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クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

日高六郎の尾崎行雄論評

2019-04-08 | 本と雑誌

 紙のしりょう(資料)が いっぱいの、

チットの引き出し・・

そこには、

 チットの心に つきささった 本やざっし(雑誌)の

コピーが、

どっさり しまわれており・・


これを、「取捨選択させる」

というのが、

今回の もくひょう(目標)です


しかし・・・


 「あ~、これ、日高六郎の論評 2000年の

『世界』2月号掲載ね~。なつかしい~


これはね・・

明治~昭和初期の

有名政治家「尾崎行雄」の

『墓標の代わりに』っていう論説

を、

戦後の社会学者・日高六郎が再読した

論評 なんだけどさあ、

 若いころ読んで、「なるほど」と思って、

コピーとっておいたわけよ


内容的には、

日中戦争の前哨戦やってる1932年に、

 『いいかげん日本は国家主義の段階から解放され、国際主義へと移行すべきだ』

と 訴えた、

政治家・尾崎行雄の 政治論ね。

 

 当時は、検閲も 相当厳しかったから、いかに

政界の重鎮・尾崎行雄の

言葉であっても、

軍国主義の世の中では

命がけの 呼びかけだったんだから


本人も、

『墓標の代わりに』って、いってるんだけど・・


それを 読み直した、

学者の 日高六郎(ひだかろくろう)が、

 「2000年になっても、日本の国家主義・国民的身内主義は

変わっていない。」

って 断じてて、


尾崎と同じように、

『いまや経済力や武力が 国家や国民を格付けするものではない時代なのだから、

いいかげん重症な身内中心主義から 切り替えなければならない。』


というようなことを

述べているわけ


そこから、また 20年たつわけだけど・・


まったくもって、今も日本は、身内中心主義だわ 世界もね 

重症


 日高さん、去年、亡くなったんだけど・・、 最期は この状況を どう見ていたのかなあ。


これから先の 

日本や世界に、

のぞましい国際主義は おこるのか

私も、見つめていかなきゃ、ならないわっ


一・主婦の私が、

尾崎行雄や、日高六郎に 

勝手に連なってしまって わるいけど・・


そういう気持ちを、忘れないためにも


 このコピーは、一生とっておこう」(チット)





(クリン家のお片づけ、「知識人の慧眼」にふれて、とんざ(頓挫)







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20年前のるるぶとまっぷる

2019-04-06 | 本と雑誌

さあ、本丸


 わが家で もっとも、モノが たまりやすい場所、「チットの部屋」

の 

お片づけに とりかかります


本に さわると、おこられるので、

 今回は、紙のしりょう(資料)で いっぱいの、

机の ひきだしを 

せいり(整理)いたします


 うちのチットは 旅行好きで、ひきだしの中は

旅先の パンフレット

「入場券」などで 

いっぱい・・

 とくに 多いのは、何度も 足をはこんでいる京都に

かんれん(関連)

するもので、

 「その時の、楽しい思い出が 捨てられないの~」

とか いって、

 20年前の『るるぶ』や『まっぷる』さえ、

まだ とってあったりします



「きゅ、98年発行・・


 前世紀のだよ さすがに 捨てようよ


うながして みたものの、


チットは・・


やっ、やだよ

 それは、まだ『京都初心者』だったころに、

読み込んで 読み込んで 

研究しまくった

思い出の 

ガイドブックなんだからっ


そ、それに、

 京都は、主要観光地の 見どころなんて、

20年たっても、

今と 全然、変わらないよ

そりゃあ、

中心部のお店は 入れ替わっているけど・・


老舗や、郊外なんて、

時が止まったかのように 同じなんだから


まだ、

この本、参考にできるよ


 ほら見て・・、去年クリンも行った、

洛北鷹峯・・

去年買った、ガイドブックと

2000年のガイドブック、

ほとんど、なにも 違わないでしょ


うったえてきました。


(・・・・ホントだ。。 同じだ




(クリン家のお片づけ、古都のかわらぬ・たたずまいのせいで、ぜんとたなん(前途多難)







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「亡命ロシア料理」の格言

2019-01-18 | 本と雑誌

 

さて、

 東急文化村(bunkamura)の「ロマンティック・

ロシア展」

 

その グッズコーナーで

販売されていた おみやげ

は、

 定番の、図ろく(録)、ハガキ、クリアファイル

文ぼう(房)具

に 

加え、

マトリョーシカや

チェブラーシカなどの

かわいい系

そして、おかし(菓子)が ようい(用意)されていました


が・・・


 「絵葉書の印刷がさ~、実物と色が違うのよ。・・アリョンカチョコレートも、

ロシアで買う何倍なのよ っていう値段だったし。

チェブラーシカグッズは、

興味ないしね、私。。」


と、

うちのチットは 買うものが なかったらしく、


 ゆいいつ(唯一)「書籍コーナー」で見つけてきた

『亡命ロシア料理』

という 

本を

さしだしました


 「・・ぼ、ぼうめい・ロシア料理


きけば・・

それは

白系ロシア人の料理 ではなく

戦後の

「東西冷戦」の時代に、

ソ連から アメリカへ

亡命した

2人のロシア人が 書いた お料理エッセイ

なのだそうです


 2人のロシア人は、「ロシアが遅れた野蛮な国だと思われているのは

わかりきっている。

・・・

だからといって、それがロシア料理と どんな関係があるっていうんだ?

・・

西側は ロシア料理のいろいろな問題には、

目も当てられないほど 無知である。」


おこって この本を 書いたようで、

 ロシア料理を 紹介しながらも、自分たちの祖国

「ロシア(っていうかソ連)」

どのような

民ぞく(族)としての

アイデンティティーと

たましい(魂)を もっているか


本当のところを

ぜひ 知ってもらいたい


みたいな いと(意図)を もって、

書いたみたいです


いわく

 「お茶はウオッカではない、たくさんは飲めない」

はじまり

「ロシアの作家が みなゴーゴリの外套から出てきたように、

 すべてのロシア料理は壺から生まれた。」


などなど・・

ロシア的な

かくげん(格言)が いっぱい


さらに

 「女はボルシチを 心の中で、ときには顔に涙を流しながら作る。

ボルシチは何百年も続いた

奴隷生活の象徴だからだ。」


など、

ドキッとしてしまう

女性のしいたげられた・れきし(歴史)を

さらっと 述べていたり


 「料理と人生、つい比較してしまう。・・・しかし、料理は

人生より

複雑だ」


などという

単じゅん(純)に ビックリしてしまうような

一周まわって

深い・しそう(思想)を

語っていたりします・・

 

また、

(さすがは、革命を経験した国だな・・)

かんじさせる

 「いい料理とは不定形の自然力に対する体系の闘いである。

おたまを持って 鍋の前に立つとき、

自分が世界の無秩序と闘う兵士の一人だという考えに

熱くなれ!

料理はある意味では 最前線なのだ。」


っていう

文が 

あったりします。



 「bunkamuraミュージアム」は、グッズよりも、かんれんしょせき(関連書籍)

品ぞろえがいいので、

てんらん(展覧】会のさいには、

のぞいてみることを

オススメします

 

 





 

 

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「修善寺物語」と虎渓橋

2018-09-02 | 本と雑誌

  しゅぜんじ(修善寺)

それは、

古い・温泉がい(街)

あるとともに、

 「源氏の将軍」と、こつ(骨)肉の争い

くり広げた、

がいせき(外戚)・「北条氏」の

ホームでも あります。

 町の名前(修善寺)となった、この

ぜん(禅)寺

しゅぜんじ(修禅寺)に、

 ゆうへい(幽閉)されて、殺された

 ひげき(悲劇)のしょうぐん(将軍)

みなもとのよりいえ(源頼家)・・

 この「修禅寺」で、彼が しょぞう(所蔵)してた、

とされる、

 ぶがく(舞楽)の お面を、たまたま目にして、ひとつの物語を

思いついたのが

 おかもときどう(岡本綺堂) という・小説家です

 (「半七捕物帳」を 書いた人です


彼の、

「修禅寺物語」は、

こんなお話・・


 鎌倉時代の初め、ここ・修善寺に、

「夜叉王」という

お面作りの名人が 住んでいました。

 ある日、修禅寺にて 囚われの身であった、鎌倉幕府の

2代将軍・源頼家が、

「自分の顔を写した面を、彫ってほしい。」

依頼してきますが、

 なぜか、夜叉王、いくら・心をこめても、

うまく彫れず、

面のおもてに、魂が 宿りません。。

 やがて、依頼主の「将軍・源頼家」は、夜討を

かけられ、

修禅寺で 惨殺されます・・ 

 それを聞いた 夜叉王は、(・・・

いつまでも、死人のように

表情が生きなかった

あの面は、

面の主の 運命をも、

彫り出していたからだ・・

 と 悟り

自分の技の

たしかさに、

満足するのでした・・


 ・・・とまあ、こんな 内容ですが、

 実は、だいぶ・みやび(雅)に アレンジされていて、

よりいえ(源頼家)と、

夜叉王の娘 との

ラブロマンスが、

いろどりを そえます 

 「岡本綺堂が、このストーリーを 思いついたのが、

そこの、虎渓橋に

たたずんでいるとき だったらしい。

 虎渓橋は、『修善寺物語』のなかでも、

源頼家と夜叉王の娘が

いっしょに

散歩したりする橋で、

 恋愛成就のご利益があるって、伊豆の観光協会が

宣伝してるわ。

あとで

ちょっと、行ってみる?」(チット)

 そうだね~。」(おにいちゃん)

 「あれっ グリンがいないぞ



 (れんあい・じょうじゅ

「ゆづ~~~~(ドドドド・・











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「オリジン」ダン=ブラウン感想

2018-08-07 | 本と雑誌

 出ちょう(張)から かえった・次の日

うちのチット

本を よみました

 ダン=ブラウンの いちばん・あたらしい

小説、

『オリジン』です


 『ダ・ヴィンチ・コード』で 有名になった、

「ラングドン教授シリーズ」の

5作目


内容は、

 スペインを ぶたい(舞台)に、ラングドン先生が

いつも通り、

追いかけられつつ

走り回りながら

ナゾ(謎)を かいめい(解明)する・・

という、

 映画化を 前てい(提)とした・ハデ(派手)

なやつですが、

 今回の話は、殺されたのが、IT界の「億万長者」で、

AIや、じどううんてん(自動運転)車

などが

出てきて、

そこに、「宗教」が からむ・・

という、

 けっこう、今を生きる・人々にとって、さし迫ったテーマ

書かれています


 「人間はどこから来たのか・・どこへ行くのか・・

という、

 未来学者による「世紀のプレゼン」の 中身が

気になって、

どんどん・よんでしまう・・。


 そんな、さすがの 話はこび


しかし

そんな、しんえん(深遠)な テーマも、

キリスト教の 

してん(視点)で

語られているため、

 日本人のチットには、いまいち・ピンと

こない

っていうか、「へえ~」な

けつろん(結論)

だったらしい。。


 「相変わらず、博識だね~。ダン・ブラウンは。でも、

下巻のかなりのページがさかれた

宗教哲学は、

前もって『長い』と

覚悟していないと

つらい・・


知らなかったことを 知れる・よろこびを

かんじつつ

チットが いいました。


 (・・・一回、本よんだだけじゃ、りかいできないから、

毎回、映画化してるんじゃないだろうか









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かこさとしさんの晩年三部作

2018-07-19 | 本と雑誌

 今年、おしまれつつ・天国に行ってしまった「表現者」

おひとりに、

絵本作家の

かこさとし(加古里子)さんが

います

 クリンたちも、子どものころ、大好きだった

『だるまちゃんとてんぐちゃん』


「だるま」や「天狗」など、

しぶめで

子どもには

ちょっと わかりにくい

土俗的な・モチーフも、

 かこさんの絵本の中では イキイキと

あそんでで、

ぜんぜん、こわくなんかない

クリンたちの

お友だちでした


まったく・知らなかったのですが、

かこさんは

2010年代も

作品を 発表していて、


 『だるまちゃんとかまどんちゃん』(東北地方の

かまどの神)

 『だるまちゃんとはやたちゃん』(源頼政の従者・猪早太)

 『だるまちゃんとキジムナちゃん』(沖縄の精霊)

など


 晩年も、まったくブレずに、作品を 世に

送りつづけて

いらっしゃったのです(さすが







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漫画「君たちはどう生きるか」感想

2018-05-01 | 本と雑誌

 京都では、たくさんの 古書店 に

立ちよりました


 京大前の、古本屋さんに 立ちよったさい、

ふと

思い出したのは・・


 去年(2017年) 「君たちはどう生きるか」

が、

リバイバルブームを 

おこしていて


おどろいたことです

 

 今から、20年前、うちのチットが ドハマリした

名ちょ(著)

「君たちはどう生きるか」・・

 

80年前に、出版された

この本を、

 ほぼ・忠実に 再現した マンガが、去年、けっこう

売れたらしい

 

「いい機会だから~」

マンガを 読んでみた・チット

は、

ホッとしたようすで

言いました

 「内容が、変に軽くなってないか・・?

心配してたけど、

原作との違和感は なかったよ

 作者が伝えようとする、核の部分は、

そのまま 

原文で のせてある」(チット)

 

 もともと、この本は、よしのげんざぶろう(吉野源三郎)

という、

へんしゅう(編集)者によって

書かれました。

 

 本の主人公は、戦前の、中学生の 男の子で、 

彼の

心の成長を 追いながら

「人間の あるべき姿」を

読者にも 

ていじ(提示)する

 

 そういう・いと(意図)をもって、書かれたそうです・・。

 

 時は、だい(第)二次世界大戦 の、直前


世の中は、

暗くて 

とっても きゅうくつ(窮屈)・・

 

 そんな時にいや、そんなときだからこそ

これからの日本を生きる

若い人に、

良しつ(質)な 考え方

示したい

 

吉野さんは そう考え、この作品を 世に送りました 




<いいところを、引用してみます


 「 まず、肝心なことは、いつでも自分が 本当に感じたことや、

真実心を動かされたことから

出発して、

その意味を考えてゆくことだと思う。

・・・

 いわれたとおりに 行動し、教えられたとおりに

生きてゆこうと 

するならば、

君は いつまでたっても

一人前の人間には なれない。」


 「 たとえちゃんとした自尊心を持っている人でも、

貧乏な暮らしを していれば、

何かにつけて引け目を感じる

というのは

免れがたい人情なんだ。

 だから、お互いに、そういう人々に 余計にはずかしい思いを

させないように、

平生、その慎みを忘れては いけないのだ。

人間として、

自尊心を傷つけられるほど

厭な思いのすることはない。

 貧しい暮らしをしている人々は、その厭な思いを 

なめさせられることが

多いのだから、

傷つきやすい自尊心を

心なく傷つけるようなことは

決して してはいけない。」


 「 偉人とか英雄とかいわれる人々は、

みんな非凡な人たちだ。

普通の人以上の能力をもち、

普通の人にはできないことを 仕遂げた人々だ。

普通の人以上だという点で、

その人たちは、みんな、

僕たちに 

頭を下げさせるだけのものを

ちゃんと もっているんだ。

 しかし、僕たちは、一応はその人々に 頭を下げた上で、

彼らがその非凡の能力を 使って、

いったい何をなしとげたのか、

また、

彼らのやった 非凡なこととは、

いったい 何の役に立っているのかと、

大胆に質問してみなければいけない。

・・・・・


英雄とか偉人とか いわれている人々の中で、

本当に 尊敬ができるのは、

人類の進歩に

役立った人だけだ。」


 「 一筋に 希望をつないでいたことが 無残に 

打ち砕かれれば、

僕たちの心は

眼に見えない血を流して 傷つく。

やさしい愛情を受けることなしに

暮らしていれば、

僕たちの心は、

やがて耐えがたい渇きを 覚えてくる。

 しかし、そういう苦しみの中でも、一番深く 僕たちの心に

突き入り、

僕たちの眼から

一番つらい涙を しぼり出すものは、

自分がとりかえしのつかない過ちを 犯してしまった

という意識だ。

 自分の行動を 振りかえってみて、損得からではなく、

道義の心から、

「しまった」

と考えるほど つらいことは、

おそらく

ほかにはないだろうと 思う。」



 「・・・う~ん。。言葉が いちいち・突き刺さるわね

さすが

吉野源三郎

参考になる文章が ありすぎて、、


ほら、見て


20年前に 読んだとき、

 こんなに、何ヵ所も、ページの端を 折ってるの

・・・

私ったら、

よほど 感銘受けたんだろうね~


なんか、、

このころの自分の気持ちを 思い出しちゃった


今より、ずっとまじめに

物事の本質を

見極めよう

って

真剣に 意気込んでいたわ そういえば・・。


 私って、さいきん、心が けがれていたかも・・


いうふうに、

チットは

反省しきりの 再読後・・

 

何年たっても

さまざま・考えさせられる、

昭和の名ちょ(著)なのでした














 

 

 

 

 

 

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妖異金瓶梅(山田風太郎)・感想

2017-12-08 | 本と雑誌

 今年、うちのチットがはまった、中国ドラマ「名家の妻たち」

 それは 20世紀初め、名家で、6人のつま(妻)たちが

いんしつ(陰湿)な 争い

くり広げる、

ドロドロ・ドラマです。

 ですが それとそっくりな シチュエーションは、すでに

明代に 書かれた、

「金瓶梅(きんぺいばい)」

という本の中に

存在するらしい・・


 中国の四大きしょ(奇書)のひとつ、「金瓶梅(きんぺいばい)」

は、

ごう(豪)商「西門慶」と、

そのつま(妻)・8人

 あいよく(愛欲)生活を 描いたお話・・


そして、

「水滸伝」の

スピンオフたる

その古典をもとに、

 日本の作家・山田風太郎が書いた、「妖異金瓶梅」

という小説は、

スピンオフのスピンオフ

として、

 「原作を上回る・傑作であると、うちの

チットは 

言っています。

 チットによれば、とう(登)場人物・シチュエーション、ともに、

原作「金瓶梅」の 

まんま

 だけど、そこに 「連続殺人事件」を おりこみ

ミステリーの 

たのしみを

プラスしたのが、

山田風太郎の

「妖異金瓶梅(よういきんぺいばい)」

だそうです。


 山田版・さい(最)大の よみどころは、「西門家・一の美女、

第5夫人の 

潘金蓮(はんきんれん)」を

クローズアップし、

 その、世にもまれなる・びぼう(美貌)と、よくぼう(欲望)

を、

この上なき・ひっち(筆致)で

表しつくしている

点に、

あると 言います。

 ヒロイン・はんきんれん(潘金蓮)は、自分より ちょっとでも

秀でたパーツをもつ女

次々・はめつ(破滅)させる

 冷こく(酷)きわまりない、「超絶美人」。。


原作「金瓶梅でも、

 はんきんれんは、美人だし、ライバルをおとし入れるし

ダンナさまと

じょうよく(情欲)

かぎりをつくしますが、、


 『妖異金瓶梅』では、彼女のみりょく(魅力)

「これでもか

きょうちょう(強調)されているので、

 どく(読)者は うっとりとして、つい、

その「残虐行為」を 

ゆるしてしまう・・



チットいわく、

山田風太郎ときたら、美しい女の 外見と内面を、

完全に とらえているのよ


言葉での説明が

絵画表現を 超えるのは、

珍しいことだわ・・

さすが。。

 『美人評論家』を 自負する、この私ですら


風太郎の潘金蓮には、うっとりしてしまう 


 というわけで、再々々読だけど『妖異金瓶梅』を、今年のベストリーダー

させていただきます」(チット)


だそうです。


 「でもさあ~・・ 今年の新刊で おもしろかった本、

いろいろあったのに、

これとか 

紹介しなくていいの~?」(クリン)


 「やだあ こんな自己啓発本、読んでるって

知られたら

はずかしいから、かくしてよ」(チット)

























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運慶の小説(松本清張「小説日本芸譚」感想)

2017-11-19 | 本と雑誌

 力づよい・肉体美を 見せつけ、「鎌倉彫刻界」に

しん(新)時代の いぶきを

吹きこんだ

 ぶっし(仏師)・うんけい(運慶)・・

 その、あっとう(圧倒)性を 代表するのが、

東大寺南大門

こんごう(金剛)力士ぞう(像)

です

 このぞう(像)、「運慶・快慶が作った

教科書に

書いてあるので、

 2人のことを、おやこ(親子)だと 思っている人も

けっこう・いるはず


ですが

 れきし(歴史)にくわしい・うちのチット

によれば、

2人には

血のつながりはなく、

 同じ「慶派」というグループに ぞくする、

兄弟・弟子

だということ


 立場的には、一門のボスの子である、うんけい(運慶)

ほうが

で、

 かいけい(快慶)は、うんけい(運慶)のことを「若棟梁

あおぎながら

 うんけい(運慶)とは ことなる・スタイル

仏ぞう(像)を

つくり、

うんけい(運慶)と 同じくらい

かっさい(喝采)を浴びた

おとうと弟子

なのだそうです


 かいけい(快慶)が好きな・うちのチットは、

しずかで

とうと(尊)さを

たたえる

かいけい(快慶)の作風から、

 「よくまあ、この人が、運慶とペアで、あんな

ごっつい

金剛力士像を 製作したもんだ・・」

などと

思ってたのですが

 そのことを、昭和の「社会派推理作家」、松本せいちょう(清張)が、

小説の中で

同じように ぎもん(疑問)に

していて

 

 「あれは、どっちが運慶か快慶か 分からんじゃないか。

快慶を 

あれほどまでに自分に統制するとは、

運慶ってやつは

すごい統制力をもった男だな」

などと、

ぐんしゅう(群衆)の一人に

つぶやかせたり・してるのを

見つけて、

よろこんでいました



 松本せいちょう(清張)のたんぺん(短編)

「小説日本芸譚」は、

・運慶

・世阿弥

・千利休

・雪舟

・古田織部

・岩佐又兵衛・・・

など、

 れきし(歴史)上の ビッグアーティストに取材し、

一人30ページくらいで

切り取った、

エッセンス・ノベル


 その中で、うんけい(運慶)は、野心あふれる

「革命児として

描かれてます

 主人公・うんけい(運慶)は、それまでの、「上品で正統的な、

仏像彫刻の本流」に あきたらず、


あらあらしくも

 生きた人間の体に にくはく(肉迫)するあたらしい

「彫像」を 

世におくり出す・・。

 すると、武士の世の おとずれが、うんけい(運慶)の作風を

受け入れて

うんけい(運慶)は

いちやく・トップ

おどり出す

 

しかし、そのじつ

 うんけい(運慶)の心の中には、天才のおとうと弟子・「快慶」への

しっと(嫉妬)

うずまいていた・・


 という、切り口です


 ・・・自分には作れない、せいひつ(静謐)で、

上品な

仏さまを 

ほり出せる・かいけい(快慶)

に、

じわじわと おそれをかんじる、うんけい(運慶)。。

 

 松本せいちょう(清張)らしい、男の世界のゴワゴワの中に

うんけい(運慶)を

放り込んだ、

一作です・・


 チットは、はじめてよんだ時、すごく面白い

思ったそうですが、

今は

ちがう・かんそう(感想)を

もっているらしく、

こんなことを 言っています

 

さすがは松本清張、

  面白い目線だよね~。さもありなん、な

  まるで、本気にしちゃいそう

 

 でもさあ・・・

 ラストシーンで、無著・世親像を刻む・運慶の耳に、

若いやつらの声が

聞こえてくるのよ


『運慶か、もう古いな。

 大体、あいつのものは 人間くさくて本尊なんか彫れやせん。

 せいぜい肖像くらいのものだ。』


っていう

一言ね。

 それを聞いて、運慶は がっかりするんだけど・・、


それはおかしい、

思うわ。

だって、

あの『無著・世親像』を見て、

尊さを感じない人間なんて、いる 


 あの2体は、あきらかに、拝みたくなるレベルだよ。。


だから

松本清張先生のまとめ方、

今はちょっと、納得いかないかな


・・・・・


そこで、おわれば

よかったのですが、、


「もうちょっと、わかりやすく説明するね



 といって、チットが、とだな(戸棚)から、買いおきしていた

ロッテの

「パーティパック

出してきてから


わからなくなって きてしまいました。。



 「ほら!こっちこれが、快慶ね ふんわり・やさしい 

カスタードケーキ

上品で、飽きが来なくて・・

私はふだん

こっちが好きなのよ

 

 でも・・ 時々、こっちの、くどいくらいに甘い

チョコパイが

猛然と

食べたくなるの

これ好きな人には、分かると思うんだけど・・

そこには

チョコパイにしかない、

あらがえない・魅力があるんだわ

独特の・・。


つまり、これが、運慶


両者の

この、すばらしさは・・

決して、くらべることなどできない。ねっ わかった」(チット)



・・・・・


 おにいちゃあん~。

 さいごのあれ、だそく(蛇足)じゃない~?」

芸術論は、落としどころが難しいな。」








 















 

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小田急ボイスの林真理子エッセイ

2017-10-18 | 本と雑誌

 「江戸散歩」からの かえり道、小田急せん(線)の

駅でとった、

 小田急でんてつ(電鉄)のフリーペーパー、

「ODAKYU VOICE

開き、

 クリンとチットは、がっかりしました

 ここ・数年、小田急せん(線)にのるたびに、

たのしみによんでいた、

作家、

はやしまりこ(林真理子)先生

の コラム

「Beautiful Voice」が、

今月号で

さいしゅう(最終)回を 

むかえてしまったのです・・


 大人の女子たちが、「なるほど~。そうかもね~。」

共かん(感)できる、

はやし先生の エッセイ・・

 女子力の高さや、セレブな日じょう(常)が

チラ見えするところ

や、

おおごしょ(大御所)なのに

てきとう(適当)な「サゲ感」を

つけるところが

ぜつみょう(絶妙)で、

れんさい(連載)中は

(月・一発行のフリーペーパーなのに、ぜいたくだよな

って

思って よんでいました

(※はやし先生、昔よりガンチク(含蓄)出てます


 コラムは4年間・つづいてたそうですが、その中で 

クリンが

いちばん

印しょう(象)に のこったのが、

2016年6月号の

「もうひとつの要素」

っていう 

お話に出てくる、

 はやし先生が、「ある人から言われた」という ことば

です・・。


それは、

 「五十歳を過ぎたら、仕事の三割は お金を

貰えないことをしなきゃいけない」


というもの


このとき、はやし先生は、

「災害ボランティア」について 

述べており、

仕事と家庭だけでは、

 人は十分ではない。

 ボランティアという要素は、

 人を成長させ、変えてくれる。」

むすんでいます。


 うちのチットは これをよんだ時、50になっても、

そんなことしなきゃ ならないの~

20代のころから、

常に3割以上、

お金貰えない仕事 してきているのに・・。

 50歳過ぎたら、逆に 3割増で、お手当てもらいたいわ


なんて

ほえてましたが、

しかし その後も、

 3わり(割)以上、お金にならないしごと(仕事)を

しつづけて、

「今年は少し、成長できた

とかいって

よろこんでいました


 クリンも、ふだんから、お金にならない「家事手伝い」を していますが、

 これからも 気にせず、家ぞく(族)のために

いっしょうけんめい

がんばって、

「せいちょう(成長)したいな とか思ってます


 (ひととして、女子として・・)はやし先生、ありがとね

















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カズオ・イシグロ作品おすすめ

2017-09-29 | 本と雑誌

 昨日 お伝えした、イギリスで活やく(躍)中

作家、

カズオ・イシグロ

の 小説


 「ブッカー賞受賞」の代表作、『日の名残り』

のほかにも、

何作か、良い作品があるから、おすすめしておいて~」

うちのチットが

言うので、

2冊ほど 

あげておきます


 まず、一冊目が、『浮世の画家』


内容は、

戦前の画だん(壇)において

そんけい(尊敬)をあつめていた

有名画家が、

「芸術を通じて戦争や日本精神を鼓舞した

として

太平洋戦争後、

世間から 白いめ(眼)

見られる・・


というもの。

 (具体的に誰あたりをモデルにしているのかな・・?)とか

かんがえながらよむと

入り込めるようです


 もう一冊は、『わたしたちが孤児だったころ』


内容は、

上海そかい(租界)で

両しん(親)に「失踪」された・少年が、

大人になって

そのナゾをとくため、

日中戦争下の上海にもどる・・


という

キケンなやくどう(躍動)を見せる

ストーリー。。

 主人公は、ケンブリッジ大学を出て、社交界で

もてはやされる「探偵」になってるので

はなやかですし

上海らしく

アヘンが事件に

からんできて

あやしいのが

好きな人には、向いています・・


 日本でもドラマ化され、おそらく・もっとも売れたであろう

小説、『わたしを離さないで』

については、

SF心理学みたいで、あまり好きじゃない。」

とか

言ってしまう

チットのセレクトなので、

 本当に、ごさんこう(参考)ていどに、ききながしてくださって

けっこうです。。



カズオ・イシグロ

「ノーベル文学賞候補」にも

名があがっている

作家ですので、

手にとっても

がっかりする作品は 少ないのではないか・・?


いうことです



・・・・・・


今年も 

そろそろ、

「ノーベル賞」発表の 

きせつ・・


今年は どうなるんだろう、 あの人(村上春樹)は



















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カズオ・イシグロ「日の名残り」感想

2017-09-28 | 本と雑誌

 世界的・きげき(喜劇)王・チャールズ=チャップリン の

日本びいきは、

日本人を 

たいへん・しんらい(信頼)し

 しつじ(執事)として、やとっていたことに たん(端)を

発する


というのは

わりと有名な話、だそうですが、

 「その、執事という職業の人を 題材にした、傑作小説がある。」

うちのチットが 言うので、

ちょっと・ここで

ご紹介させて いただきます


 その小説のタイトルは、「日の名残り(ひのなごり)」

書いたのは、

日本生まれのイギリス人作家、「カズオ・イシグロ」っていう人です


 (日本でも知られはじめていますが、イギリスでは売れっ子作家で、

この小説で、

「イギリス最高の文学賞をとった、大物です


 作品は、タイトルの通り、「大英帝国」の光が

かげった、

「第二次世界大戦」前後を

ぶたい(舞台)と

しており、

 大戦前夜のイギリスにおいて、「ダーリントン・ホール

っていう

「伯爵のお屋敷」

しつじ(執事)をしていた、

 「スティーブンス」っていう、50代男性が、主人公です。


 主人公・スティーブンスは、名士「ダーリントン卿」に

長年仕えた、

バリキャリのしつじ(執事)

 「イギリス執事界」における、さいこう(最高)クラス

しつじ(執事)で、

 およそ 「執事に必要な条件」、すなわち、

口がかたい、

忠実、

気が利く、

ぬかりない、

手ぎわがいい、

ていねい(丁寧)きわまりない、

etc・・

全部もってる・だけでなく

 名門の内向きを 取り仕切るに、あたいする、

「品格」を

そなえています


 お話は、彼が、ダーリントン・ホールで はたらいていた時の

出来事を

じゅっかい(述懐)するかたちで すすみますが、

 その中で語られる、「プロとしての執事のあり方」や

「矜持(きょうじ)いったものが、


読者につよく・うったえかけてきて、 (←砂糖


まるで、

 NHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」でも、

見ているかのような、

 発見や、なっとく(納得)が あったりします

とくに 

 戦前のイギリスやしき(屋敷)で 開さい(催)された

パーティのようすや、

そこに集う人々

丹念な描写 は、

 クリンたちみたいな、「極東の庶民」には、

まるっきり

知るよしもなかった、

きちょう(貴重)な 

けしき(景色)・・


 また、かくのごとき・きぞく(貴族)の邸宅で、大きなパーティーを

切りまわす、

スティーブンスの はたらきが 見事で、

 「本物の上流階級の館、って、こういうものか

と、

かんしん(感心)させられます  (←ミルク)

 なにしろ・・、「執事というものはイギリスにしか

存在しない。

イギリス以外は

『召使い』という。」


 という、言い方が あるらしいですから (・・すごい。)


さて・・、

 そんな世界を、よくまあ、日本生まれの「カズオ・イシグロ」が

調べ上げたものだ

かんしん(感心)しますが、

 カズオ・イシグロ作品の おもしろいところは、

 こういうことを 描きながらも、主人公・スティーブンスが

けいあい(敬愛)する主人

「ダーリントン卿」にまつわる 政治の話を、

ちょっと、ミステリー仕立てに まぜこんでみたり

 はたまた、「主人公・スティーブンスと、女中頭の淡い恋

もどかしげに 組み込んで

 (このあと、ふたりは どうなるの~~

って

つづきを 気にならせる

話運びに あります


 のちにつくられた、映画のほうでは、「職業的責務」にしばられて、

実らなかった「恋の思い出

重きがおかれているように 

見えましたが、

 原作のほうでは、「ダーリントン卿」が、いと(意図)せずして

まきこまれていく

ナチス=ドイツの 対イギリス工作

黒々した・フンイキが

伝わってきて、

 こわい・みりょく(魅力)が ありました・・。

 (ステキな「ダーリントン卿」は、のち・売国奴扱いされて

死にます


そして、

スティーブンスは、、


・・・・・


すいも 甘いも かみわけた・・

 しつじ(執事)と、ふるきイギリスの お話です






 





















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「騎士団長殺し」(村上春樹)・感想

2017-07-18 | 本と雑誌

 お休みに入った・チットが、本を よみはじめました

 

手にとったのは、

村上はるき(春樹)の

さいしん(最新)刊、

 『騎士団長殺し』です。


全・村上作品を

どくは(読破)している

チットのみならず、

 だれがよんでも、スラスラ・よめる、今回のストーリー。


主人公は、

36さい(歳)の「私」


 美大を出た「肖像画家」で、つま(妻)と二人ぐらし

主夫を しています。


そんな「私」は、

 ある日、けっこん(結婚)6年目にして、つま(妻)から

りこん(離婚)を

つきつけられてしまい

 ショックで、ほうろう(放浪)の旅に出たあげく、車はこわれて、

心もボロボロ・・


住むところもなくて

困っていると、

 友だちのお父さんの家が、今、空き家だから、住まわせてもらえることに

なり、

 小田原郊外の、山の上の「一軒家」で、ひとりぐらしを

はじめます。

 家のもち主の「友だちのお父さん」という人が、

高名な日本画家だったから

そこには アトリエもあったりして、

絵を描く

かんきょう(環境)としては

バツグン


 「私」は、ここで、「肖像画から足をあらい、『自分の作品』描こう

けつい(決意)します


しかし・・

 作品のアイディアが なかなか・ひらめかないので、

しばらくの間、

小田原駅前のカルチャー教室で、

絵画クラスの先生を しながら、

生徒さん(※人妻)

関係を もったりして


うだうだ・すごしていたのでした。


 そんな、ある日 しょうぞう(肖像)画を いらい(依頼)してきた

ナゾの人物

が あらわれ、

「私」は、めんどうなことに、まきこまれていく、、


かいつまんでいうと、

そんなお話です。

 

 タイトルの『騎士団長殺し』というのは、主人公の「私」が

やねうら(屋根裏)で

ぐうぜん・発見した

日本画の だい(題)名で、

 「私」に ふしぎなたいけん(体験)をもたらす、

れい(霊)性のある 

絵です

 

(この絵に、多くのひみつ(秘密)がつまってます。)



 村上さんは、オペラ「ドン・ジョバンニ」の ぼうとう(冒頭)の、

「騎士団長」が 

ころされるシーンに 

ちゃくそう(着想)を えており

例により、

「得意の音楽論」を

てんかい(展開)します


 加えて、今回は、「村上春樹・絵画論」も 述べられていて

しんせん(新鮮)です



チットいわく、

 「村上さんの、絵描きの心理描写や 名画の特徴表現は、

思った以上に 的確。

美術史の説明で一部、

(あれ?)

と思うところは あったけど、

感心しちゃった


さらに、

 「ファンの中には、『この小説は、私のことを書いている!

なんで村上さんは私のことを知ってるの

っていう人がいて、

今まで私、

(な~にいってんだ

と 

思ってきたけど、、

今回の作品には、

私自身の関心事と 重なるポイントが多くて・・


初めて、そんな読者の気持ちが

わかったわ。。」


と 言っていました。


(主人公がチットの好きな「森鴎外の『阿部一族』」や、「上田秋成の『二世の縁』」を読んでたり、主人公の出身校がチットの出身校と同じ区だったり・・)



あっ、そうそう

 クリンに関係することも あったよ」(チット)


「主人公の妻の名前がさあ、

 ゆず(柚)っていうの。」


・・・・・


(ゆず??



 ゆづ・・・??




「ゆづ、っていうのぉ~~!?」





















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「超・反知性主義入門」(読書感想)

2017-05-03 | 本と雑誌

 (せんそうのきき(危機)は、すぎ去ったんだろうか・・?)

 きんぱく(緊迫)する・対外じょうせい(情勢)に

ハラハラすること

1ヶ月。。

日本人は、だいぶ、

 ぐんかん(軍艦)やら兵器のしゅるい(種類)に

くわしくなりました

 クリンのしん(親)友・チットも、社会派としての立場上、

この件を おざなりにできず、

こまかいニュースを追う日々

すごしました。


でも・・

 本来、うちのチットは、生ぬるい平和をあいする、お花畑な小市民・・


そんなチットが、

 今ここに来て 思い出している、本のいっせつ(一節)が

あるというので

ちょっと 紹介しておきます。


 「超・反知性主義入門」って本です


この本は、

おととし、「反知性主義」

ということばが

トレンドになった時、

 コラムニストのおだじまたかし(小田嶋隆)って人が、

「日経」につづっていた

れんさい(連載)コラムを

まとめたもの


 「お花畑思考」の じゅうよう(重要)性をといた

だそうです


たとえば、

IS(イスラム国)につかまった、日本人ジャーナリストをめぐる、

ネットろんだん(論壇)について、

当時、おだじまさんは

こんなことを 言っています。


「(抜粋)

 ・・・・

 しかしながら、いい大人が、『冷徹』一点張りなのは感心しない。

 というよりも、戦場のルールや テロリストの世界観を、

 われら一般人の暮らす

 日常の世界に持ち込まれるのは迷惑だ。

 われわれは、なまぬるい日常の中で生きているお花畑の人間だ。

私たちは、友達と笑いあい、

家族とベタベタしながら、

甘ったれた個人用のホームドラマみたいなレギュレーションで

休日をつぶしている。

 平日だって特に冷徹に生きているわけではない。・・・(中略)

 ・・・が、われわれのような生ぬるい大人がいるからこそ、

世界の平和が保たれている

ということを

忘れてはならない。

『何を甘ったれたことを』ってな調子で、あらゆる人間が

断固たる生き方に シフトチェンジしたら、

世界はどこまでも

ハードボイルドになって、

あらゆるルールが

戦場ルールに

とって代わられることになる。

 

そうなっては困るのだ。


 というのも、われら一般人の幸福は、決断力を欠いた人々が

だらだらと逡巡を繰り返している 

ぬくぬくのお花畑の中でしか

育たないものだからだ。・・・」


「・・・

 テロに対する態度として重要なのは、

 断固として妥協しない厳しい姿勢を貫くことだ

 といわれている。

 私も基本的にはその通りだと思う。異存はない。

 しかしながら、その一方で、テロに対して『非情』で『容赦のない』

『毅然とした』

『断固たる』態度を

貫くことを通じて、

 われわれ平和な世界に生きている人間たちが、

最前線の兵士(ということはつまりテロリストとも)

同じ思考回路を身につけ、

彼らと同じ方法論を

採用するようになることは、

世界の平和にとって 

プラスにならないとも感じている。


 むしろ、暖房のきいた部屋で 紅茶を飲んでいるわれら

『なまぬるい』『どっちつかずの』

『甘ったれた』『曖昧』で

『いくじのない』

 お花畑の人間たちのマナーと考え方を、さいぜんせん(最前線)の兵士たちに

送り届けることの方が

ずっと大切だ、思っている。・・・」


 という、文しょう(章)です


クリンも これきいて、

 お花畑しこう(思考)を世界にとどける人でありたい、

って

おもいました














 









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ベルサイユのばら・13巻、感想

2017-04-17 | 本と雑誌

「大相撲」で 

思い出しましたが、

 今年一月の初場所のどひょう(土俵)に、「ベルサイユのばら」の

さいしんかん(最新巻)発売を

告知する、

ベルばら・けんしょうき(懸賞旗)が

あがりました

 おどろいて、すぐさま・買いに行ったクリンたち

 

「ベルばら」といえば、

 今年、れんさい(連載)開始・45年をむかえる、

少女マンガの 

金字とう(塔)で、

 とっくの昔に おわったのに、その後も、タカラヅカ(宝塚)

ざっか(雑貨)

コスメ

ワイン

パチンコ

などなど・・

 むげん(無限)に、その美しき世界を てんかい(展開)させつづける

「フランス革命」

ベスト入門書です

 

 その、ふっかつ(復活)した、

ベルばらエピソード・3かん(巻)目

となる

しんかん(新刊)の内容。

 それは、前半が、みずからのしんそう(深層)心理が生み出した

マボロシに 

苦しめられる・オスカルを 

描いた、

「女として生きる、もう一人のオスカル編

で、

 後半が、マリー=アントワネットの処刑前の数日を

スペシャル・エディション的に

描いた、

「ブレゲの時計編」です。


アントワネットが、

死の直前、

(限りある日々を感じながら生きたい・・)

と、

そのうで(腕)を 高く買っていた、

ブレゲの時計を 

しょもう(所望)する。

というストーリーで、

高級時計として、

今も 高いステータスをほこっている

ブランド時計の初代が

出てくるのですから、

なかなか、

きょうみ(興味)深いものが ありました


ただ・・・

 全体として、絵が 昔とはだいぶ・かわっていて、

「原作至上主義

である

クリンたち・ファンには、

ふくざつ(複雑)な心きょう(境)に

なってしまう、

今日の池田理代子先生の 作画・・


クリンたちと同じようにかんじる読者は

少なくないと 思います。。


 なのに ベルばら・グッズが出ると、つい・ほしくなってしまう

それはもう、

まやく(麻薬)的な みりょく(魅力)が

そこにはあって、、


来月発売されるという

http://p-bandai.jp/item/item-1000111183/


「ノリタケ・プレゼンツ

 オスカル×アンドレ、ティーカップ


これが

21600円もするのに、

 クリンたち、ほしくて・ほしくて、たまりません

 

 

 




 

 

 

 

 

 

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