トンネル

管理人は今日道に迷いました。

管理人はよく道に迷います。
なので国道とか
知っている決まった道しか走りません。

それでも
時々やってしまう。
ちょっと考え事をしている間に
一本道を間違えたりして・・・

そうなると方向音痴の管理人
とても近くなのに
迷う迷う・・

すぐご近所さんのはずなのに
見たことのない風景
いや
何処にでもある風景・・・

細い道を右に左に
考えなく曲がってゆきます。

何故かそんな時は
まったく焦ることもなく
ゆっくりと
くねくねと走っているうちに
ここは異次元の世界なんじゃないかって思うのです。

人がひとりも歩いていない。
すれ違う車もない。

綺麗な花が咲いた家々があるのに
ひと気がない。

ありきたりの小さな公園があり
やはりそこにも人が居ない。

天気の良い静かな午後

そんな時は
もしかしたら異次元の世界に迷い込んだのだと思うの。
本当にそう思うの。

少し怖くなって
それでも
なんだか不思議な感覚になる。

迷い
迷い
そのうち大きな通りにぶつかる。

当たり前に車が走り
なんだぁ~
こんな近くの道で迷ったのかぁ~^_^;

ちょっとホッとして
ちょっとガッカリする。

この歳でも
不思議の国のアリスになってしまいます。

人は自分の顔を自分で見ることは出来ない。
鏡を通してしか見ることができないんです。

だから忘れてしまうのです。
周りの景色に夢中になって
自分が何歳か?なんてこと・・・

迷っているうちに
どんどん
子供になって行くのです。

管理人、
トンネルは何度くぐり抜けても
ドキドキしてしまいます。

ひとりで運転している
天気の良い午後

トンネルの中に
自分の車だけの時は
特に
そんな気持ちになります。

遠くに見える明るい光を見ると
ちょっとドキドキするんです。

トンネルを抜け
しばらく
車や人が居ないと
もしや・・・ここは・・・
なんて本当に思うのです。

そんな時は
いつも見ているはずの景色を
間違い探しをするように
慎重に観察しながら走るんです。
本当に異次元の世界に迷い込んでないかどうかって・・・

半分窓を開けながら
静かにゆっくり走ります。

鳥達が管理人と同じ言葉と使ってないか?って
聞き耳たてながら・・・

木の枝が手のように伸びていないか?って
注意深く木々を見つめながら・・・

でも
車とすれ違えば思います。

「また馬鹿げた想像をしちゃったって」

魔法がとけるように
あっという間に現実に返ります。

天気の良い静かな午後は
時折そんな風景を見ることがあります。

時が止まって見える不思議な世界が
管理人の目の前に広がるのです。

管理人のちょっと変った癖です。
もう幼い少女の頃のように
アリスには戻れないのにね^_^;

というか・・・
あんなに信じていた幼い少女の頃も
アリスにはなれなかった。
信じていても夢が現実に起こることはなかったんでした。

そうだ
そうでした。

トンネルを抜ける時
もしかしたら
別世界に行ってしまうかもしれないって
思ったことありませんか?








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