「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

マクガバンレポート

2007-05-21 06:53:21 | 美容と健康
マクガバンレポートというのがあるのをご存知でしょうか?

1971年、アメリカのニクソン大統領は、国家的プロジェクトとして「ガン撲滅計画」をスタートさせ、巨額の研究費を国立ガンセンターなど、西洋医学を中心とした政府機関に投じました。
アメリカ建国200年を迎える1977年までにガンを撲滅するという作戦でした。しかし、ガンは年々増え続け、結局ガン戦争に勝てませんでした。
また、その当時アメリカでは心臓病の死亡率が一位で、癌は二位でしたが、心臓病だけでもアメリカの経済はパンクしかねないと言われる程医療費が増大していたのです。

心臓病や癌などの原因をさぐるため「国民栄養問題アメリカ上院特別委員会」を設置し、全世界からすぐれた医学・栄養学者を結集して「食事(栄養)と健康・慢性疾患の関係」についての世界的規模の調査・研究が7年間の歳月と数千万ドルの国費を投入して行なわれ、5000ページに及ぶ膨大な報告が出来上がったのですが、それが委員長の名前をとって「マクガバンレポート」と呼ばれています。
マクガバン氏からは、
「どれほど巨額の医療費を注ぎこんでも、それで国民が少しでも健康になれればいい。しかし事態は全く逆で、このまま推移すれば、アメリカの国そのものが病気のために破産してしまうだろう」
といったコメントが出されたそうです。                      

そして、それには「ガン、心臓病、脳卒中など生活習慣病は、現代の肉食中心の間違った食生活すなわち、食事の欧米化が原因になって起こる、”食源病”である。この間違った食生活を改めることでこれらの病気を予防する以外に先進国民が健康になる方法はない。そして、栄養を無視した現代医学は頼りにならない。医者の再教育が必要だ。」とされています。

欧米化の食事とは、
・動物性食品の過剰(動物性たん白や動物性脂肪)、脂肪全体の過剰および脂肪全体の中での動物性脂肪と植物性脂肪の比率の悪さ(動物性脂肪の比率が高すぎる)、そして砂糖の過剰摂取。
・自然な形の野菜や果物の摂取減少、食品の過度な加工による深刻なビタミン・ミネラル不足、食物繊維の減少

つまり、高カロリー、高脂肪の食品(肉、乳製品、卵といった動物性食品)を減らし、ビタミンやミネラル不足を補うために、できるだけ精製しない穀物や野菜、果物を多く摂るようにと勧告しています。
そして最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事であることが明記されているのです。
このことにより、アメリカでは「日本食ブーム」が起こっています。

しかし、元禄時代の日本人が食べていた野菜は、自然のままの露地栽培だったでしょうが、今ではハウス栽培、水耕栽培など、自然の恵みとは程遠いものになっていますし、農薬や化学肥料がたっぷり施され、逆に身体に悪いものを摂取することにもなりかねません。
自然のもの、ビタミンやミネラルの豊富なものを摂るのは難しくなっているのが現状ですね。
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