<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

【上海定番グルメ】黒三娘(四川料理)

2012-11-24 | グルメ

今回、週末ということで、またまたグルメ情報を提供。
あの・・・決して手抜きしているワケではありませんので。。。

さて、本日のお店は・・・



黒三娘というお店です。
筆者が行ったのは、仙霞路×安龍路の近くにある店ですが、上海市内にはいくつか支店があるようです。
このお店、四川料理店ですので、また一定の覚悟のもと、店内に入ることに。

ちなみに、店構えは・・・というと、



こんな感じ。
なかなか風情がありますよね。

店内の様子は以下のとおり。



当日、夜9時ごろでしたが、結構お客さんが入っていましたね。
日本人客もソコソコ多いようでした。
周りは日本食のお店だらけという土地柄ですので。


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さて、いざ注文!
いろいろ迷った挙句、以下の料理を注文。
まずは・・・



四川料理の定番、辣子鶏です。
いつものように、唐辛子の山をかき分けつつ・・・



完食しました(正確に言うと、完食したつもり)。
次に登場したのは・・・



茶碗蒸しのような料理。
これもソコソコ定番です。
美味しかったのですが、茶碗蒸しの大皿版といった趣なので、当然全て食べられるワケもなく。。。


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次に、やっぱり定番の・・・



麻婆豆腐です。
この店の特色は、ネギの大きさ。



太いままのネギがゴロゴロ入っています@@@
ネギが苦手な方、ちょっと敬遠したほうがいいかも。。。
でも、味は見た目ほどの辛さはなく、美味しかったです。

そして、いつもながら、辛さを和らげるために・・・



チャーハンを注文。
コレ、鉄則になりつつあります。

そんなこんなで、今回のお店もお薦めの店ということで。
ちなみに、これだけ頼んで、全部で170元(約2,150円)くらい。
やっぱり安いですね。
もう少し人数が多ければ、たくさん紹介できると思うんですが。。。
今回もだいぶ残しちゃいましたので。

とはいえ、やはりローカル色の強いお店でもありますので・・・



隣のテーブルの床は、食べカスでいっぱいなんてことも。。。
ここ、中国ですから、このくらいは許容範囲ということで。

たまには刺激を求めて、四川料理なんてのはいかがでしょうか・・・?


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地下鉄構内の広告にみる中国経済の異変・・・?

2012-11-21 | 中国経済

少しブログ更新が疎かになってしまいました。
しかも、本日からしばらく日本(北九州)です。

今回は、街角ウォッチングから考える中国経済の状況。
以前、記事で取り上げたとおり、上海の地下鉄構内は広告天国。
どの駅に行っても、びっしりと広告が並んでいますからね。

とはいえ、9月の尖閣国有化発表以来、中国国内での日本への風当たりが強まる中、観光業界の会議でちょっとだけ明るい話題として、以下の広告が人民広場駅に予定どおり掲示されているとの話が披露された。



たしかに、日中関係、最悪の状況ですからね。
しかも、人民広場と言えば、1号線、2号線、10号線という3路線が乗り入れる市内最大級の駅なので、観光関係者がほっと胸をなでおろした気持ち、察するに余りある。

一方で、筆者は最近、地下鉄を利用していて、別の事情もあるのでは・・・と考えるようになった。

それは、最近、明らかに地下鉄構内の広告が減っているということ。

例えば、駅のホームへと続く階段・エスカレータは、乗降客が必ず目にするスポットのため、どの駅でも広告が途切れることがなかったように思うが・・・



最近は、広告が埋まらず、広告会社が広告を呼び掛ける画像を掲示するケースが見受けられる。

こうした花形のエリアですら、こんな状況なので、駅のホームは推して知るべし。





至るところが、広告会社による穴埋め用の広告。
しかも、最近はどんどん図面のパターンが増えてきているような。。。
ひとつの絵柄じゃあ、広告が埋まらなかったのがバレバレになっちゃいますからね。


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変わったところでは・・・



地下鉄自身の広告なども。
コレ、ずっと変わっていませんからね。

もっとも、コレなんかはまだマシなほうで・・・



10月に開催されたテニスのロレックス杯の広告がまだ掲示されていたり。。。

で、似たような現象として・・・



中国ではお馴染みの無料クーポン発行コーナー。
最近は、閉鎖の憂き目に遭っているところが。
コレもスマホの普及で、今後はちょっと厳しいかも。。。

地下鉄駅構内の広告、フランス系STドコーという会社が全て取り仕切っているようです。
このグループ、実は日本国内でもお馴染みで、バス停の風よけ代わりに広告が掲載されている街があると思いますが、コレ、ほとんど当該グループです。
広告業界もグローバル化の波にさらされているのであります。。。


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そんな中、日系企業は結構頑張って、駅構内に広告を展開してます。
例えば、先ほど取り上げた人民広場駅。





ずっとシチズンの広告が展開されています。
ワタシ、毎日地下鉄を利用していますので、ある意味、金城武の顔、見飽きてしまったのですが。。。

そして、最近、大々的に広告を展開しているのは・・・





象印です。



地下鉄駅構内のほとんどが同社の広告だったりしますから、凄い規模です。

もっとも、ここからは推測ですが、業界全体がこんな状況なので、以前よりクライアントに対して良い条件が提示されているのでは・・・と思います。
でないと、絶対こんなに大々的に展開できませんから。。。

ただ、やっぱり国内大手企業の広告はめっきり減ってしまっている。
ここも推測ですが、景気低迷の影響で広告費が以前ほど潤沢にない、広大な中国消費市場を考慮すると、ネット上の広告に注力したほうが得策、といった事情が見え隠れするような。。。

中国のGDP、思ったほど悪くない数値ですが、そもそもデータ自体がアテにならないとの噂も以前からある。
筆者の見立てが杞憂であればよいのだが、1年前を比べると明らかに消費市場が落ち着きを見せているというのは、現地駐在の間の共通認識となりつつある。

尖閣問題の影響が残る日本企業にとって、「泣きっ面に蜂」とならないことを祈るばかりだ。

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日中の政権交代がもたらす尖閣問題の行方【大胆予想】

2012-11-16 | 尖閣問題
日中の政権交代がもたらす尖閣問題の行方【大胆予想】

2012年11月15日、中国では習近平氏が新しい中国共産党中央委員会総書記に就任した。
同時に、同氏は中国共産党中央軍事委員会主席にも就いたことから、早くも三つの権力のうちの二つを手中に収めたことになる。
とりわけ、今回の政権移行によって、中央政治局常務委員の数が9名から7名に減員されたこと、この7名の中に共青団(胡錦濤派)系が李克強1名しか入らなかったことは、今後の政権運営に大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
中国が覇権主義へと向かっていくのか、しばらくの間は目が離せないだろう。

偶然にも、時を同じくして、日本でも12月16日に総選挙が実施されることになった。
遅ればせながら、日本も2012年問題のトリを務めることになったワケで、日本国民の「やっと総選挙が決まったか」という感情以上に、選挙が近づくにつれて海外からの注目を集めることは間違いないだろう。

既に報道や巷の雰囲気にもあるとおり、よほどのことがない限り、民主党中心の政権から自民党・公明党を中心とする政権への移行が行われるのは間違いないだろう。
問題は、「どの程度、自民党が勝つのか・・・?」ということ。

ここで、折りしも橋下大阪市長率いる日本維新の会と石原前都知事率いる太陽の党が合併する方向との報道がなされた。
既に太陽の党との合併を決めている減税日本も含め、いよいよ第三極の集結か・・・と思わせる展開だが、果たして国民の支持を得ることはできるのだろうか?

私は、今回ばかりはそんなに甘くないと感じている。
なぜなら、こうした理念抜きの野合こそが、現在の民主党政権の根幹にある問題であり、それを批判してきた勢力が選挙が行われるからと言って、慌てて手を組むなどということは、到底国民の理解を得られるものではないからである。
正直言って、両氏とも、あまりにも国民を見下していると言わざるを得ない。
この合流によって急速に支持率が低下するのは間違いないだろうと筆者は見ている。

また、こういう展開になってくると、第三極を目指してきた古株「みんなの党」は、この枠組みには参加しないのではないか・・・と筆者は見ている。
みんなの党にとっては、結党以来の理念を貫くことで一定の支持を確保することができるし、他の小政党よりも明確なビジョンを打ち出すことが可能となり、長い目で見るとプラスの効果が大きいと思われるからだ。


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とりわけ、今回の総選挙はこの3年間で鬱積した国民の不満を晴らすという性格が強い。投票率も、通常より高くなると予想される。
筆者は中国在住のため、感覚がズレているかも知れないが、今回の選挙が最近の選挙と明らかに雰囲気が違うように感じるのは「無党派層」の存在が薄いということ。
確かに近年、「どこの政党に入れても同じ」という感覚から、直前の情勢をみて自民党系か民主党系のどちらかに投票するという向きが強かったように思うが、今回は「現政権には投票しない」という空気がかなり支配的だと感じている。

思い起こせば分かることだが、前回の総選挙で自民党は歴史的な敗北を喫したが、この3年間の民主党政権と比べて、どこまで失点があっただろうか。
確かに、長期政権の弊害と思えるような失策は続いたが、外交にしても内政にしても、そこまで大きなミスがなかったにもかかわらず、あれだけの惨敗をした。

したがって、現在予想されている以上に民主党は惨敗する可能性が高いように思えてならない。

大胆に予想するならば、自民党による単独過半数確保というのも現実性を帯びてきたと言っていいのではないだろうか?
なぜなら、現在の「決められない政治」の根本的な背景に「衆参のねじれ状態」がある。この状態が続く限り、国会運営に気をとられ、大局観に基づく政治運営など出来ないことは、ここ数年で証明されてきたこと。
衆参両院の過半数確保によって、以前のように政権与党に驕りが生まれる危険性があるものの、世の中の空気がやや右傾化していることもあって、地滑り的な自民党の圧勝は大きな流れとなりつつあるように思えてならない。

そうなると、この日中両国の首脳交代が尖閣問題にどう影響するのか?というのが、最も大きな関心事のひとつとなる。
仮に自民党が政権与党となれば、安倍総裁が首相に就任することになる。
同氏が首相に就けば、日中関係は更に悪化するとの声もあるが、果たしてそのような流れになるだろうか?

同氏は自民党総裁就任後、いち早く経団連の米倉会長と会談するなど、経済界との結びつきが強い。
もとより、自民党が伝統的に採用している組織型選挙を展開するのであれば、経済界の支援は必要不可欠のもの。
尖閣問題に端を発した日中関係の悪化による影響をモロに受けているのは大手企業であることから、経済界から「日中関係の改善」を望む声が高まることは想像に難くない。
「領土問題と経済問題をいかにして切り離すか」というのは、難しい課題ではあるが、少なくとも選挙実施によって、国内の環境は整っていくように思えてならない。


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加えて、最近の国内メディアはプラスとマイナスを交互に展開する傾向が強い。
9月の尖閣国有化の時点では、日中関係の悪化を大々的に報道したが、最近では経済的なマイナス面を取り上げることが少なくない。
国内メディアの論調も、9月時点と比べると明らかに変化してきており、この傾向が12月、来年と進むにつれ、後退することはなかろうというのが筆者の見方である。

他方、中国側にも変化が見受けられる。
9月のデモ発生当時は「中国が受けるダメージは、日本より小さいから、何をやっても大丈夫」といった強気の発言が目立っていたが、欧州の景気が上向かない状況の中、やはり中国経済もそれなりに影響を受けているという実態が浮き彫りになってきた。
もとより日中両国経済は、サプライチェーンという面で考えると、もはや「切っても切れない関係」となっており、一方だけが大きな影響を受けるというような関係ではないのである。
そうした状況を受け、政府関係者や有識者のコメントも変化が出始めているのは、日本の政権交代も見越した中国側からのサインではないかとすら感じられる。

さらに、米国はこの問題に関して、一貫して両国に冷静な対応を求めている。
本日のニュースの中で、オバマ大統領が「いかなる領土紛争も国際法に則って解決されるべき」というようなことを言っていたのは、注目に値すると思っている。
両国にとって、米国は無視できない存在であるため、米国が本気で両国の仲裁に入ってきた場合には、事態が急展開する可能性も否定できないだろう。

こうした展開が生まれてつつあるのは、オバマ大統領が再選されたという事実が大きい。
そして、中国の指導部が確定し、日本で新たな政権が生まれることで、この問題の行方が決定づけられるに違いない。

総括すると、筆者は総選挙後の来年1月、日中両国が関係改善に向けて大きく歩み出すものと信じている。
いや、このタイミングで始動しなければ、尖閣問題が長期化するに違いない。

物事には必ず節目というものがある。
指導者が交代することによって、悪く言えば責任を全て前任者に押し付けることも出来るのだから。。。
そういった状況を上手く利用できるか、日本の政治力が試されると言えよう。

※すべて筆者の独断ですので、当たらない可能性、大いにありますので、悪しからずご了承のほど。。。

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【上海定番グルメ】 金八仙大酒店(上海蟹ほか)

2012-11-14 | グルメ

今日は、ちょっと久しぶりにグルメ情報。
今日取り上げるのは・・・



黄河路の美食街にある「金八仙大酒店」です。
人民広場近くの国際飯店のところから入っていきます。
ここは上海でも有名な美食街(グルメストリート)なので、周りにも中華料理店がいっぱい。
その中で、このお店は6階建てという様相。



このビル全てが飲食店ですから。。。
一体、総勢何百人が収容できるのやら。。。
しかも、早く予約しないと、夜は部屋が確保できないことも多い。

このお店、よく利用するのだが、最大のウリはコストパフォーマンスの良さ。
そして、日本人好みの味付けでありながら、中国人にも受入れられているという料理の質の高さ。
この2点に尽きるでしょうね。
ま、このあたりを詳しくレポートしていくことに。

まず、前菜の一部を紹介。



これは、香港式の叉焼(チャーシュー)。
いきなり上海料理ではないですが、味はなかなかのもの。



これは、上海料理の定番、マーラントウ(漢字を忘れた・・・)。
よもぎの一種と言われていますが、独特の味わいがあって、やみつきになる人も。
そして、筆者が必ずオーダーする前菜が・・・



花生米(ピーナッツ)です。
ここのは、上に海苔が載っていて、塩味が絶品。
ビールに本当によく合います!


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続いて、またしても、この店の定番・・・



蟹粉豆腐です。
ここのは、とってもマイルドな味。
上海蟹も美味しいですが、殻をむく作業がおっくうですからね。
面倒くさがり屋さんには、こちらの料理がお薦めかと。

そして、上海料理の2大巨頭と言えば・・・





むきエビの茹でたものと紅焼肉ですね。
どちらも日本人好みの味付けになってます。

さらに、このお店、海鮮モノもなかなかの評判。
当日オーダーしたのは・・・





エビ団子を揚げたものやニンニク味の帆立貝など。
どれもホント、美味しいんですよ!


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そして、秋の上海の風物詩と言えば・・・



そう、上海蟹ですね。
画像を見ると壮観ですね。これ、6人分でした。
このお店、何がいいかって、安くて美味しいということ。
画像にもあるとおり、結構な大きさの蟹にもかかわらず、雄は58元、雌は38元と、一対で100元を切るお値段!
上海料理の有名店だと、雄だけで200元前後ですからね。
その安さが窺い知れるというものです。

当日はお腹いっぱいになってしまい、オーダーできませんでしたが、塩辛いハムの入った炒飯も、これまたクセになる味でGood。

勿論、小龍包などの定番料理もあります。

ホントのところ、超お薦めのお店って、なかなか紹介されないものなんですよね。
これ、人間心理の一種というものか・・・と。

ぜひ一度、ご賞味いただければと思います。

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中国 上海浦東空港の野心的な整備計画

2012-11-12 | 中国社会学

古くから日本と上海の間を往来していた日本人にとって、上海浦東空港は不便でたまらなかったという話をよく聞かされた。
上海には、国際線中心の浦東空港、国内線中心の虹橋空港のふたつがあるが、浦東空港は市内から30キロ近く離れており、到着後スムーズに市内へ異動できないというのが、不満の大きな原因だった。
実際、浦東が現在ほど国際金融ゾーンとしての態を成していなかった時代には、あんな辺鄙なところに空港を作るなんて・・・という想いは強かったに違いない。
しかし、そこは計画経済の成せるワザか。
この浦東空港は着実に国際空港としての地歩を固めようとしている。

今回は、たまたま発見した計画図をもとに、その野心的な整備計画をレポートしていこうと思う。

まず、何故このようなレポートを思いついたか・・・というと、
本当に偶然、整備計画を示す展示コーナーを発見したから。
同コーナー、タクシー乗り場近くに設置されているが、立ち止まって見ている人を見たことがない。
ひょっとしたら、ワタシ、相当な変人かも。。。

でも、その内容には驚かされるやら、感心させられるやら・・・なので。

では、時系列を追って、資料を紹介していきたい。

まず、2007年時点の整備図面。



この時点で、すでに滑走路が3本、ターミナルが2つ。
実際に第2ターミナルが供用開始になったのは、たしか2008年だったと思いますが、およそ10年ほどでここまで大きくなったことに。
中国のスピード感、日本とは比べものになりませんので。。。

ちなみに、リニアモーターカーも随分前から整備されていました。
ただ、こちらは周辺インフラの整備が十分でなく、約8年前に筆者が乗車した際には、乗る車両は最新鋭のリニアのはずなのに、入場券は手でもぎるという古風なやり方だったのに、失笑を誘われたのを今でも覚えている。
もっとも、このリニア、ドイツのシーメンス社の技術を導入しているにも関わらず、本場ドイツでは未だに実用化されていない当たり、安全面に一抹の不安を感じざるを得ないような。。。


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さて、話を戻して、続いて2010年の整備図面。



あまり大きくは変わっていないような。。。
強いて言えば、物流関係の施設や搭乗口を接続するスロットが増設された程度ではないか・・・と。

そして、2015年の予定。



なんと、海側に滑走路がもう1本建設され、これに合わせて旅客ターミナルが2つ新設されることになっているようだ。
もっとも、このターミナル、現在のものほど大きくはないようだが。。。
それにしても、あとわずか3年でここまで整備を進めるとは・・・。
いやはや恐ろしい限りです。

ちなみに、この2015年という数字、どこかで聞き覚えのある方もいるのではないか・・・と。

そう、計画では同年に上海ディズニーランドが開業する予定なんですね。
つまり、同ランドの建設は、飛躍的に旅客数が増えることに対応した計画と考えていいだろう。
上海市としても、国際線の乗換え需要を増やすために、メニューを増やす必要がありますから。。。

ちなみに、この整備計画、最終的にはここまで進む予定。



滑走路をもう1本建設するために、大きく海側に張り出す計画。
最初の図面と比較すれば、どれだけ巨大な計画かが分かるというもの。


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こうした整備の進展に伴って、利用状況はどのように変化、及び見込まれるのか?

それを示した資料がコチラ。



基本的に、どの数値もキレイに右肩上がり@@@
もう少し詳細に見ていくことに。

まずは、路線数。



棒グラフの青色が浦東空港、緑色が虹橋空港。
2015年には57.2万本にも達する見込み。

次に、航空貨物量。



こちらも2015年には520万トンと、浦東空港が開港した15、6年前の約10倍水準に到達見込み。

旅客数に至っては・・・、



2015年には1億人に到達見込み。
もはや日本の人口並みですね@@@

日本でも、羽田の国際化などが進められていますが、国際競争の激化は想像以上のもの。
しかも、中国には上海以外に北京、広州という拠点空港があり、地方空港の規模も馬鹿にできない大きさだ。

こうした状況の中、日本の地方空港には生き残りを賭けた特色ある戦略づくりが求められていると言えそうだ。

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