置いてあります。
いやー、予想した以上に長いです@@@

「こんな長い鍼、どうやって入れるんだ・・・」なんて色んなことを考えていたら、先生が入室。
あっと言う間に上半身を裸にされ、「どこが痛いのか?」と詰問。
そして、ベットに横になるや否や、私の身体に鍼がずぶずぶっと侵入!!

はっきり言って、メチャメチャ痛いですーーー。
ちょっと言葉で言い表せないくらい◎×△◎×△○×◎・・・

鍼が刺さっているだけでも相当痛いのに、これに更に電気を流され・・・

必死にガマンします(オトコですから)。
そこで、先生が一言。
「このまま1時間、ガマンするように」。
・・・・・
気が遠くなりそうになりました(泣)。


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この1時間の間、一緒に行って下さった方から電気を強めてもらったり・・・と、半ば破れかぶれな展開。

1時間経過したとき、正直言ってホッとしましたね。
でも、先生がまた鍼を一斉に抜くので、その痛みも半端なかった@@@
ちなみに、その残骸がコチラ。



鍼の長さは、成人男性の人差し指くらいありますね。
冒頭で見た鍼よりも明らかに長いような気がするし、しかも一部は曲がってしまっています。
これが根元までしっかり入っていたワケなので・・・、そりゃ痛いですワ。

初めて施術してもらう日本人の中には、痛さに耐えられず、泣き喚く人もいるとか。
その気持ち、痛いほど分かります。

で、そこまで痛い思いをして、実際に効果があったのかというと・・・

それなりにあったように思います。
ここ数日は肩が軽いので。

施術終了後、先生が「しばらくウチに通いなさい」とやさしい口調で言葉をかけてくれた。

その問いかけに対しては・・・、答えを出し切れない自分がいます。。。

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上海 日本料理/新町にみる日本食ブーム

2012-04-21 | グルメ

上海ではいま、日本料理店の開店ラッシュが続いている。
一説によると、1日に1~2店舗のペースで新規開店しているとのコト。
コレ、中国の経済成長が続いていることもさることながら、少子高齢化で人口減少が進む日本では大きな成長が望みにくいという面も影響している。
それにしても、急激なペースですね。

ということで、今回はその代表例のひとつを紹介。



日本料理/新町です。
このお店、人気観光地の新天地にあります(外側)。
たぶん開店して1年ほどかと。
店内に入るのは、今回が初めて。
インテリアは、これでもか!というほど日本色と全面に打ち出しつつ。






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出てきた料理の一例はコチラ。





刺身などはフツーに美味しかったですね。
玉子料理はいただけませんでしたが。。。

ここでご一緒した方が日本酒(熱燗)をオーダーしたところ・・・
出てきたのは、フツーの冷酒。
おいおい・・・と思っていたら、熱湯の入った小さな桶が持ち込まれ、
徳利に冷酒を全部注いで、その桶の中に投入し、上からフキンをかぶせるという芸当。



なんだか目玉オヤジが風呂に入ってるようなイメージ。。。
徳利も派手すぎるし。。。
でも、こんなことで冷酒だったものがちゃんと熱燗に変身するから、まあ掟破りというか何と言うか。。。
ま、ある意味、思い切りが良すぎて笑えますが。


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2階にトイレがあるというので、用を足すために行ってみると・・・



なぜか、トイレの入口が銭湯のイメージに。
しかも、その壁にはご丁寧にも・・・



「修復中に付き入浴できません」との表示が。
シャレっ気がありますね。。。

以前、日本料理店に行くと、ほとんどが日本人だったが、いまでは8割近くが中国人という日も珍しくない。
両国、政治的には色々と難しい関係だが、生活面では意外に融合が進んでいますね。日本にも中華料理店、結構多いですから。

そんなことを反映してか、日本料理店を経営する中国人が増えているらしい。
この新町という店も、あまりにも日本色が強すぎるので、中国人経営のお店ではないか・・・と。

近い将来、日本で大流行の料理店が実は中国人経営だった・・・なんてコトも現実になるかもしれませんね。
何とかして頑張らねば。。。

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中国経済の現況(今週の報道から)

2012-04-20 | 中国経済

今回は、超ひさしぶりに「マクロ経済」を中心に。
今週も色んなニュースがありましたので。



まず、中国経済の代表的指標、GDP(国内総生産)成長率から。
2012年第1四半期は、8.1%となりました。
ほぼエコノミストの予想に近い数値でしたね。
もっとも、日本の報道をみると「5期連続のマイナス」、「3年ぶりの低水準」といったネガティブな表現が並ぶ。
ものは言いようですね。。。

筆者、この類の報道をみていつも思うのは、記者は結局、結論ありきで記事を書いているだけではないか・・・というコト。
だって、成長率が予想以上に高いと「バブル懸念再燃」とか「物価高で庶民が悲鳴」とか書くわけでしょ?
確かにこうした統計数値が経済全体の状況を映し出していることは事実だが、生活者の視点に立てば、コンマ数パーセントの数値は誤差の範囲と言ってよい。

あまり言いたくはないが、時にはマイナス成長に転落するような国のメディアが大きな顔をして8%前後の成長率を論じるのは、論じられる国のメディアからすると「的外れ」に映っているかも知れない。

中国政府は、今年の経済成長率の目標値を7.5%に設定しており、この意味から考えると、不動産業界が期待している経済緩和策が今すぐ発動される可能性は低いと言えよう。
今でこそ物価は落ち着きを見せているが、原油高は相変わらずだし、不動産の販売不振が深刻化しているものの、不動産価格が下落の一途を辿っているかと言えば、それはまだ確定的に言える状況にはないようだ。

この8.1%という数値、中国政府にとっては居心地のよい数値とも言える。
なぜなら、高すぎても低すぎても批判を浴びる危険性が高いからだ。
温家宝首相も「わが国経済の基礎は総じて良好で、経済成長は合理的な範囲内に収まっている」との見解を示している。とりあえず一安心といったところだろう。


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これが関係しているかどうかは不明だが、為替のほうでも大きな変化が。
中国人民銀行(中国の中央銀行)は、4月14日、外為市場での人民元の対米ドル1日当たりの変動幅を基準値の上下0.5%から1%へ拡大することを発表した。
コレ、5年ぶりの措置なので、結構重みのある変更です。

中国政府はこれまでどおり、人民元の緩やかな上昇を容認する形で通貨改革を進めていくでしょうね(ま、改革とまでは言えませんが)。
今回の発表も、米国政府との駆け引きの結果、引き出されたものとの見方があるし、この措置をもって欧米諸国が「人民元相場を不当に低く抑えている」との批判を引っ込めることは考えにくい。
ただ、欧州危機がくすぶる中、中国経済が変調を来たすのは避けたいのも事実。
微妙なバランスの中での駆け引きが続くだろう。

こうした状況の中、いくつか注目すべきデータが発表されている。
まずは、上海の3月輸出実績。
これが前年同月比0.7%減、実に13ヶ月ぶりにマイナスに転じたのだ。
さらに上海市単体での輸出は6.2%減、2年4ヶ月ぶりのマイナスなので、上海のほうが欧州危機などによる外需低迷の影響を受けていることが窺われる。

時を同じくして、企業業績の数値も発表されている。
上海市管轄の国有企業の第1四半期業績は、売上合計が前年同期比9.6%増と堅調だが、逆に利益合計は同8.3%減という増収減益となっている。
ここでも、外需、不動産、自動車といった部分の不振が影響を与えている可能性が高い。


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加えて、基幹産業のひとつである鉄鋼業の状況も芳しくない。
中国鋼鉄工業協会が発表したところによると、国内主要鉄鋼メーカーの第1四半期業績は、販売収入合計が約1%のマイナス、純損益合計に至っては前年同期の258億元の黒字から10億円余りの赤字へと転落しているのだ。
コスト増や税金負担増とあわせ、不動産や自動車の低迷が影響したのは間違いないだろう。
一方で、粗鋼生産量のほうは緩やかに増加のペースを維持しており、このまま需要が伸びなければ、さらに深刻な供給過剰を招きかねないと危惧している。

一見順調そうに見える中国経済だが、足元でも不安な要素が散見されるようになってきた。
最近、日本企業の中国進出が増えていると聞くが、これまでも「日本企業が動き始めたら、そこが市場の天井」と揶揄されてきた。
今回ばかりは、その二の舞にならなければよいのだが・・・。

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中国でアウトレットモールが急増中

2012-04-19 | 中国ビジネス

中国ではいま、アウトレットモールに熱視線が寄せられている。



そこには中央政府が推し進める住宅不動産抑制政策が少なからず影響を与えているようだ。
急激な都市部の不動産価格の高騰による物価高を抑えるため、この1年は徹底した住宅抑制策を展開しているのは周知のとおりだが、これによって不動産会社の収益が悪化の一途を辿っているのも事実。
ある調査によると、不動産会社の7割近くが赤字とのことで、資金繰りの問題も相まって生き残り競争が熾烈になるとの見方が強まっている。

こうした状況を受けて、不動産会社が目をつけたのが商業不動産というワケ。

上海では、珠江地産集団が郊外の青浦区で「メガミルズ」という施設をオープンする予定のほか、大手国有企業の百聯手段は米国のサイモン・プロパティーズと共同で中国最大規模のアウトレットモールを建設すると発表している。
このモール、上海ディズニーランドの西側に建設予定で、完成時期も同ランドの開業時に合わせている模様。
いやはや、同ランドの開業に照準を合わせて、既に様々な動きが展開されていることが見て取れます。中国社会、お金の匂いには敏感ですから。。。


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ちなみに、この百聯集団、2014年までに全国で10店舗を開業させたいと意気込んでおり、ほかにも今後10年ほどで20店舗、あるいは30店舗を運営したいと表明している企業が複数ある。
まさに、アウトレット花盛りです@@@

そもそも中国でのアウトレットモール、スタートしたのは1992年と日本よりも遅め。
ただ、その後は急速に市場が拡大し、今ではアウトレットモールという名前を冠した施設は少なく見積もっても200施設はあると見られる。
いやはや、拡大するときのスピードは凄いもんです。。。

もっとも、開業したモールが全て順調な経営を維持しているかと言えば、それは怪しいようだ。
有力アウトレットモールは、外資企業との連携などで安定しているようだが、時流に乗って安易に建設した施設は閑古鳥が鳴いているという話も・・・。
筆者も地方都市で開催されたイベントに参加した際、近くにアウトレットがあると聞いて足を運んでみたが、文字どおりシャッター通りといった感じで人影もまばらだったのを覚えている。
なかなか難しいですね。。


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こうした状況の中、日系企業も同業態に参入しつつある。
三井不動産や三菱地所は既に参入しており、今後も拡大することは間違いないだろう。

もともと、中国の消費者はブランド品を国内で購入することに慎重。
これは、ニセモノを掴まされる危険性が内在するためで、中国人観光客が香港や海外でこぞってブランド品を購入するのは、このあたりにも原因があるらしい。

ここから伝聞なので真偽は定かではないが、国内の正規販売店でもニセモノが公然と販売されているとの情報もある。
勿論、わざわざ高いテナント料を支払ってニセモノを販売するメーカーはいないワケで、そうなると仕掛人は店舗で働く従業員や配送員といった人物が考えられる。そんなふうに疑いたくはないが・・・。

実際、銀行のATMで出金したら偽札が出てきたことがあるらしく、領事館からは「銀行で出金する際には窓口を利用するように」という注意喚起が。
いや、それだったら街中にあるATM、何も用を為さないことになってしまうんですが。。。

誤解のないように言っておきますが、コレ、本当にごく一部の悪党たちの仕業ですので。。。大多数の中国人は、善良な市民です。
早くこういった人種が駆逐されれば、もっと住みやすい社会になるのですが。
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