<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

上海 日本人街/古北の街角にて

2011-12-31 | 中国社会学
引き続き日本から。

2011年も残すところ6時間ほど。
来年に向けての準備に取り組みたいところだが、師走の忙しさでそれどころではない。
こうやって旧正月まであっと言う間に過ぎていくのかも・・・。

さて、今回は一時帰国前の古北地区の街角の様子から。

同地区、日本人街の中核的なゾーン。
ここに来れば、外国に住んでいるとは思えないほど欲しいものが手に入る。
まあ、値段は2倍前後ではあるが。。。

日本食の店も数多く立地しているので、単身赴任者にとっては心強いだろう。
日本人の場合、中華料理は苦手という方も多いので。

そんな単身赴任者にとって、休日の過ごし方というのは悩ましいもの。
聞いた話を総合すると、ゴルフやテニスなどのスポーツ、DVD鑑賞や読書といったところが多いようだ。
そんなことを反映してか、同地区には日本語仕様のDVDを売るショップがウジャウジャ立地している。
そんな一店舗がコチラ。



渋谷タワレコ・・・、確かにタワーレコードの商標は犯してないケド。。。

入り口にも堂々と・・・



日本語DVDの表示がたくさん。
コレ、言及するまでもなく、全て海賊版、つまりニセモノです。
大体1枚15元(約200円)前後という価格帯が一般的。
キチンとパッケージされていて、外見だけみると正価品と変わらないような。。。

ココ以外にも・・・



といった具合に、いくつかの店が凌ぎを削っている。

もっとも、こうした店舗はまだ高級な部類で、路面で荷台売りしているところでは1枚5元くらいが相場。
ま、変なのを掴まされることがたまにありますから。。。

ちなみに、中国人はあまりDVDを購入しないとのこと。
なぜかって・・・?
だって、ネット上に次から次にアップされますから。
人気ドラマなんかも、ネットでダウンロードするのが主流。
すでに先を行っているような。。。

続いて、ゴルフ。
上海ではゴルフ用具もニセモノが多いようで・・・



これもニセモノショップですね。
勿論、価格はかなりお安くなっているようです(筆者、ゴルフはやりませんので)。

こうしたお店が密集しているのは、水城路沿いにある和平広場や洛陽広場の辺り。
ここには飲食店も多いが、ひとつの店の名前に目がとまった。



「羊聚徳」・・・北京ダックの有名店「全聚徳」のパクリかと。。。
幸い、北京ダックの店ではないようですが。

この日、筆者が食事したお店は・・・



日式のラーメン店でした。
具だくさん(チャーシュー2種類、煮卵2個、タケノコなど)のラーメン:38元、餃子:18元、生ビール:15元で、計:71元(約900円)。
味はまあまあでしたね。中国だということを考えれば「合格」でしょ、贅沢を言いすぎてはいけませんから。

日本に居ると、中国のニセモノ文化は「知的財産権」の観点から批判の嵐ですが、こうした文化のおかげで平和な休日を過ごせる日本人が数多く存在するというのも事実。
しかも、出張者も結構喜んでDVDを買って帰りますからね。

とはいえ、筆者は知的財産権保護派ですから、その点は誤解のなきよう。。。

では、本年のブログはここまで。
ご愛読、誠に有難うございました。
2012年も引き続き宜しくお願いいたします。

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上海 欧風中華の人気店:1221

2011-12-30 | グルメ
現在、一時帰国中。
昨夜、東方航空に乗って福岡へと・・・。
ちなみに、当日の機内食はこんな感じ。



まあ、いつもながら・・・です。
このデザート的な位置づけのオレンジゼリーケーキ、食べれませんから。。。
もっとも、今回はお腹すいてたんで、これ以外は完食しましたが。

そんなこんなで、今日は日本から先日行ったレストランの紹介を。

そのお店は、1221。
上海在住であれば、既に訪れたという人も多いかも。
場所は、延安西路沿い。ロンジモントホテル(龍之夢大酒店)の対面ですが、ちょっと奥まったところにあるので分かりにくいかも。

入口の様子はこんな感じ。







お店の名前、この店の住所である延安西路1221号の「1221」が由来。

中に入ってみると、、、



外国人でいっぱいです@@@
ってゆうか、中国では自分も外国人の一員ですね。
欧米人に訂正します。。。

このお店、たしか「地球の歩き方」にも紹介されていたと思う。
味付けは確かに欧米人が好みそうな甘めの感じ。
日本人にも合うでしょうね。
典型的な中華料理にありがちな××料理といったこだわりはなく、中華なら何でも提供するといった趣き。





北京ダックやら、上海蟹やら・・・。脈略はないですね@@@
今回の上海蟹、積み重ね式でした。これは斬新な並べ方かも。
上海蟹、ここでは頼めば丁寧に身をほぐしてくれます。



しかも、蟹の身をとり易いように、蟹ばさみなど色々なグッズが取り揃えられている。



ここまで道具が用意されたのは初めてでしたね、正直びっくり。
コレだけ見ると、レストランじゃないみたいですね。。。

でも、人気店だけあって、味はしっかりしています。
そして、同社の一番の特徴はワインが豊富ということ。
これを反映して、料理もワインに合うように味付けされているようだ。



こうやってみると、中華とワインも結構カッコいい関係になれるかも。

オシャレに中華を楽しみたいという方、友達や恋人を誘ってお出かけしてみては・・・?

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上海 水事情と浄水器アクア 2

2011-12-29 | 中国社会学
前回に続き、現況の水事情への対処法について。

大きく分けて、ふたつでしょうね。
ひとつはボトル型タンクの設置、もうひとつは浄水器の設置。
それぞれ一長一短があるので、その辺を中心に考察していきたい。

まずボトル型タンクの設置。
下の画像のような機器を購入して、電話発注または定期的にボトルを交換してもらう方式です。



日本でも同じようなビジネスがありますよね。

中国の場合、この機器が200~400元台といったところで、割とリーズナブル。
しかもボトルが安いので、コスト面を重視するとコチラを選択するかも。。。

ただ、このボトル自体にもニセモノが潜んでいるという噂は根強い。
だった、以下のような荷車に乗って運ばれてきますから。



怪しさ、全開といったところ・・・?
もっとも、善良な商売人もいますので、ココも最終的には自己責任かと。。。

加えて、この方式でやや問題があるのは、機器自体が安価なので、防カビ対策などが十分でなく、夏場などにカビは生えやすいこと。
ココはこまめな清掃などで対応するしかないですね。

余談ですが、ウチのスタッフが見たニュースによると、ある地方都市で交換されたボトルの中にヘビが生息していたとか。。。
真偽のほどは定かではないが、ニュースになったくらいですから。。。
こちらの方式を選択する場合には、くれぐれも事業者選択にご注意のほど。

次に、浄水器を設置するという方式。
これは日本でも一般的ですね。
もっとも、日本のように水道水がキレイな国で浄水器が必要なのか?という議論は、時々耳にしますね。
日本の場合は、水をキレイにするというより、有害物質の除去といった観点のほうに重きを置いてますから、それは十分理解できる。

ここで問題になるのは、どの浄水器を選択するかということに尽きる。
日本のメーカーも中国で事業展開しているが、こうした両国の水事情の違いを考えると、そもそも日本市場あるいは先進国市場向けに開発された浄水器で対応できるのか?という素朴な疑問が浮かんでくる。
だって、フィルターなんかも相当違いが必要なことは一目瞭然ですから。

そんなこんなで、上海で絶大な支持を得ているのが、浄水器アクア。



筆者、同郷のよしみで同社経営陣とも懇意にしているが、同社の水に対する姿勢はホントに真面目そのもの(お世辞ではなくて)。
その証拠に、同社浄水器で浄水した水は、日本の飲用基準を十分クリアする水準。



ここまでやってる企業はなかなかいません。
筆者はここ以外、知りませんね。

同社の場合、上海の水事情を考慮して、すべて蛇口対応。
つまり、キッチン、洗濯機、お風呂といった箇所ごとに浄水器を設置するワケです。
ちなみに、キッチンはこんな感じ。



やはり、一番強力そうですね。

シャワーではこんな感じ。



邪魔になるというようなことはないですね。
それに、水圧が減るなんてことも感じない。

この方式だと、すべての蛇口で安定した性能が確保できる反面、どうしてもコストが高くなるというデメリットも発生してしまう。
同社の3箇所パックの料金は、月間600元(約7,500円)と安くはない金額だ。

加えて、同社は必ず1ヶ月に1度、メンテナンスを行う。
ここも同社の真面目さを表す一端。
ここでも敢えてデメリットを挙げるとすると、メンテナンス日に結構長い時間、拘束されてしまうということ。
中国の場合、「午前中」とか「午後4時間の間」とか大雑把な単位になってしまうので。
これも、お国柄なので、仕方がないと言えば仕方がないのですが。。。

しかも、ここまで丁寧に仕事をするので、その分コストに跳ね返ってくるという批判も時折耳にする。
ただ、この点に関して、筆者はひとえに経営方針と消費者の意識次第だと考える。
上海の水事情を徹底的に研究した上でのメンテナンス方式だし、消費者の側では「高いと思うなら契約しなければいい」ということに尽きる。
以前言及したとおり、上海の標準家庭での水道料金は、1月あたり2,000円ほど。
これに600元を加えれば、約1万円前後という計算になり、日本と同水準の金額になると考えていい。

人間が生きていく上で、水が最も大事と考えれば、安くないのでは・・・と筆者は考える。

以上、これから上海生活を送る方々の参考になれば嬉しいですね。

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上海 水事情と浄水器アクア 1

2011-12-28 | 中国社会学



中国の水事情の悪さ、今さら言及するような話ではない。
ただ、筆者が初めて中国を訪れた8年前と比較すると、外見上は格段に進歩したと言える。
これは上海に限らず、中国の都市部であれば、どのホテルでも水はジャブジャブ出るし、目に見えて色が付いているなんてことがほとんどなくなったことにも現れている。
ただ、水事情が実質的に進歩したと言えるのか・・・?
今回は、ここにスポットを当てたい。

ご承知のとおり、人間が生きていく上で「水」は必要不可欠。
特に日本人は、恵まれた水環境と卓越したテクノロジーに支えられ、「蛇口から出る水道水を飲用できる数少ない国」となっている。
こうした環境に慣れていると、水が汚いってこと自体、受入れがたくなる傾向に。
ま、身体に染み付いた感覚だから仕方ないですが・・・。
でも、少なくともココは外国。
やはり外様の民族はガマンするか、工夫するかしかないワケで。。。

そこで、まず飲用水の状況から。
日本人の感覚からすると、とても飲めない水道水だが、最近では市内ホテルの蛇口に「飲用不可」の表示を見受けることはほとんどない。
このことから推測するに、上海市の見解としては「飲用可能な水道水」ということなのかも・・・。でも、現地の人もほとんど飲みませんけどね。

こうした状況を端的に表す事例を紹介したい。
ウチの手洗い場の水流、明らかに勢いが弱くなったので、またまた不動産屋に連絡してみてもらうことに。
なぜ、こんなことで不動産屋を呼ばないといけないかって・・・、
蛇口の分解の仕方が外見からは全く判別できないからです!
日本の場合、こうした不具合を想定して、なんとなく分解がイメージできるような構造になっていることが多いが、中国の場合、ホントに蛇口だけ。。。
どの工具をどのように使ったらいいのやら・・・って感じ。

不動産屋が蛇口及びその水流を見るや否や、スパナを取り出して、蛇口の先端部分を力強く回すと・・・、分解できました!
っていうか、こんなの到底イメージできないし。。。
ま、次から対処できるようになったからいいか(進歩、進歩)。
分解して出てきたものを見ると・・・、



白や黒の小石みたいな塊がボロボロと。。。
これ、何なんでしょうね?
白はカルシウム、黒は鉄分の結晶とか・・・??
私、化学的な知識はゼロに近いので分かりませんが、いずれにせよ、この水を飲むのは諦めたほうがいいだろう。歯磨きに使ってもいいのか・・・と思ってしまうほど。

結局、分解した部品を丁寧に洗って、再びセットするだけ。
えーっと、コレを定期的に繰り返すしかないわけね、ハイ。。。

次に、日本人が大好きなお風呂に使う水について。
これは汚れとは直接関係ないが、こちらの水は「硬水」。
日本は「軟水」なので、肌感覚が違うのもさることながら、毎日髪を洗っていると髪がゴワゴワ、バサバサになるという問題があり、女性にとっては悩ましいところ。
また、いくらキレイになったとは言え、やはり浄水した水と比べると透明度の違いは一目瞭然だった。
我が家も浄水の前後を比べると、水を満たした浴槽の色が「黄色っぽい色」から「水色っぽい色」に変化したくらいですから。

加えて、水は洗濯にも利用する。
ここでも「硬水」という性格が影響して、洗濯物がゴワゴワになるといった指摘はよく耳にする。

いろいろ考えていくと、日本ってホントに恵まれた国ですね。
環境は、一度破壊してしまうと元に戻すのが大変だから、いまのままの環境を残していけるよう、みんなで努力していきたいもんです。

こうした難題続きな水事情。
次回は、その解決法について考察します。

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上海 マンションの不具合レポート 3

2011-12-27 | 中国社会学

今回は備付け家電と住環境について。

駐在員の場合、家電製品を買い揃えることは現実的ではないので、部屋に備付けのものを使用することが多い。
冷蔵庫とか洗濯機ですね。

で、これまた問題が多いわけで。。。

まず洗濯機。
我が家の洗濯機は、入居した際に新しいものを入れてもらったのですが・・・



韓国のLG製。
乾燥機能付きの一体型ですが、いかにも大きさが物足りない。
その上、この乾燥機能、回しても回しても一向に乾燥しない。
やれやれ。。。
ってなことで、専ら洗濯専用として活用。
だったら、ドラム式じゃなくて、大きいヤツのほうがいいんですけど。。。
ところが、ある日・・・
洗濯の途中で「ピーーー」という音とともに停止。
仕方ないので、洗濯物を取り出そうとすると・・・
水が入っているので、ドアにロックが掛かって開きません@@@
ちょっと想定外。。。
日本の場合、ドラム式は奥行きがあって斜めに回るタイプが主流。
なるほど、こんな事態を想定してのことなのかぁ・・・と感心しつつ、そんな場合ではなかったりしつつ。。。
結局、悪戦苦闘した挙句、たどり着いた結論は・・・
洗濯機を後ろ斜めに倒して、無理やり水位を下げるという原始的手法。
でも、これで開いちゃうもんなんですねぇ。
それから洗面器で水をすくって、何とか一息。
最後は、本体下部にあった排水口からの排水で解決。
この排水口、最初に発見してたんですけどね、でもチョロチョロっとしか排水しなかったんです。
それで、ふと思いついて、この排水口の奥を棒で突っついてみると・・・
ドバーっと排水が流れてきました@@@
この現代社会で、なんでこんな原始的なことをしないといかんのかと。。。

続いて、冷蔵庫。
我が家の冷蔵庫、中国を代表するハイアール製。
冷凍はとにかくカッチカッチに凍りますが、冷蔵はいささか不安定。。。
しかも、あるときからこのような状況・・・



画像では分かりにくいかも知れませんが、水が浮いているの、分かります?
そう、霜取り機能が十分機能していないんですね。
だから、一番下のトレーを出し入れするたびに、浮いた水がさざ波のようにサーっと押し寄せます。
うーん、再三言いますが、こんな現代社会でなぜ・・・。
結局、月に1、2回、水を吸取る作業をする羽目に。
修理してもらってもいいんだけど、直るかどうか分からないし、修理で持ち帰るとか言われても困るし・・・、まあ使えているからガマンするかと。。。

中国の大気汚染の酷さは、日本でもご承知のとおりだが、筆者が住む浦東には市内最大規模の世紀公園があるおかげで、まだマシなほう。
しかも、中国では大きな敷地に複数棟のマンションを建設するケースが多いため、敷地に応じた緑地率というものが定められてり、街区単位でみると日本よりも緑地は多いかも知れない。
ウチの敷地もこんな感じ。



予想以上に手入れされていますよね。
でも、よく見ると分かるが、実際はさして利用し甲斐のない単なる緑地。
もう少し利用者の立場に立って設計するといいと思うんですけど。。。

こんな浦東だが、やはりベランダの床はこのように・・・



土ぼこりのようなものが堆積してきます@@@
だいたい2週間くらいで、こんな感じ。
コレ、全部空気中を浮遊している有害物質なんでしょうね。
知らず知らずのうちに、寿命を縮めているような心地に。。。

ま、細かいことを気にしていたら、中国で生活なんてできませんから。
とはいえ、どこかで歯止めをかけないと、日本に戻っても、日本人に戻れないかも・・・なんてね。

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