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クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

宮部みゆき『火車』と、宇都宮健児(春の奥浅草を歩く・14)

2021-04-21 | クリン江戸散歩

 名作『明日のジョー』で その名を知られる

なみだばし(泪橋)

ですが

もうひとつ、

 宮部みゆきのミステリー小説『火車(かしゃ)』

にも、

泪橋が、チラッと 出てきます。



 「ローン地獄に苦しむ女が、

取り立て屋からのがれるために、別の女を殺して成り代わろうとする

という・・

借金苦がテーマ

の小説で、

借金を背負った・山谷の労働者とともに、

この、なみだばし(泪橋)が

出てきます。



 
この小説って、宇都宮健児がモデルになった、弁護士が 出てくるんだよ

と、

やぶからぼうに

しん(親)友・チットが 

言いました

 (うつのみやけんじ、、?)

って、、

 毎回、「東京都知事選」に出てくる、あのおじいちゃん



 都知事せんにおいて、野党が共担ぎする・社会運動家の

うつのみやけんじさん

 

今なお、てってい的に

弱者によりそいつづける「弁護士会のえらい人

だってことは、

クリンも「選挙公報」とか・読んで、知っているのですが、、

 

この小説『火車』に、

「日本でいち早く、多重債務問題の解決に着手した、現役バリバリ時代の宇都宮弁護士

が 描かれている

というのです。


 1960年代からの「住宅ローン地獄」や、1980年代からの「クレジットローン地獄」
・・


それは、

「社会構造上の落とし穴が生み出した地獄であり、公害みたいなものだ

と、

うつのみや弁護士は、

『火車』の主人公である・刑事に 言います。

 主人公の刑事は、人を殺した・自己破産女

を 追いかけるうち

(なんで、こんな普通の人間が、コースアウトしてしまったんだろう

ふしぎに思い

「専門家」である・べんごし(宇都宮弁護士)に

会って 話をきく・・

 

その時

当時の「消費者信用の産業構造」のおそろしさを、うつのみやさんから、教えられる・・

 

そんな、流れです

 「宇都宮弁護士」によれば・・

 多重債務者たちを、ひとまとめにして『人間的に欠陥があるからそうなるのだ』と断罪するのは易しいことです。

だがそれは、自動車事故に遭ったドライバーを、前後の事情も何も一切斟酌せずに、『おまえたちの腕が悪いからそうなるのだ。そういう人間は免許なんかとらないほうがよかったんだ』と切って捨てるのと同じこと。」

 


とう(登)場シーンは

長く・ないけど、

この小説に いみ(意味)を 与えている、

「重要なキーマン」


(・・宇都宮さんて、こういう人だったのか


クリンは

今さらながら、

都民として「重要なこと」を 知りえた・思いがしました

 

 

(※宮部みゆき作品の中では「快作」の部類かと、存じます 都民のみなさま、ぜひどうぞ

次回は、山谷のカフェで、コーヒータイムです🐻

 

 

コメント (18)
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