『あと20センチ右、、、』
『あと60センチ上、、、』
何度キャストと指示を繰り返しただろうか?30分以上は経っていたと思う
見つけたライズは逆光で下流からは見えず、大物特有の流すのが難しいポイントで時に小さく、時に大胆に捕食を繰り返していた
立ち位置はとても厳しくバックスペースがない位置からのキャストになる
長身のたにやんさんが胸まで浸かってようやく竿が振れる
張り出した枝、手前の速い流れ
ヤマメの捕食レーンにフライを流す事は至難の業だった。
『もう少し奥に、、』
『あの枝の下1.5mm下あたり、、』
僕の声に応えてたにやんさんが厳しいキャストを繰り返す
アプローチの繰り返しの中
たにやんさんと魚との呼吸が合った瞬間 『出ろ!出ろ!!』と僕は小さく力を込めて呟いた
たにやんさんのフライに魚が食いついた! 今度は『乗った!!!』と大きく叫んだ
水中で激しくローリングする魚 間違いなくヤマメ
8~9寸かと思った魚はもう一回り大きかった
僕はあわててランディングポイントに駆けつけた
特注の尺モノ用ネットに魚が収まった
長径からはみだすヤマメ 尺??
メジャーをあてると 29.5センチ、、
惜しくも尺には届かなかったがすばらしいヤマメだった。
会心の一尾にたにやんさんも満面の笑み
リリースして二人で握手
もう一つ嬉しかった事は、この勝負にたにやんさんがチョイスしたフライは
僕のカゲロウパターンだった。
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