ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

東へ西へ

2008-05-31 | 暮 Life
仕事で東京の西方面に行く事も増えた。

本当にここまで東京か?
という東の東京外れから西の東京外れまで

電車に揺られ。揺られて。


しかし、人がゴミゴミして
物価も高いガチガチの都内より

郊外大型店の充実っぷりなんかを見てると、

はるかに暮らしやすいだろうなと思う。

いや、
単に実家の風景に似てるだけかもしれないのか!

いや、
単に年齢がそんな環境を求めているだけか(笑)


立川駅の駅ナカを、へぇ~へぇ~とウロウロ。
駅ナカではないがあの長時間並ぶドーナツ屋まであった。

八王子駅前もこれだけあれば、
わざわざ渋谷や新宿なんて出なくて充分じゃないのと勝手に判断。

でもついつい、
ここに住んでいて通勤したと仮定すると…なんて考える。

駅まで30分…歩けんな。

電車で…ギュウギュウ一時間半。


あぁ蘇る恐怖の通勤地獄。

無理です。絶対無理無理。


もう少しペンシルハウスで頑張りますか。。


さて、
友の家CAFEへ美味しいものご馳走になりに行くかな。



追伸。

人が作ってくれるご飯って
なぜにこんなに美味しいのか。。

また得意の「五臓六腑に染み渡った!」連呼。
バーチャル・フランス旅行気分も味わえたぞよ。

ありがとう。


西の魔女が死んだ

2008-05-27 | 観 Movie Museum
祖母は60歳で亡くなった。

考えたら当時の母は今の私の年齢とさほど
変わらぬ歳だったのかと思うと驚く。

子育て、家事に全身全霊協力体勢の父を持ってしても
育ち盛りの子供が4人もいて、

尚且つ都内でフルタイムで働いていた母にとっては
両親の協力無しでは生活が成り立たないと考えたのだろう

私が小学校4年になった年に同じ市内で引越して
母の両親と同居を始めた。

まさにそれは私にとって転機だった。

と今なら思う。

それまで子供の足で通学に30分以上かかる所に住んでいて、
しかも運悪く、物凄い根性悪な班長とその仲間達で
構成される登校班の中に入れられていた。

昔は隣近所がひとかたまりで
5~6年生を一番前にして低学年から順番に
学校までつらつらと並んで登校するスタイルをとっていた。

班長というのは一年生の荷物を持ってあげたり
歩くスピードを合わせてあげたりするんだろう。

しかし、その根性悪班長と仲間達は見送る親が見えなくなる
角を曲がると途端に猛烈ダッシュを開始するのだ。

到底一年生の足では追いつかない。
というより私を置いていくためにダッシュをしてたんだろうか。

毎朝いつも長い通学路を黄色い帽子を
かぶっているのにひとり歩いて行く理不尽さ。

夏休み明けに、母が朝顔の鉢植えは一年生には重いから
学校まで持っていってくれとその根性悪班長に頼んだ時は

ジーザス。人生の終わりを見た(気がした)

案の定その根性悪班長は
鉢植えを持ったままダッシュして見えなくなった。

学校の随分手前で置き去りにされた
実った種は全部飛び散って

何もなくなった朝顔の鉢植えを見て泣いた。


朝はそんな調子だし、

学校にいけば行ったで左利きを悪魔のごとく差別する担任から
罵声や体罰で心底うんざりし

家に帰れば当然真っ暗な部屋で
誰も帰りを待ってる訳でなく

子供でも絶望という言葉を知っていたなら
7歳の私は「人生に絶望してるの」と言ったと思う。

それが引越しにより、祖父母と同居し
学校まで5分という近さになり

根性悪達から永久開放され、

近所には同級生の女の子や優しいお姉さん達が
わんさかいて、もちろん登校班も走らない。

ここは桃源郷かと思った。

人生には楽しい事もあるじゃないかと
おそらく性格が脱皮した。


家ではいつも祖母が帰りを待っていてくれる。

小柄でふっくらとした、ぽたぽた焼きの絵の様な
姿の祖母は白いかっぽう着を身に付け

”おかえーり”と独特な節で玄関で出迎えてくれる。
おやつもお昼ご飯も家庭科の宿題も全部祖母が作ってくれた。

小さな妹や弟で手一杯の母にはどうしても甘えられない分

私は祖母に全面的愛情を求め、
祖母はそれ以上に返してくれたのだと思う。

今だからわかる。

そしてあんな無償に愛情を注いでもらえる事って
ないんじゃないかと。

家族中が祖母に全面的に甘えていて
ぽっちゃりした祖母の身体が痩せていく変化に気づけなかった。

わかった時にはもう手遅れだった。

12歳の私は小さくなっていく祖母を見るのが嫌で
どうしても病院に足が向かずほとんどお見舞いに行かなかった。

そして五月晴れのとても空が綺麗な日に
同居してたった3年で祖母はいなくなってしまった。

ぽっかりと埋められない大きな穴へ
どう向き合えばよいのかわからないのと、

母が自分を責める姿を子供ながら心配したのを覚えている。

だから「西の魔女が死んだ」を読むと
いつもいつも祖母を思い出す。

あのぎゅっと握ってくれた小さな温かい手を思い出す。
何でも出来てしまう不思議な手を思い出す。


「おばあちゃん、大好き」

「アイ・ノウ」

だから小説の一節にいつも涙が出そうになるのだ。

別の映画を観た時に予告編で映画化されると知った時
あの小説のイメージが壊れてしまうと心配したが

もしかしたら大丈夫かもしれない。


またおばあちゃんを思い出すだろう。
いや、絶対におばあちゃんを思い出す。

そして温かな気持ちになるのだ。























small planet

2008-05-25 | 観 Movie Museum


高いビルから見下ろすと
何もかもが造り物に見えてくる。

動く人も車もあまりに小さくて
現実感が遠くなる。

それを見てたら、前に会社の人から
「面白い写真家がいるんだよ」と教えてもらったのを思い出した。

本城直季 small planet

独特な撮影方法で撮られた街並みは
ミニュチュアの玩具に見える。

初めて見た時には
随分細かい「レゴ」を作ったものだと思った。

不思議に、

この写真の世界には
悲しい事や辛い事や苦しい事なんてないように見える。

毎日楽しいハッピーライフ!なんじゃないのかと
思ったりもしてくる。

うぅ・・・
また1週間始まるな・・。

おっとイカン。
現実逃避気味。。

いや万年現実逃避気味。


日・水・土。銀座晴れのち雨。

2008-05-24 | 食 Gourmet
今年はホントに雨が多い。
しかも週末になると雨になる。

天気予報も自信満々の「夕方は雨」。

それでも午前中の空を見上げると
「これで雨降るか??」と思わずにいられない太陽。

予報が外れるに3000点!と
洗濯物は出したまま、友人とのランチへ。

私の”野菜が食べたいぞよ”のリクエストに
友がベストチョイスしてくれた店は

レストラン 日水土



銀座もこの辺りまで来ると
ぐっと人も少なくなり静かになる。

そんなひっそりとした路地裏に
1Fが有機野菜や自然食品の店舗になっていて

階段を上がった2Fに
こじんまりとレストランがある。

本日は2000円のランチコース。

ランチの内容は
野菜の前菜に玄米ご飯とお味噌汁(おかわり自由!)
メインの野菜か魚かお肉かを選択できる。

私は”サカイさんの豚肉”という事で
お肉を選択。

しかしここは野菜中心のレストランだけあり
豚肉がお皿にドーンではなく、

あくまでも主役は野菜。
メインとはいえ右端の揚げ茄子の上に

”あら、ここにいらしたの”風の存在。



たまりませんな。
この「ちょっとだけよ~」盛り付け。

友人も”まさにド・ストライクだ”と太鼓判。

野菜は甘く、時にしっかり野菜独特の苦味やアクもあり
それでいて食べ終わっても、もったり感がない。

経済的余裕があるのなら
生産地が不確定な野菜じゃなく

無農薬で、生産地がしっかりとした
栄養素がある有機野菜や調味料を使いたいと誰もが思うだろう。。

でもね。そうはいかない現実。

だったら外食の時位は身体によさそうなものを
なんて思うささやかな贅沢。

と言いつつ、本当のメインは食事じゃなくて
9時間を越えるcafe2軒ハシゴの長丁場近況報告だったが。

そして夕方には予報的中の大雨で

帰り着いたペンシルハウスの
ベランダには悲しげな姿の洗濯物。

いいさいいさ。また洗い直しさ。
しゃべって色々なモヤっと流してしまうさ。


追伸:
宿題は早めに片付けたい!
(という気持ちはいつでも持ってるの(笑)





ミラノ・サローネ08

2008-05-22 | 楽 Happy
インテリアショップ「ACTUS」で
開催されたインテリアセミナーに参加した。

テーマは毎年4月にイタリアミラノで開かれる
大きな国際家具見本市「ミラノ・サローネ’08」レポート。

ここでのトレンドや色や素材が日本では
その年の傾向となる事もあり楽しみにして参加。

開始時間が定時であがると
微妙だったので半休まで取得してしまった。

ハリキり過ぎ?

一応プロ向けとなっていたが
果たしておみゃーはプロなのかい?と自問自答。

プロの定義。
どうなればプロなんだろう?

とてもじゃないがブランク大きく
恥ずかしながらそんなレベルではない現実・・・。


”ミラノ・サローネ”レポートの方はわかりやすく
それに加えてパワーポイントでのプレゼンや
写真のセンスはやはりさすが。

女性誌によくある
テクは真似ろ!盗め!か。

家具にこれだけの費用をかける事が可能な
富裕層があるという現実と極小ペンシルハウスの対比。

一脚100万円の椅子って。。

来月に予定されているミラノ・サローネ第2弾レポートは
”キッチン”というのでこれまた期待できそうだ。

やはりイタリアに行って
一度はミラノサローネを観たいものだ。
だってオモシロソーネ。(オソマツ)