無知の涙

おじさんの独り言

(続)仮面ライダーMOVIE 大戦コア

2010年12月20日 | テレビや映画
家族連れに取り囲まれてホール前の狭い通路で待つこと20分。

こんなことなら外で待ってりゃ良かった。

もう入れますか?
って受付嬢に聞いて、
入れます、って言うから入ったのに。

この狭い廊下に入れますか?って聞いたワケじゃねぇよ。


そんで、いよいよ会場が開場。

友達が買ったパンフレットを真っ先に読みながら待つ。

ほんと上映前の予告なげーのな!
延々やってんの。

下手すりゃ仮眠できるよ。

×こっからネタバレなので、エイガ!ミニイクゼ!って方は注意です。


まずWからスタート。

所長と照井の結婚式の直前に現れる謎の怪物。

Wで迎撃するが、怪物の体から何故かコインがボロボロ落ちる。どうやらドーパントではないらしい。

照井も駆け付けるが、何故か変身しない。

所長が仮面ライダーアレルギーにかかり、変身グッズを取り上げられてしまったのだ。

昭子「お父さんも、翔太郎くんも、結婚相手も仮面ライダー。私の身内は仮面ライダーばっかり!」

かなり今更な話しだが、これがマリッジブルーというものだそうだ。マリッジブルー恐すぎ。


そしてお父さんを知りたいという欲求に怪物が反応して、昭子を過去へ連れ去ってしまう。

1999年。
鳴海荘吉と相棒は謎の怪物と対峙していた。

蜘蛛と蝙蝠のドーパントであった。

シュラウドと接点のあった鳴海荘吉は、彼女の作ったロストドライバーで仮面ライダースカルに変身する。


はい、で、感想。

うーむ。
夏の映画のクオリティーを求めて行くと、だいぶガッカリする。

マリンブルーだかマリッジブルーか知らんが、いきなり昭子が仮面ライダーを否定するのが無理あり。

子供たちに、仮面ライダーはとは何たるかを伝えたいんだろうけど。


まぁ、子供向けなので、それは仕方ない。


にしても、オーズはひどかった。

謎の男との出会い→友達になる→友達は信長のホムンクルスであり、欲望むきだし→信長と対決→信長(友達)の死

の流れを30分くらいで収めようとしてるから、流れが早すぎて、全くついていけない。

少なくとも信長が欲望を出して、サラリーマン金太郎みたいに風貌になるシーンを挟まないと、何がなんだかサッパリ分からん。

観てる子供だって分からんかったと思う。

そんで、かなりゴリ押しなお涙頂戴ラスト。

恥ずかしい。

これじゃあ聞き分けのない子供が、お母さんのスカートを引っ張って「お涙頂戴よ~」てダダこねてるようなモン。


この映画の唯一の救いは、やっぱり吉川晃司演じる鳴海荘吉がカッコ良かったこと。

吉川晃司はけっこう好きで、高校生の頃に彼が主演のテイクイットイージーも観ました。

散々悪いことをしてきたドーパントがタンクローリに挟まれてしまう。

今にも爆発しそうなタンクローリの下で必死に助けを求めるドーパントに向かって一言。

「無理だね」
ドォォオオン!


もう大人が観る仮面ライダーと割り切って、深夜枠で鳴海荘吉やって欲しい。

仮面ライダースカルのロゴまで作って、スタッフもノリノリなんだろうし。

吉川晃司のシンバルキックも見れたし。

ただ、ショベルカーに押し潰されて今にも圧死しそうなのに、携帯に出ちゃうのはイカガナモノデショウカ。


結論

冒頭で述べたように、W目当てで夏の映画のようなのを期待して観に行こうとしてる方は、観なくて良いと思います。翔太郎もフィリップも、ほんの少ししか出て来ない。


オーズ目当ての方は、バースとオーズの新形態がいち早く観たいのであれば、足を運んでもよろしいかと。
吉川晃司のシンバルキックがどうしても観たい!という方にオススメ。

終わり。