無知の涙

おじさんの独り言

映画、観ちゃいました

2007年09月17日 | Weblog

ヱヴァンゲリヲン新劇場版  

昨夜、観に行って来ました。

友達と2人で。

誘われた時にちょっと迷ったのですが、まぁせっかくだから観ておこうかと思いまして。

19:30の公演。

新しい感じのキレイな映画館でした。

僕は19:00ちょっと前に着いたのですが、受付に大行列が出来てました。

友達はまだ来てませんでしたが、立ち見になるんじゃないかと思って一人で行列に加わりました。よく見てみると、別の映画も5本くらい上映されていました。ここに並んでいる人たちが全てエヴァを見に来てるワケじゃないようで、少しホッとしました。

待つこと10分くらいで僕の順番。

受付にはキレイなお姉さんがいました。なんかエヴァって言うの恥ずかしいな・・・と少し緊張しながら

「エ・・エヴァで。大人2枚ください」

「一般ですね」

「あ、うん」一般でした。いいじゃん!大人で。

2枚分の切符を買って、出入口で友達を待ちました。

思えば映画館で映画を観るなんて、3年?いや4年ぶりくらいのような気がしました。最後に映画館で観た映画はマトリックスのリローデッドです。

ようやく友達到着。さっそく入場です。

広い映画館でした。イスも柔らかくて良い感じです。

そして、ついに上映が始まりました

結局、入場者は30人くらいでしたね(-_-;)もうみんな観ちゃったんですね。

内容はネタバレしてしまうので書けませんが、


素晴らしかったです。


ディテールがスゴイ・・・。ディテールに拘る為にほとんどの作画が書き直されてるような感じです。

それだけディテールに拘っているのだから当然かもしれませんが、戦闘シーンの迫力がスゴすぎる

ヤシマ作戦なんて、もう絶句ですよ・・・。ホントに。

何よりも良かったのは、きちんと観てる側との距離を意識してくれていると感じられたところですかね。

「THE END OF~」は特にそうでしたが、エヴァンゲリオンは比較的、作品が一人で突っ走ってしまいがちな部分がありましたので。

本当に期待していなかったので、なんか観終わって、どうしていいのか分からないくらいに興奮している自分に戸惑ってしまいました。

もう夜中まで友達と酒を飲みながら、次回の予想で盛り上がってしまいました(^_^;)

なんか変な言い方かもしれませんが、日本に生まれて良かったと思いました。

このような感情は日本特有の四季を深く感じる時に生まれることが多い感情ですが、何かの作品に触れてこのように思ったのは初めてでした。

多分・・・もう一回観に行きます。

 

あ、これから映画を観ようと思っている方

くれぐれも最後の最後まで席は立たない方が良いですよ(^_^)

誰も席を立とうとしないので、ついついエンドロールの最後まで見てたんですけど、それは突然やってきました


もう鳥肌モノです(^_^;)


いやーやっぱエヴァ良いわ!

 

 

 

 

 


仮面ライダーの価値は

2007年09月16日 | Weblog

軽井沢の出来事を書いていたら、まるまる1週間も掛かってしまい、オマケに風邪も引いてしまったりで、本業であるパチンコがなかなか打てなかったヘタレパチンカーです。

昨日は行ってきました。

新宿です。

初代エヴァです。

ていうか、その前に聞いて下さい!

いつだったけ?。木曜日かな?なかなか体のダルさが抜けなかったのですが、強行軍で打ちに行きました。

打ったのは、もちろんエヴァのキセカチです。

地元のMH3円交換の店で打ったのですが、

3円交換の店
1台目→2K投資→アスカ擬似連×3→単発→全ノマレ

2台目→1K投資→SSU5→マヤ背景→単発→全ノマレ

MH
1台目→2K投資→RSU5ロング(確定)→単発→全ノマレ

2台目→0.5K投資→次回予告「瞬間、心、重ねて」→2連荘→1箱ノマレ

なんでしょうか、コレは(-_-;) 病気?

これだけアツい予告キッチリ当たっているのに、ほぼ単発って・・・。8R昇格なんて出てきもしない。

結局、この日はこれだけ当てているものの60K負け(T_T)

ついにエヴァとお別れしなければならない時が来たのでしょうか。


ってことで、昨日は初代エヴァに最後の望みを託して出撃。初代エヴァも最近は調子良くないのですが、キセカチよりかは期待できそうなのです。

台GETしてデータを見てみると、本日の大当たり0回、昨日0回、一昨日2回、238回転です。

微妙な感じですが、昨日大当たり10回とかされてなくて良かったです。

打ち始めて1回転目でSSU5

これはハズレましたが、なんとなく期待できそうな予感がします。

5K投資したところでMM突入。続行か否か迷いましたが、釘も挙動も良いので続行。

6K投資した342回転目に無予告から変動ロングで4のリーチ。

これが零号機リーチへ発展。敵はサキエル。

何の期待もできないところですが、意外にも大当たり

昇格無しの単発でしたが、

時短中にSSU4が発生して、なんと

カヲル背景!!!

初めて見ました(^_^)v 

2で当たったのですが、初号機チャンスでへ昇格!

そして確変中、SSU2でミサトのセリフ

「大当たりよ!」

またまたプレミアです(^.^)これも初めてでした。リツコのは見たコトあったのですが。

なんのかんのと9連荘!!(突確2回含む)

1箱飲ませて、234回転で終了。

この時点で+24Kです♪

まだまだこれからだ!

というワケでホール移動です。近くにある2.5円交換の店へ。

しかしこのホールのキセカチは、いつ見ても元気良いなあ。当然のことながら座れませんが。

仕事人に5K投資するも、カスリもしない。ホントに保留0からの真剣フラッシュの多発ウンザリします。ただただ時間の無駄です。

沖海に2K投資。当たりそうもないのでヤメ。

地下に降りて、歌舞伎ソードに2K投資。全く擬似連が発生しないのでヤメ。

ヤバイ・・・勝ったぶんが消えてゆく・・・。

少し焦りながら台を探していると、見つけました。

「ほしのあきの胸キュンパラダイス」

打ってみたかったのです(^_^;)コウダの台より全然興味アリです。

本日0回大当たり、昨日10回、一昨日0回、163回転の台です。

打ってみましたが、ほしのあきと言うワリに全然本人が出てこないたまに背景チェンジして左上に小さく出てきて、アヒルの水鉄砲撃ってみたり、ふくれっ面したり、トボケタ顔をしたりしてます。グラビアアイドルも楽ではないですな。

結局、5K投資したところでヤメ。ゲーセンに入ったら打とう。

うーん、このままではマズイ。何か良い台は無いものか。すると、仮面ライダーがゴッソリ空いてます。

期待せずに本日大当たり4回、昨日52回、一昨日58回の台に着席。648回ハマッてます。

投資すること1.5k

擬似連×2→キン肉マンに出てくるスカイマンみたいなショッカー登場→ベルト落下で変身→狼男撃破→9で大当たり。

特に何も無く、7Rで終了

バトルモード突入ですが、1回目でいきなり負け

信じられない弱さです。

これだから継続率85%だなんだと言っても信じる気になれないのである。

本郷潜入モード?要するに時短なワケですが、これがバトルへ発展して敵を撃破。

敵の先制攻撃だったのですが、見事に攻撃回避です。

回避する時に、華奢な感じの半分仮面ライダーが出てきました。パチンコウルトラマンで言うところの太郎みたいなものでしょうか。

(ライダーマンって言うんですね・・・)

これが良かったのか15Rボーナスでした。

7Rと15Rボーナスで、ようやく1箱です。ダルイ。

バトルは9回まで継続したところで終了。

ライダーの先制攻撃は2回。あとは全て復活でした。攻撃を食らったら確実に負けますね。攻撃に絶えた場面は一度も無かったです。CB押す意味なし、です。

享楽のバトルモノは出すたびにキャラが弱くなっていってるような。ヒーローのイメージがボロボロです。

9回継続したものの、出球は3箱。かったるくなったのでヤメです。

500円残っていたので、沖海を打ってみたら、3回転で魚群から6で大当たり

単発だったものの、儲けものです。

トータルしてみると、+12Kでした(^_^.)負けなくて良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


台風のバカヤロウ(完結)

2007年09月15日 | 軽井沢メモリー

「ハッ」

僕は目を覚ましました。一瞬、自分が何処に居るのか判りませんでした。隣の部屋で寝ている所長を見て、自分が軽井沢の別荘地で宿泊しているコトを思い出しました。

軽い頭痛。夕べは早いピッチで飲みすぎたから少し二日酔いの症状を感じました。携帯を開いてみると午前3:00でした。

もう生活リズムがメチャクチャです。

まだ眠れそうです。再び布団に横たわり、天井を眺めました。


「知らない、天井だ」

 

・・・こんな余計なコトばっかりしているから、ダラダラと終わらないのである。

 

次に目を覚ますと、6:00でした。所長の姿はもうありませんでした。

僕は無性にコーヒーが飲みたくなったので、自動販売機まで行くことにしました。やはり軽井沢の朝は何とも言えない爽やかな雰囲気があります。途中でハチに襲われながらコーヒーGET。戻ってる途中で所長から着信。

「おう、メシできたぞ」

確かカレーとか言ってたよな。所長っていつも朝からカレー食べてんのかな・・・・。スゴイ人だ・・・。もう60過ぎてる人が朝からカレー食べてんのって初めて見るよな・・。

畏怖の念を感じつつプレハブへ。

挨拶しながらプレハブへ入ると、所長がデミグラスソースの缶を握り締めて固まってます。

写真:デミグラスソース

「カレーと間違えた」


やっぱな!


やっぱな!っていうか、間違えるか?

昨夜、「明日の朝はカレーな」と言われた時に、少し不振に思ったのです。カレーに結びつくような食材が、一つも買い物袋に入ってなかったから。

まぁ、特にカレーが食べたかったワケでも無いのです。それに味さえ気にしなければカレーライスなのです

ハヤシライスを食べ終えて、所長と打ち合わせ。

道端の掃除は、昨日ダンプでガンガン運んだので、あと少し残ってるくらいです。その残りを片付けて帰ろうということになりました。

あぁ・・ようやく「帰る」というフレーズが出てきました。

そうと決まれば、帰る時間を一刻でも早く縮めるべきです。

作業衣に着替えようとするが、またしても乾いてない。

乾いていない、とかいう次元では無いのです。昨日のまんま、です。そう、

「壊れたハートは あの日のまま」状態です。

軽井沢に住んでる方は、洗濯ってどうしてるんだろう・・・・と不思議に思いながらズブ濡れの作業衣に着替えると、軽井沢の爽やかな朝はすっかり消えていました。。寒い。

そして淡々と作業を進めていく僕と所長。ついにエンドラインまで来ました。

が、道が続いているのです。奥に入っていくと、もう一軒別荘があるのです。

全くの手付かずで。

「どうする?」と所長。

「これと同じくらいの敷地を片付けるのに、4人で一日半かかってます」

「じゃ、今日も・・・」

シャラーップ!!!

おだまり。

もう限界なのです。手伝うのはいいが、本来の仕事をしている人たちから見れば、僕たちのしていることは、仕事とは関係のないことをして遊んでいるだけにしか見えないのです。週末だったから許されていたかもしれませんが、平日はそうはいかないのです。これ以上は無理なのです。

完全に失敗でした。このバトル漫画的な仕事の進め方が一番良くないのです。ようやく敵を倒したと思ったら、今度は更なる強敵が現れる、といったことの繰り返し。

最初に全ての範囲を把握しておくべきだったのです。最初に全体の仕事量を把握しておけば、もっとやり方もあったのです。

全ての仕事量に対して、我々の滞在可能な時間を考えれば、自ずと任務完遂するのに必要な人間の数が導き出されるのです。応援を呼ぶなり、地元で業者を手配するなり、対処ができるのです。

仕方ないので、ブロワで飛ばせないような枝を集めて終了。

15:00過ぎの新幹線に乗って、ようやく東京に帰ってきました。

久しぶりに帰ってきた東京は、とても暑かったです。

せっかく頑張って帰って来たのに、夜半過ぎから急に熱を出してしまい、結局のところ月曜日は休んでしまいましたとさ・・・・。 おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


台風のバカヤロウ3~或いは冷やし中華と桃の食べ合わせついての考察~

2007年09月13日 | 軽井沢メモリー

 二日目。 6:00に起きました。なんか二度寝のような感じになってしまったので、とても眠い。

管理人さんが気を使ってくれて、朝は9時からでいい、と言ってくれましたが、そうはいかないのです。

遊びに来てるワケではありません。僕は手伝いに来てるのです。

気合い入れて7時にホテルを出発して、7:15分に駅に到着しましたが、次の新幹線が

8時20分(゜o゜)

結局、ふつうに9時前に別荘へ到着。

すぐさま地下室を確認しに行くと、水はすっかり抜けてました。 これで修理は出来るだろうけど、まぁ絶望的だろうな。

管理人さんに確認してみると、昼前に修理してくれる業者が来てくれる、とのコト。

着替える為にプレハブへ。

昨日、帰り際に汗でベトベトになった作業用の着衣を干していったのですが、

これが全く渇いてない(T_T)

タオルさえ渇く気配すらない。でも今着ている服を汚したら今日帰る服がないのです。仕方なくベトベトの着衣に着替えプレハブを出ると、門の方から歩いて来る一つの影。

所長です。 来るなんて一言もいってないじゃん・・・

今日一日、地獄モード確定

この所長、人柄は非常に良いのですが、ひとたび仕事モードに入ると、もう凄まじいモノがあります。 とりあえず現状を報告。もう心配は無いのです。

 「じゃ、庭の片付けに行きます」、とサッサと立ち去ろうとすると、

「待て!」

キタっ!「はい?」

「これから資材が来るから、庭に運んでくれ。」

到着したのは中型のトラック2台。何やら工事で使うような資材が満載。

運ぶの?これ全部?

「庭の掃除はどうします?」 と所長に訊いてみました。管理人さんたちが待っているのです。

「先にこっち運んじゃってよ」と所長。仕方が無いので、管理人さんのトコへ行って、事情を説明しました。

「こっちも終わらないからねぇ」と管理人さんが苦笑い。

再び所長のもとへ戻り、「やらないと終わらないって言ってますけど」

「すぐに運んで手伝うから」と所長。

また管理人さんのトコへ行って「すぐに終わるからと言ってます」

「んーこの山だけ片付けてしまいたいな」

またまた所長のところへ行って「今、山になってる分だけは運びたいそうです」

「いや、荷物降ろしちゃおう」

いいかげんにしろ。

上島竜兵なら帽子を地面に叩きつけてるところです。なんだ夫婦喧嘩の仲介か。二人で直接話してくれよ。何百メートル往復してると思ってるんだ。純粋に時間の無駄なのである。

「ちょっ、時間の無駄だから、直接話してくださいよ!」たまりかねて反抗。

「分かった」と所長は言い、携帯電話をかけ始めました。


あんのかいッ!!


ナビがあるのに、ナビを使わずに道に迷うタクシーの運転手か。

もういい。僕はトラックに行って、荷台に積んである資材を運ぶことにしました。所長は一度言い出したことは絶対に撤回しないのです。

しかし、この資材が重い。鉄のパイプやら何やら。結局、全て降ろすのに1時間ほど掛かってしまいました。

「ちょっと他に行くとこあるから」と所長は言って、ダンプ2台を引き連れて何処かへ行ってしまいました。

休む間もなく庭へ。グズグズしてると帰れなくなってしまうのです。

1/3くらい終わっていました。ていうか、これだけやってまだ1/3?

しかし臆している場合ではありません。さっそく熊手を持って作業開始です。

不思議と昨日よりも熊手の使い方が上手くなっていました。昼前にようやく「コケを傷つけずに葉っぱだけを掻き集める」技を会得しました

熊手一刀流奥義 鮭狩熊閃(サケかるクマのひらめき)です。

熊は鮭を川で狩るとき、鮭の身を傷つけないように狩ります。鮭自体への衝撃は最小限に抑えているが、鮭は川から放り出されます。その一撃、まさに一閃。いや、知らないけど。

そんなこんなで昼になっちまいました。

朝から何も食べてないので、食事にしたいところですが、所長が帰ってきません。やれやれ、何をやってるんだ。ここまで肉体労働しているのだから、焼肉ぐらい食べさせてもらいたいところです。

すると、ポンプを修理してくれる業者がやって来ました。すぐに現場へ案内して、状況を説明すると、すぐに作業に取り掛かってくれました。

30分ほどで分解が完了しましたが、やはり内部の機械はダメです。ここの敷地内に使っていないポンプがあるというコトでしたので、それと交換。無事に動くようになりました。あとは部品を注文して、ゆっくりと正式に交換すれば良いのです。

業者の方を見送りに正門の方まで歩いていると、プレハブの方から僕を呼ぶ声がしました。所長が帰ってました。

業者の方とプレハブに入ると、なんと所長が料理を作っています。そう、このプレハブにはキッチンが設置されているのです。

作っているのは冷やし中華でした。

焼肉・・・・。

キュウリをトントンと切りながら、僕と業者の報告を聞いている所長。そうだ、アンタも冷やし中華、食ってけよ!」と業者さんに一言。報告は聞いてないようでした。

「いえいえ!」と業者さん慌てて否定。「次、行かなければいけないんですよ」

「いいから!食ってけ!」問答無用である。

何がいいのかサッパリ分からないまま僕たちはテーブルへ着席。

テーブルに出されたのは、キュウリとハムが乗ってる冷やし中華と、桃。

冷やし中華と桃?

桃が美味しかったです。桃なんて食べたの久しぶりでした。実家にいたとき以来でしたね。本当に日本の果物って美味しいですよね。

さぁ、早く食べて作業に取り掛からねばなりません。もう13:00過ぎています。出された食事を全て食べつくすと、

「桃がもう一つあるけど」

食べれません。

さっさと作業開始です。庭に行くと、何故か先程トラックで荷物を運んできた人たちがいます。

どうしたんですか?と訊いてみると、所長から手伝うように言われました、とのこと。可哀想に。

可哀想だけど、確かに有難い戦力です。3人も。

おかげで15:00前には終了してしまいました。やはり戦いは数です。

ようやく終わったのです。あれほど汚かった庭が、今では葉っぱ一つ落ちてません。非常に爽快な気分です。

さぁ、帰ろうか、と引き返そうとすると、管理人さんが

「道のほうも片付けて欲しいんですが・・・」

道?道って、この敷地内の道?庭より広いし、木とか倒れてますけど、それ?

そのようです。

プレハブへ戻って所長に経緯を話すと

「じゃ今日も泊まっていけよ」

友達の家か。アッサリと決めないでもらえますか?僕にだって都合というのもがあるのです。

「仕方ないだろ」

僕の都合は「仕方ない」という、イマイチ意味不明な一言で却下。さらに

「俺も泊まるから」

という所長の一言でトドメ。

ちょっと手伝いに来ただけの異邦人(?)が蓋を開けてみれば2泊3日です。

死に至る病、そして 作業再開です。

いや、もう倒れてる木を切ったり、運んだり、もうメンドクサイのでトラック持って来させて荷台にガンガン積んで運搬。

17:00、終了。ヘトヘトです。

さぁ、泊まるとなれば早くホテルへ行って風呂に入りたいのです。こんなことならチェックアウトしなければ良かった。

「所長、どっかホテル知ってるんですか?」と訊いてみると、

「え?ここに泊まるんだよ?」と所長は言って平然としています。

マジで!?

「あーここって言ってもプレハブじゃないぞ。門のそばに建物があるだろ?あそこに部屋があるんだ」

行ってみると、本当にありました。和室が2部屋あります。あとユニットバス。

所長と二人でここに寝るの?

「じゃ、俺ちょっと買い物行くから先にシャワー浴びとけよ」と所長。

なんかヤだな!その言い方!

あー湯船につかりたいなぁ・・・と思いつつシャワーを浴びて、プレハブに戻ってみると所長はまだ帰ってません。

プレハブの外にイス出して、煙草を吸いながらボーッとしていました。風が気持ち良いのです。都心を吹き抜ける風と全く違います。何ていうのか、潤っているんですよね。風が。体に染み込んでくる。少し疲れが癒えたような感じでした。

ようやく所長が戻ってきました。またビニール袋を下げています。自炊ね。

中を見てみると、刺身ビール餃子(できあい)ポテトサラダデミグラスソースが入っています。

デミグラスソース?

食事が始まりましたが、なんとなく気まずい。特に共通の話題なんか無いのです。テレビがあったのが幸いでした。NHKしか映りませんでしたが。

さっさと酔っ払って寝てしまおうと思い、棚にあった焼酎をもらうことにしました。

30分でボトル一本空けて、先に寝ることにしました。

プレハブを出てゆくときに所長が一言。

「明日の朝はカレーな」

 

                      つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


台風のバ・カ・ヤ・ロ・ウ(中編)

2007年09月11日 | 軽井沢メモリー

台風は去ったものの、依然として暗雲がたちこめる軽井沢の空。

1年前に出張で来たことありましたが、当然のことながら雰囲気が全く違います。

とりあえずタクシーへ乗って、行き先を告げて出発。

街中を走ってゆくと、そこらじゅうに倒れている大木。

それをレッカー車で除去しようとしている光景がアチコチに見られます。

そのとき僕は駅前を見た時から続いている違和感に、ようやく気づきました。


停電 しているのです。


そういえば駅前や軽井沢銀座に立ち並ぶ店も、ほとんどシャッターが下りて閑散としていました。信号機さえ点いていないのです。

これは本当に冗談では済まされない、と身が引き締まる思いでした。

そして目的地である別荘に到着。かなり山の中です。

敷地内に入ると、そこの管理している年配の男性が出迎えに来てくれました。

挨拶を交わして、地下室をさっそく見せてもらうことに。

機械室のような部屋の床にマンホールがあり、そこから地下室が見えました。なるほど、膝上くらいまでは完全に水没しています。風呂の水を揚げるポンプやらは完全に水の中です。

機械だから、もうダメでしょう。

修理業者が午後の3時くらいに来る、とのことでしたが、兎にも角にも水を出さない限りは修理のしようもありません。ポンプが既に到着していたので、説明書を読みながらセット。

勢い良くポンプが水を吸い上げ、ホースから水が排出され始めるも、水量は全く変化ありません。

地下に下りただけでは、地下室の範囲が把握しきれなかったので、管理人さんに確認してみると、かなり広いみたいです。

どう考えても3時間くらいでは、排出しきれないでしょう。

ということで今日の修理は絶望的なので、業者に電話してもらい、修理は明日へ延期。

来た早々に、もうやるコトがなくなってしまいました。

じゃ、帰ろっかな、と思っていると、管理人さんが

「あのー庭の掃除を手伝ってもらえないでしょうか?」

え?

いや、手伝いたいのは山々ですが、何しろ仕事で来てるので勝手に決められないのです。所長の指示以外のことを勝手にするワケにはいかないのです。

と、そこに所長から着信。恐ろしいタイミングである。

「おまえ、今日そこに泊まれ!」

はい? (o゜ー゜o)??

「掃除とか大変らしいな!片付け手伝って、明日帰って来い

「ねぇ、所長?」僕は極めて冷静な状態を保って言いました。「僕は明日も東京で仕事ありますし、そんな勝手に決められないんですよ?」

「あー大丈夫。代わりのヤツに行かせるようにしたから」

勝手に決めるな! Σ( ̄□ ̄lll)

そして、ブチッと切られる通信。

軽井沢の中心でバカと叫ぶ

です。

一部始終を聞いてる管理人さん。「すいませんねぇ。寝てないんですって?」

「いえいえ」と僕は凍りついた表情をなんとか笑顔にして応答。「ぜんぜん大丈夫ですよ」

管理人さんに罪は無いのです。

とりあえず着替えたい。

管理人さんは僕を敷地内にあるプレハブへ案内してくれました。

休憩に使って良い、とのこと。

停電しているので、真っ暗。作業用の着衣に着替えて、とりあえず一服。駅からこっち飲食店は全て閉まっていたので昼飯も買えませんでした。昼飯は良いとしても飲料水すら買って来なかったことに激しく後悔。

ていうか、俺どこに泊まるの(゜0゜;)?

ここ?

イヤだ!こんな便所もシャワーも無いトコなんて泊まれるか!

事務所に電話して、事務の女性にホテルを取って欲しいと連絡。軽井沢は電気の供給が怪しいので、新幹線で一つ先の佐久平方面で探してもらうことに。

数分後、無事に部屋が取れたと連絡がありました。金曜日なのでかなり心配でしたが。電気も大丈夫とのこと。

そうこうしている内に13:00です。プレハブを出て、庭へと向かいました。

庭には既に管理人さんと、その奥さんと、息子さんと思われる若い方が準備していました。

「東京から手伝わさせて頂きに参りました。」とまずは挨拶。新入生のような感じです。

しかし広い庭です。プライベートなコトですから、写真を載せられないのが残念ですが、ちょっとした公園くらいの広さがあります。

そしてその広大な庭一面に、台風で吹き飛ばされた木の枝や葉っぱが散乱しまくっています

これを片付けるのね。

手伝うと決めたからには役に立ちたいのです。まずは作業手順のようなものを説明してもらおうと思いましたが、もう各々作業開始しちゃってます。

細かいことまでアレやコレと聞いてしまうと、なんだか嫌々に手伝っているような印象を与えてしまいそうなので、何も聞かないことにしました。

とにかく動いて、後は他の方たちがしている作業を見ながら判断していくしかないようです。

ざっと様子を見てみると、ご夫婦が巨大なブロワで散乱している葉っぱを飛ばして集めています。ある程度集まったところで息子さんが熊手で掻き集めてリヤカーに入れています。

ブロワも2台しか無いみたいなので、僕は熊手で掻き集める方を手伝うことにしました。

熊手で落ち葉や枝を集めて、巨大なチリトリですくってリヤカーに入れる。リヤカーが一杯になったら集積場所まで運ぶ。集積場も100メートルくらい離れています。太い枝をたくさん積んでしまうと、リヤカーもけっこう重くなります。

単純作業ですが、それを何十回も繰り返していると、けっこう疲れます。寝てないので体は重いし。ノドもカラカラです。

しかも技術だって要るのです。

闇雲に葉っぱを掻き集めてる僕のところに奥さんがやってきました。地面に生えてるコケまで剥がさないように、ということです。

コケを傷つけずに、表面の落ち葉だけ掻き集める・・・・。

僕はあまり器用ではありません。造るよりも壊す方が得意なのです。力押しです。殺るか殺られるか、の世界です。パチンコと同じです。

しかし御要望とあれば、最善を尽くさねばなりません。

でもどうしてもコケに熊手を引っ掛けてしまいます。なんとかならないものか・・・などと試行錯誤しているうちに夕方になってしまいました。

作業終了。

とりあえずノドがカラカラで死にそうです。こんなにノドが乾いたのは部活動やってたとき以来です。

管理人さんに一番近い自動販売機の場所を聞くと、僕らがいる場所から10分ぐらい行ったところにあるとか。

ウオオオオオオ!ε≡Ξ≡Ξ≡Ξ≡Ξ≡ヽ(; ゜〇゜)ノ

ダッシュです。

ようやく自販機に到着。金を入れるが何故か反応無し。

停電でした。

ノオオオオオオオ!~(T◇T)~≡Ξ≡Ξ≡Ξ≡3

力なくプレハブに戻って着替えていると、管理人さんがやって来ました。どうやら車で駅まで送ってくれるそうです。

考えてみれば、ここはかなりの山の中です。歩いて駅までなんて帰れないのです。

駅に着いて、改札口まで行くと、来たときとは違ってかなりの観光客がいました。一人で紙袋一つ持ってフラフラしてるのなんて僕ぐらいのものです。

空を見ると、ようやく暗い雲が切れて、青空が見えてきました。

当然みどりの窓口も混んでます。

もうクタクタだったので、また20分も30分も待たされるのはウンザリでしたからタクシーに乗っちゃいました。

タクシーに乗って移動しながら外の風景を見てると、本当に今回の台風の凄さが分かりました。

もう木という木は倒れまくり、いくつもの道が通行止めになってしまっていました。おかげで全く到着しないのです。完全にタクシーは失敗だったようです。

目的地に着いてみれば、タクシー料金なんと9500円!

ていうか、軽井沢のタクシーって高い気がする・・・。東京の深夜料金並みにメーター上がってくし。ちょっと寝ようかと思いましたが、メーターの上がり方が気になって眠れたもんじゃありませんでした。

何はともあれ、ようやくホテルに到着です。長かった。実に。

チェックインを済ませ、部屋に入り荷物を置いてソッコーで風呂へ。ここのホテルの最上階が大浴場になっていて、

露天風呂!!この長かった1日の終止符。

最高でした。

湯船につかって空を見上げると、不吉に覆われていた黒雲は去っていて、夕日でピンク色に染まった雲たちが風に乗って流れていました。次第に影を落としてゆく山々。ゆっくりと、優しく夜の帳が下りてゆきます。

明日は晴れそうです。

風呂から上がり、近くのコンビニで下着に靴下、それから酒とツマミを買い求め、久々にゆっくりとテレビを見ながら酒を飲みました。

パチンコもゲーセンも何も無いです。あっても遊戯するような体力はもう無いのです。

テレビを見てて思ったのですが、「バナナマン」てコンビ名なんですね。あのオカッパ頭の名前かとずっと思ってました。

そして22:00過ぎに就寝

明日は睡眠バッチリで頑張るぞ!と思ってたのですが、

1:00くらいに目が覚めてしまいました。そんなに早く寝たのなんて久しぶりだったので、体が仮眠と勘違いしているようでした。

それに、僕はベッドが苦手でした。すっかり忘れてました。ザコ寝でも何でも寝れるのですが、ベッドだけは寝付けない、というメンドクサイ体質なのです。あのフカフカ感が、どうも体に馴染まない

一度、旅行に行った時に、わざわざベッドを動かして壁とベッドのスキマに寝てたことがあります。もちろん無意識です。それを便所に起きた友達が見つけてビックリして起こされました。

結局、3:00くらいまで起きてましたね。でも一つだけ良いことがあったので、そんなに不快でもありませんでしたけど。

 

                          つづく