渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 





長径27センチの型が開いたので2日前から一本曲げました

グリップはイチイの変わり杢です
流れの中に岩が点在しているように見えます(僕だけかな(^^))

フレームもイチイの変わり杢
それとキハダの玉杢、イチイ
内張りは花梨です

内張りは今夜接着を済ませて乾燥中です

オイルフィニッシュで仕上げる予定です
オーナー様、楽しみに待っていてくださいませ(笑




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晴天の早朝
僕の家の窓から見える空き地の雑草には白く霜が降りたようだ

今朝の気温は-4度
晴れた朝ほど大地は凍て付くのが冬の北海道の常識
それでも澄み切った大気を透過する日差しはとても力強くて
8時を過ぎたころには照らされた霜はあらかた溶けてしまった

もし暖かくなったら、仕事の間を縫って今年初めて竿を出しにいこうと決めていた
といっても、家から車で10分ほどの近場の小さな川だけど




もしも今月半ばに降った大雪が無かったら、今頃このあたりはすっかり雪が無かったと思う
それくらい視界に入る雪は頼りない いつもに比べたら無いに等しいかも



それでも少し奥に進むと目の前の林道は雪に塞がれてしまった

ここは北海道でも地形の起伏の激しい渡島半島の裾野だといまさらながら気がつく

車を降りて膝までぬかりながらも入渓点まで歩くこと暫し
いつもの場所から川の中に降り立つと、流れは思いのほかやさしくて
雪代はまだ始まっていないのか、それとも今年はこんな感じにだらだらと終わってしまうのかな・・



沈めて拾いながら釣りあがるけど、案の定反応は皆無



でも、せせらぎの音を聞きながら川歩きをするのはやっぱり気分がよい




山の春は川沿いから始まる
きっと春は海から川伝いに遡ってくるんだ





南向きの斜面に福寿草が咲いてる
背の高い他の木々が葉を茂らせて空を隠す前に
お日様を独り占めしようという企みだな?

でも、まだこんなに寒い頃に花を咲かせるとは、咲かせられるとは

したたかで美しい斜面のお日様
がんばれ!!






畔の雪渓がお日様の体温で少しずつ融けてく

雪渓から離れた水滴は空で丸くなって向こうの景色を小さく逆さまに映して見せた

このひとしずくが集まって流れになる

冬から春へ 山から海へ

この一滴が海へ下るのと引き換えに
今年も海から桜鱒たちが川を遡ってやってくる

終わることの無いこの世の循環
きっと鱒たちも、この理に倣ったに違いない

でもこの川には堰があるからもう鱒たちはこ帰ってはこれないんだけどね




結局一尾も魚たちには逢えなかった

雪で埋まった林道に上がって車まで戻る道
抜からないように狐の気分で歩くけど
無様に膝まで雪を踏み抜いてしまう

遠くに車が見えてきた
雪も次第に浅くなった

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


帰り道、魚見たさに堰堤の下の流れに降り立つ

沈めた毛鉤にヤマメが食いついてくれた


今年はじめの魚は禁漁を目前に控えたヤマメになった

魚を支えるために流れに浸した手は冷たいというより痛いといったほうが正しい

ヤマメは錆びているけど
早春の日差しに照らされて金色に光って見えた
 ああ、やっぱり鱒は美しいなあ・


『 今年も美しい渓魚たちに出会えますように。。』

 渓流初日  3月28日











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