<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

中国 最近の報道ピックアップ! 1

2011-12-03 | 中国社会学

今日は土曜日で外も寒いので、身近な情報から。
最近、報道で取り上げられた話題から気になるものをピックアップ。

最初に、天才少年の話。

広東省深セン市に住む13歳の天才少年がその突出した数学や記憶力の才能を認められ、北京大学数学学院と清華大学数学部の入学資格を得たとのニュース。
うーん、日本ではあり得ない話ですね。
だって、大学側が入学許可なんて出しませんもんね。
日本では「飛び級」すらままならないから、いわゆる天才少年たちにとっては毎日が退屈かも知れませんね。
イチロー選手をみれば分かるとおり、デキル人間ほど更に上の環境に身を置こうとするのが自然の流れ。
こうした基本的な原則を理解しつつ、日本の教育制度も見直していく必要があるように感じますが、皆さんいかがでしょうかね・・・?

ちなみに、この少年、98年生まれのカナダ育ち。
1歳半で70首余りの唐詩をそらんじるようになる等、突出した才能を随所で発揮。これを確信した父親は3歳の頃に仕事をやめ教育に専念。その後は各種テストで次々に優秀な成績を収め、12歳で高校入学を果たしている。
ま、こどもも凄いですが、親の意気込みも相当なものです@@@


次に、フカヒレ料理の話。

フカヒレといえば中華の代表的食材のひとつだが、最近は環境保護団体などが食材としての使用停止を呼びかけている。
タクシーや地下鉄に設置された公共広告でも、芸能界やスポーツ界の有名人が同種の活動を展開しており、一般市民にも急速に浸透している。
こうした動きを受け、高級ホテル「ザ・ペニンシュラ」がフカヒレを使用した食品の取り扱いを来年から停止すると発表。これ以外にもシャングリラホテルなども既にフカヒレの取り扱いをやめているそうだ。

筆者も公共広告を見たことがあるが、フカヒレの場合、高値で取引されるのはヒレの部分だけなので、ヒレを切り落とした後はそのまま海に放り出されている映像が映し出されていた。これを見ると、確かにこの動きは納得かも・・・。
実際、上海のフカヒレ販売量は昨年に比べ、2割減とのこと。
近い将来、フカヒレが幻の料理になるってことも。。。


最後に、上海市の出生率の話。
最近の統計によると、この1年間の新生児数は15万9千人で、出生率は0.71%。
10年前の統計と比べると、0.16ポイント上昇したとのこと。
日本の出生率の低さもかなり深刻ですが、上海は更にその上を行っていますね。
ちなみに、増加した要因は出産の最も多い20歳代の女性人口が2倍近くに増加したこと。これも、上海人は減少しているが、外地人(上海以外の戸籍をもつ人)の数が大幅に増えたことに起因している。

まあ「一人っ子政策」を続けていますから、ある程度は仕方ない現象かも。。。
もっとも、この政策、いまは少し緩和されているってご存知ですか?
最近、結婚適齢期を迎える一人っ子同士の結婚の場合、二人までこどもを出産することが出来るんですね。
やはり人口減というのは、経済の減退を引き起こしかねないので(どっかの国のコト・・・?)。

身近な女性に聞いてみると、「個人の希望だけなら女の子、家系など周囲のことを考えたら男の子を希望」という回答が多い。
一人しか産めないとなると、やっぱり悩みは深いかも。。。

だからといって、この政策緩和で劇的に出生率が向上するかというと、そんなに簡単ではないようだ。
冒頭に取り上げたニュースにもあるように、中国における教育熱の過熱ぶりは想像を絶した世界に達しつつある。
中国では一部の公務員、共産党幹部、国有企業社員などが「成功を収めた人」となり、それ以外は「フツーの人」と完全に選別される。
その入口は、幼稚園入園から始まると言われており、必然的に教育費にかかる負担は相当大きいようだ。
いやはや、この先、日本は中国と対等に闘っていけるのだろうか・・・と不安を感じつつ。。。

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