<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

上海 中国のゲームセンター事情

2012-01-31 | 中国社会学

春節休暇中のヒマを利用して、中国のゲームセンターへ。
「中国にもゲームセンターあるの?」って思った人、多いかも知れませんね。
意外や意外、大型ショッピングセンターには必ずと言っていいほどあるんですよ。
しかも、結構にぎわっています。



ってなことで、今回は中国のゲームセンターをレポート!

まずは、仕組みの説明から。
といっても、日本とあまり変わりませんが。。。

最初に受付でコインと交換します。



概ね100枚で100元(約1,200円)。
これにおまけとして10~15枚がサービスされる。
当日は200元で200+35枚だったので、200元分を購入。

しかも、当日はお正月にちなんで特製福袋がもらえるということで期待しましたが・・・、

いつもどおり期待はずれでした。
なので、画像も撮っておりません。悪しからず。。。

余談はさておき、問題は、ひとつひとつのゲームで、どのくらいコインが必要かって事ですよね?
どのくらいだと思います??


なんと、UFOキャッチャーで1回2~3元。
同じ金額で、日本の4~5倍も遊べちゃいます@@@

そして、並んでいるゲームは・・・というと、





日本で見たこともあるような機種ばかり。
しかも、やや年代落ち(いや、それ以上かも・・・)。

でも、それはそれで結構ノスタルジックに遊べたりします。
何と言っても、圧倒的に価格が安いですから。。。

それにしても、空いたスペースに親がドカっと座るっていう構図、日本と同じですね。
「親の苦労、子知らず」とは万国共通のようで。。。

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機種が日本のお古なら、中に入っている景品も日本のキャラばかりで、モンチッチやワンピース、ドラえもん等は、とにかく人気の的といった感じ。

しかも、以前はこのUFOキャッチャー、面白いように景品をゲットできていたのですが、最近は店側も研究したようで、今回はまったく取れませんでした。
いや、正直言って、やり過ぎでしょ。。。
もっと「適当な塩梅」っていう言葉を理解してほしいもんです。

こういう場合は、別のゲームで遊ぶのが一番。
コインを投入して遊ぶのですが、得点に応じて紙がビローーンと出てくるのがあるんです、こんな感じで。



コレ、正直言って、かさばって大変です@@@
しかも、いまどきエコじゃないし。。。

でも、筆者なりに到達した結論は、「このシステム自体、中国流にアレンジしたんじゃないか?」ってコト。
つまり、この大量に紙が出てくるって事で、ゲーム性を高めているんじゃないか・・・と。
だって、大したゲームじゃなくても、コインにしても紙にしても、ドンドン出てきたら、何となく楽しいですもんね。
コレ、ちょうどパチンコの心理に似ています。
故に、日本のゲームセンターにパチンコの要素を加味したのではないか・・・と。

あと、中国で客にコインを大量に持たせるのは、持ち帰りの危険が増大する可能性もありますね。
この国、何でも転売したりしますので。。。
だから、最初のメダル交換だけ現金で回収すれば、店として損はないって事。
ま、あくまで推測の域を出ませんが・・・。

で、集めた紙の束をどうするのか・・・というと、



服務員が専用の機械を使って、一気にドーーっと回収していきます。
いやはや、凄い勢いですが、やっぱり日本のように回収して繰り返し利用したほうが、どうみても合理的なんですけど。。。

そして、集めた紙の枚数によって、各種景品と交換できます。



でも、ものすごいポイント数が必要なので、1度遊んだくらいじゃあ、到底欲しいモノはゲットできませんね。
もっとも、当日、自転車と交換している女性がいたので、そういった活用法もあるのか・・・と。

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このほか、小さな子供が乗るような乗り物も、ほとんどが2~3元。
キリがないくらい乗れちゃいます@@@
もっとも、中国では小さな子供たちが遊べる場所が少ないんですね。
公共の公園には遊具なんて設置してないから、マンション敷地内に設置された遊具で遊ぶしかないんだけど、それも規模に限界がありますから。。。
勢い、こういう場所で「お金」で解決しようという風潮が見られる。
中国の古き伝統がドンドン消え失せていっているような。。。

インフレが深刻な中国ですが、ゲームセンターだけは今のところインフレ知らず。
まだ足を運んだことがない方、結構楽しめますので、一度体験してみては?

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上海 浦東IFCにある「とんかつ 銀座 梅林」

2012-01-29 | グルメ

筆者、浦東在住なので、お出かけ先も当方明珠塔辺りが多い。
これまで専ら正大広場だったが、その向かいにIFC(International financial center)が出来たので、浦東も以前より随分充実しつつある。
今回、そのIFC内で昼食をとったので、そのレポートを。

当日、選んだお店がコチラ。



とんかつの名店、「銀座 梅林」さんです。
1927年創業という老舗。
筆者、東京暮らしが通算6年ですが、日本では行ったことないです。。。
ま、基本的に田舎者なので。

エントランス付近の雰囲気などは、まるで日本に居るかのような感じ。



もっとも、入口に立っている服務員の呼びかけで、すぐに現実に引き戻されますが。。。

メニューを見てみると・・・



ロースカツの小で78元(約950円)、大で108元(約1,350円)。
しかも、これ、単品の価格なので、定食にするにはプラス20元(約250元)が必要(平日のランチは無料でセットだそうです)。
もはや、東京並みの価格ですね。
ま、筆者の場合は覚悟して行きましたので、想定内です。

ほかにも、ヒレカツやシーフードフライ、メンチカツなど、定番メニューが並んでいますね。

器や箸も、日本そのもの。



店内の雰囲気も、日本のお酒を並べたりして、日本らしさを演出。



こうなると、日本人ばかりと思いがちだが・・・



画像のとおり、中国人や欧米人のほうが多い感じ。

それにしても、欧米人、コーラ飲み過ぎですよね@@@

肝心のとんかつのほうは・・・





ヒレカツ(1つ食べた後の画像・・・)、ロースカツ、シーフードと、次々にやってきました。
勿論、特製のソースでいただきます。

お味のほうは・・・、とても美味しかったです!
サクッと揚がっていて、さすが老舗!だと感じましたね。
ごはんも美味しかったです。

中国的な金銭感覚だと厳しい価格帯ですが、東京で食べるのと同じと割り切ってしまえば、十分アリな選択肢だと思いますね。
実際、ここの場所代も相当高いでしょうし。。。
浦西にも美味しいとんかつ屋さんはたくさんあるでしょうが、少し気分を変えて、一度浦東まで足を運んでみては・・・?

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上海 浦東IKEAに行ってみた

2012-01-28 | 日記

先日、浦東にできたIKEAに行ったので、そのレポートを。

この店舗、相当巨大ですが、それもそのはず、全世界の店舗をみてもスウェーデンの本店に次ぐ規模で、当然ながらアジア最大。
ただ、上海ではまだ2店舗目なんですね。
これから中国国内で出店ペースを加速していきそうです。

当店舗、上海市内から浦東空港に向かう途中にある。
隣りはこれまた超巨大な内装業者が集積した商城だから、ふたつを回ろうと思ったら1日かけても足りないでしょうね。

まず外観から。



見るからに大きそうです。
ただ、店内は旧正月前ということもあって、人は少なかったですね。
ま、そのタイミングを狙って行ったワケなので。。。

中に入ると、当然ながら家具、家具、家具のオンパレードです。



通路の造りなどは、上海1号店の宜山路店と同じですね。
とはいえ、敷地が広いので、ゆったりした造りとなっていて、見やすいです。

こちらの店舗、場所柄も反映してか、子供コーナーが充実しています。









みんな楽しそうに遊んでいますね。

店内はとても広いので、レストランも併設されています。



これが意外にも結構繁盛しているんですね。
当日、そんなに客が多くなかったわりに、レストランだけは大繁盛の状態。
空いている席もほとんどなかったようです。



それにしても、中国人は中華料理しか食べないと思っているのは、完全に前近代的だということが分かりますね。
だって、ここで提供されているのは、全部、西洋料理ですから。。。



こんなオシャレ?なワゴンで運ぶ姿も。



出口のレジ付近は倉庫のようになっていて、大型の家具類はここで取り出して、自分でレジまで運びます。



こういうときに、自分の車があったらなぁ・・・と思ってしまう。。。

レジは、当たり前ですが、中国人で混み合っています。



それにしても、いつも思うのは、中国の消費者はレジに慣れていないということ。
日本の場合、ある程度前もって金額を自分で計算して支払いの準備をしますよね。
コレ、中国人はあまりしないんですね。
だから、いつもレジは大混雑。
このあたりが改善されると、それだけでも随分住みやすくなるんですけどね。

レジでの会計が終わると・・・



お楽しみの軽食コーナーです!
コレ、値段の割に結構おいしいんですよね。

ソフトクリームはなんと1元。ホットドックが3元で、飲み物とセットだと5元とさらにお得!
しかも、飲み物はセルフサービスで、飲み放題です。



ココも1号店と比べると清潔感がありましたね。

この店舗、唯一の弱点はタクシーが少ないということ。
だって、中国の消費者は基本的に自家用車で来店しますからね。
1号店でタクシーに困ったことはありませんが、この店舗では10分くらい待たされました。ま、場所柄を考えるとやむを得ませんが・・・。

以上、いつ行っても楽しさを駆り立てられるIKEAレポートでした。

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2012年の中国自動車産業の行方は・・・

2012-01-27 | 自動車産業
本日は、久しぶりに自動車ネタ。

中国自動車工業協会が1月12日に発表した2011年の中国の新車販売台数は、前年比2.5%増の約1850.5万台となった。
勿論、3年連続の世界一となったわけだが、年初に予想された2000万台超えには到底及ばず、こと前年の伸び率:32.4%と比較すると、この伸び率がいかに低いものかが想像できるだろう。
同業界では、すでに「黄金の時代は終焉した」との声も聞かれる。

こうした数値の低迷は、自動車産業のみならず鉄鋼や化学など素材産業にも影を落としている。2010年はリーマンショック後の大胆な財政出動や消費奨励策が行われていたこともあって、今年はその反動とみることもできるが、自動車の急増が社会問題化する中、大都市部で登録台数の規制が行われるなど、もはや台数の拡大ばかりを考えていられる状況でもなくなってきている。
加えて、燃料価格の高騰も懸念材料のひとつとなっている。

こうした状況の中、同協会は2012年の中国自動車市場の成長率が8%、販売台数は2000万台になると予想していることを発表した。内訳は、乗用車が1587万台、商用車が411万台。なお、輸出のほうは25~30%増の105~110万台を見込んでいる。

2012年の市場の好材料としては、マクロ経済が安定的に推移し、外的環境が良好であること、製品が多様化し、消費者の選択肢が広がること、大都市部では買い替え需要が広がり、中・小規模の都市での需要が市場の急成長を支えること、また中国製自動車の国際的な競争力が高まり、輸出拡大への潜在力が依然大きいことなどを挙げている。

一方、悪材料としては、世界経済の減速が続くこと、渋滞対策の自動車購入制限、燃料高など保有コストの上昇に加え、人民元高による輸出利益の減少などを挙げている。

こうした業界団体の見方、みなさんはどのように感じますか?
ここからは、筆者の独断的な私見を展開したい。

まず、2000万台という予測数字。
これには正直言って、何の根拠も無い。
強いて言えば、キリのいい数字ということだけ。
つまり、この数字は「せめてこのくらいの台数には到達してほしい」という一種の願望の表れと思ったほうがよさそうだ。
これは、輸出の予測にも当てはまり、「中国の自動車市場がこれだけ拡大したのだから、せめてこのくらいの輸出の伸びは確保したい」というのが本音なのだろう。

余談になるが、日本や欧米などでも同様に、この類の発表数字には業界の願望や楽観・悲観といった感情が透けて見えることが少なくない。
もともと当たろうが外れろうが責任を問われるような予測ではないことも、このような傾向を強くする一因なのだろう。
したがって、こうした数字に更に自社の見解を味付けして発表するマスコミの報道には、個々人が十分注意する必要があるということだけは、ここで言及しておきたい。

本論に戻って、では今年、こうした予測数字を達成できるのか?という点。

筆者の感覚では、2000万台超えにはいくつかの要因が必要で、普通に推移すれば「横ばい」といったところか・・・?
この要因というのは、大都市部での社会的規制の緩和、自動車購入奨励策の再拡大などであるが、こうした政策を展開するには景気の後退など眼に見える状況の変化が必要であり、現在のように中国経済が堅調に推移しているようではこうした状況は生まれにくいだろう。

加えて、輸出の増加が本当に見込めるかと言うと、こちらも非常に心もとない。
なぜなら、中国市場で販売台数を伸ばしているのは外資ブランドばかりで、特に地場メーカーは軒並みシェアを落としているからである。
輸出の主役は、言うまでもなく「中国メーカーのオリジナルブランド」。
しかし、巷を走る自動車を見回しても、こうした車を見つけることのほうが難しいのが偽らざる現状だ。

もともと地場メーカーがシェアを伸ばしたのは、自動車購入奨励策に拠るところが大きい。同奨励策はコンパクトカーを主体をしていたため、価格競争力に勝る民族系メーカーには大きな追い風となったのである。
この民族メーカーとは、近年、日本でもお馴染みになった吉利、奇瑞、BYDなどである。







しかし、中国の消費者は急速に進化している。
これは自動車市場に限ったことではない。
自動車が耐久消費財であるという認識も定着した感があり、ひと頃のように「安いから買う」という消費行動は影を潜めている。
つまり、「質」が大きく求められてきているのだ。

すでにBYDが大規模なリストラを展開中と報道されている。
今年あたり、民族系メーカーが自動車業界から撤退するなんていう事態も十分起こり得ると考えるが、果たして・・・。

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上海 春節(旧正月)の様子4【外灘Vol.2】

2012-01-26 | 中国社会学

今回で、春節(旧正月)休みの状況レポートは最終回。
前回に引き続き、外灘の様子。

まず、正月当日の朝9時ごろの様子。



まだ人通りも少ないですね。
よく見ると分かりますが、やはり「赤色」の服を着た人がいつもより多く感じられます。

中国では「赤色」は縁起のいい色とされていますからね。
せっかくなので、通りを少し歩いてみることに。



浦西と浦東を結ぶ船にも国旗が掲げられています。



でも、やっぱり人は少ないです。
2010年の万博開催時は、毎日がお祭りじゃないかと思うくらい、人でごった返していましたからね。
通りには、こんなお店も。



ペプシコ宣伝も兼ねたジュース販売店。
1本3元なので、インフレはしていませんね。

外灘のよいところは、浦西と浦東で全く風情が異なること。
浦西は老上海の趣きを残している反面、浦東は新上海の勢いを感じさせる。





個人的には、やっぱり浦西のほうがノスタルジックな雰囲気で好きですね。

ちなみに、朝11時ごろになると・・・



明らかに人が増えました@@@
この調子でどこまで増え続けるのか・・・
おそらく外地人(上海人以外)が大半を占めているんでしょうね。

筆者、浦東に住居があるので、この機会を利用して船に乗ることに。



まず時刻を調べます。



平日は12分おき、休日は15分おきですね。
ってゆうか、正月はどっちなんだ・・・??
ま、どうにかなるってことで。。。

次に切符を買うことに。



1人2元です。安いんだか、高いんだか・・・(2年前は1元だったような)。
コインのようなものを渡され、それを投げ入れます。

しばしの間、優雅なひとときを・・・と思いましたが、



圧倒的な乗客の多さにより、船窓は中国人のお客さんがたに占領され、前すら見えないような状態に・・・。
期待したワタシがバカでした。。。

ちなみに、本日は初五の前日とあって、大晦日なみに花火、爆竹がバンバン鳴っています。
初五には商売の神様が宿ると言われていますから、商売っ気の強い上海人にとっては正月よりも大事という話があるくらい。
1時くらいまで、この調子でうるさいんだろうなぁ・・・。

以上、2012年春節(旧正月)レポートでした。終わり。

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