時代小説には、ホタル(蛍)が 似合います





今から・数百年前の
日本を描いた・お話の中では、
さまざまな ホタルが
江戸・京坂に
飛び交っていますが・・
ここは一つ
はむろりん(葉室麟)
の 名作
『螢草』を、
取り上げてみとう・存じます




(BS時代劇でもドラマ化されたので、知ってる方、多いかも・・)
主人公は、武家の娘・なな(菜々)
っていう
女の子
お父さんが
「藩の悪いやつ
」に
はめられて 切腹し
お母さんも 死んじゃった

かわいそうな 16さい(歳)
で、
よその家で ほうこう(奉公)しています

でも
この
ほうこう(奉公)先の 若夫婦が
とても ステキな人たち

だったので・・
菜々は
幸せな日々を 送っていました




しかし、、
ステキな「奉公先の旦那さま
」
が、
菜々のお父さんをはめた
「悪いやつ
」
に
はめられてしまい

奥さまも 病死、、


二人に かわり、
子どもの 面どう(倒)を
みることになった菜々
は、
父と 旦那さまの カタキを討
細うで(腕)で がんばる

という・・
「忠義孝行
」を 地で行くように
見えて
その実、
「青いつぼみのようなラブストーリー」
が
かくされた、お話です









お読みに なった方
は、
同かん(感)してくださる
と
思いますが、、
主人公・菜々の、
けなげ(健気)さ

明るさ

を
上回る・印しょう(象)を のこすのが、
「奥さま」です




若く
、美しく
、秋草のように
はかなげな 品のある

奥さま



は、
10代の ポキポキした・菜々
に、
やわらかい言葉で
さまざまなことを 教えます


「 月草の 仮なる命に
ある人を
いかに知りてか 後も逢はむと言ふ 」
月草とは
「露草」のことで
、
俳句の世界では「螢草」と いうのですが・・
この『万葉集』の歌を ひいて、
奥さまは こんなことを言います
「菜々には、まだ早いかもしれませんが、ひとは相手への想いが深
ひとは、皆、儚い命を限られて生きている
「おなごは命を守るのが
役目なのです。」
を
はじめとする、
奥さま名言集
に ふれるだけでも、
読む価値が
見いだせる本

と、
親友チットは だん(断)言しています


でしたが・・
「
ねえ・・、クリン
確かに『螢草』は
名作だけど、、
この本は、
「蛍」じゃなくて、
ほたるぐさ(蛍草)だよ
蛍は、、一匹も 出てこないんだよ


」
と
チットが、重大なことを 告げてきました



「蛍が出てくる小説特集」で
紹介していたのに


(しくじりました・・
次回は気をとりなおして、蛍が出てくる古典を ご紹介します。。
)
<おすすめ度:けっこう>








