本日は、筆者が聞き及んでいる現代中国人の職業観念について。
改革開放以前、国有企業での勤務で一生を全うすることが典型だったが、そんな話は昔のこと。
いまは競って、さらに上を目指して転職するという文化が蔓延しつつある。
加えて、企業側の優秀な人材に対する需要も旺盛だ。
もはや英語、日本語などの外国語が流暢であるだけでは転職戦争を勝ち抜くことが容易ではなく、外資企業などでの実務経験が問われる時代に入ってきたようだ。
その意味では、日本以上に熾烈な社会かも。。。
日本の場合、大した成果を出さなくても年功序列でソコソコまで上がっていけますから。
一般的に、中国ではこの「ソコソコ」というものが見出しにくい。
良い悪いは別にして、出世する人には出世するだけの理由があり、解雇される人には解雇されるに足る理由が存することになっている。
ま、この出世する理由というのも、仕事が出来るとか一面的な評価ではないことは言うまでもなく。。。
このような世情は日系企業にも波及しているらしい。
ある大手企業の駐在員が「営業部門で日本語人材を採用しても、2年在籍しているのは半分程度、5年在籍しているのは1割、10年在籍していると化石と言われるくらい」と話していたのが印象的だった。
こうした若手人材、少ない在籍期間でその後どうするのか・・・?
ここで、いかにもしたたかな中国人の本領発揮。
彼らは、一定期間、大手企業Aの営業社員を務めると、ライバル企業Bの採用に臨み「A社で営業経験がある」と売り込む。
ここで見事、B社の採用を勝ち取るばかりでなく、主任といった1ランク上の役職を手にする。
そして同じように一定期間経過後、今度は別のC社の採用に臨み、「A社で営業経験、B社で営業主任としての経験」を売込む。
すると、またもや1階級上がって採用・・・
という感じで、同種の業界内で階段を上るように「昇進」を果たしていくというから、何とも鮮やかだ。
もっとも、こうした人種が本当に営業畑で結果を残せるかというと、疑問が残るところ。
こうした短い在籍期間では、本当の営業の難しさなどを身をもって経験することは難しいですからね。
まして、日本の企業統治(ガバナンス)は大陸的な思考では図り難い部分も多い。
人間は「失敗や苦悩から学ぶ」ことのほうが多いワケで。。。
一方、体力勝負で地位を確保しようとする者も当然いる。
「食は中国にあり」と言われるこの国では、宴会は必要不可欠な文化。
しかし、最近は酒に弱い若年幹部や自動車通勤をする人がいたりして、以前ほど大宴会は見受けなくなった。
とはいえ、こうした宴会を盛上げる人材は当然必要なので、ココも狙い目であることは確か。
ま、酒が好きなら、体調さえ気にしておけば問題ないような。
筆者も思い返すと、こうした職種?、何人か思い当たるフシがあります。。。
こうした上昇志向は発展途上の国に特有のものと考えられがちだが、逆にこうした人々のエネルギーが成長に繋がっているという見方も出来る。
いまの日本に足りないものが透けて見えるような。。。(鶏と卵の関係?)
ある中国政府関連機関の女性職員は、こう漏らしていた。
「私、とにかく頑張って働いて偉くなりたい。そしたら、お抱え運転手だって子育てだって、何だって会社負担になるんだから」
いやはや、何か狂っているような。。。
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改革開放以前、国有企業での勤務で一生を全うすることが典型だったが、そんな話は昔のこと。
いまは競って、さらに上を目指して転職するという文化が蔓延しつつある。
加えて、企業側の優秀な人材に対する需要も旺盛だ。
もはや英語、日本語などの外国語が流暢であるだけでは転職戦争を勝ち抜くことが容易ではなく、外資企業などでの実務経験が問われる時代に入ってきたようだ。
その意味では、日本以上に熾烈な社会かも。。。
日本の場合、大した成果を出さなくても年功序列でソコソコまで上がっていけますから。
一般的に、中国ではこの「ソコソコ」というものが見出しにくい。
良い悪いは別にして、出世する人には出世するだけの理由があり、解雇される人には解雇されるに足る理由が存することになっている。
ま、この出世する理由というのも、仕事が出来るとか一面的な評価ではないことは言うまでもなく。。。
このような世情は日系企業にも波及しているらしい。
ある大手企業の駐在員が「営業部門で日本語人材を採用しても、2年在籍しているのは半分程度、5年在籍しているのは1割、10年在籍していると化石と言われるくらい」と話していたのが印象的だった。
こうした若手人材、少ない在籍期間でその後どうするのか・・・?
ここで、いかにもしたたかな中国人の本領発揮。
彼らは、一定期間、大手企業Aの営業社員を務めると、ライバル企業Bの採用に臨み「A社で営業経験がある」と売り込む。
ここで見事、B社の採用を勝ち取るばかりでなく、主任といった1ランク上の役職を手にする。
そして同じように一定期間経過後、今度は別のC社の採用に臨み、「A社で営業経験、B社で営業主任としての経験」を売込む。
すると、またもや1階級上がって採用・・・
という感じで、同種の業界内で階段を上るように「昇進」を果たしていくというから、何とも鮮やかだ。
もっとも、こうした人種が本当に営業畑で結果を残せるかというと、疑問が残るところ。
こうした短い在籍期間では、本当の営業の難しさなどを身をもって経験することは難しいですからね。
まして、日本の企業統治(ガバナンス)は大陸的な思考では図り難い部分も多い。
人間は「失敗や苦悩から学ぶ」ことのほうが多いワケで。。。
一方、体力勝負で地位を確保しようとする者も当然いる。
「食は中国にあり」と言われるこの国では、宴会は必要不可欠な文化。
しかし、最近は酒に弱い若年幹部や自動車通勤をする人がいたりして、以前ほど大宴会は見受けなくなった。
とはいえ、こうした宴会を盛上げる人材は当然必要なので、ココも狙い目であることは確か。
ま、酒が好きなら、体調さえ気にしておけば問題ないような。
筆者も思い返すと、こうした職種?、何人か思い当たるフシがあります。。。
こうした上昇志向は発展途上の国に特有のものと考えられがちだが、逆にこうした人々のエネルギーが成長に繋がっているという見方も出来る。
いまの日本に足りないものが透けて見えるような。。。(鶏と卵の関係?)
ある中国政府関連機関の女性職員は、こう漏らしていた。
「私、とにかく頑張って働いて偉くなりたい。そしたら、お抱え運転手だって子育てだって、何だって会社負担になるんだから」
いやはや、何か狂っているような。。。
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