みんな包み込まれると安心するのです

人は暖められると
泣きたくなる。
みんなそう。

安心するのだ。

目の前の小さな身体を抱きしめる
包み込むようにすっぽりと
抱きしめる。

小さなからだが
また小さくなって
自然に包みやすい
抱かれる体となる。

全てを委ねるからだ
全てを包み受け止めるからだ

突然、堰をきったように泣きはじめる。
一時泣きつづけると
泣きつかれ
そのまま寝てしまう。

安心して
よく眠る

汗をかいた髪をそっと拭きながら
腕の中に眠る娘に
「いい子ね」とキスをする。


最近は少し大きくなった娘

涙で濡れたシャツの胸の辺りをさして
茶化してみる。
「あ!鼻水つけられちゃった」

「ちがうもん!涙だもん」

うずめた顔の部分
胸のシャツのしみが乾くまでには
彼女のこころシミも
見えくなっているに違いない。

孤独・不安を取り去る時間は
そんな時間なのかもしれない。

不安の欠けらが消える時間は
満たすこころに押し流されるてゆく時の流れ


人は包み込まれると安心するのです。

やわらく優しい光のベールに包まれる
誰の周りにも必ずある
太陽の恵み

包まれる身体になる。
丸いこころになって
太陽が抱きやすいように
角のないまんまるなこころになる。






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