Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

密室彼女

2006-05-09 23:59:00 | stage

劇団、本谷有希子(アウェー)『密室彼女』観ました。

以前、篠井英介さんの『毛皮のマリー』を観た時、閉所恐怖症の母が発狂しそうになった、下北沢 ザ・スズナリにて。
今回は、指定席は椅子席でよかった。しかもかなり良い位置。相変わらず座席間は狭いが。

劇団、本谷有希子は、本公演も観たことないんですが、今回の番外公演は、乙一さんが原案をてがけているということで興味を持ち、行ってきました。

面白かったです。かなり。
脱出不可能な、ビルの谷間のデッドスペースに閉じ込められた男女の物語。
役者も3人で、ミニマルな空間で繰り広げられますが、台詞も構成も上手くて緊張感があり、しかも随所に笑いも仕込まれていて飽きさせない。
オチもきれいについていたし。ちょっと飛び道具的なオチではありますが、私は嫌いではありません。
劇場では、乙一さんの原案プロットが掲載されたパンフが配られました。それを読むと、もちろんその話自体も面白いんですが、そこからここまで緊張感ある芝居を作り上げた本谷さんの才能がわかります。
スタジオ・ボイスの対談も読まねば。

主演の吉本菜穂子さんという方、不思議な引力のある女優さんで、とてもよかったです。常に背を丸めてオロオロと動きしゃべる、ちょっと自虐体質な女子役。奇妙な色気ある演技でした。
拙者ムニエルの加藤啓さんも、さすが看板役者あってカリスマ性があるというか。2つのキャラクターをどちらも魅力たっぷりに演じていました。

次回の本公演は観にいきたいと思ってます。



話は変わって・・・
DVDで『ゾンビ・キング』借りて観たんですが・・・ひどかった。
あまりのつまらなさに途中でギブ。B級ものには寛大なほうだと自分で思っているのですが、これはいただけません。
プロレスとゾンビを無理やり掛け合わせた物語なんですが、そもそも掛け合わした意味がまるでないし。演技もひどいし。みんな始終マスクかぶってて誰が誰だかわからないし。
原題は、“Zombie Beach Party”だというから、このゆるさもしかたない?
そういえば、なぜかサーフ・ミュージックらしきものがかかってたな。

ジョージ・A・ロメロにオファーして断られたというゾンビ・キング役も威厳まるでなし。キングと名づける意味なし。
ロメロ、「スケジュールがとれない」って理由で断るなんて優しいね。
しかも“ジョージ・A・ロメロ プレゼンツ”なんていうクレジット許しちゃうし。