ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

波乗りMARCH

2007-03-30 | 暮 Life
年度末の忙しくて泣きそうな
イライラ週間がやっと終わる。

いや、正直終わってはおらず
ごめんギブアップ!と

単に来週に残してきただけなのだが。


しかし去年も同じ事言ってた気がすると
振りかえれば本当に同じ事を言っていた。

ガックシ。

進歩のなさというより
これでは完全に後退している。。。。




3月は異動の時期で
かなり大きく組織替えもあり

人の出入りが激しい。

出来ればその”異動ビッグウェーブ”に
乗って飛び出したいのに

波に乗るのはおろか
一番初めに陸で大波を頭からかぶるはめになっている。。

かけられるだけの波ならば
自分で大波へ乗りに挑む方がどれだけいいか。

桜も咲いた。

文句を咲かしてる場合ではナイのだと
風に舞う桜の花びらを見ながら思う

波乗りMARCHの夜。







ピッタ ゼロゼロ

2007-03-27 | 食 Gourmet
定時を過ぎても、

誰れ~も帰る雰囲気のない
期末・決算の殺気立つ社内。

先日の「やってもうた」始末書を
上司の机の上に置き逃げして飯田橋へ向かう。

友人が少し遅れた誕生会を開いてくれた。

ピッタ ゼロゼロ

釜で焼きあげる、
”ゼロゼロ粉”で作るピザが売り。

だから店名もゼロゼロ?

ゼロゼロ粉って何?という話から

”はるゆたか”みたいなものじゃないかと、なり

今度は”はるゆたか”って何さ?と話が進まない。

”はるゆたか”は小麦粉の種類で
お米でいえば”ササニシキ”や”秋田こまち”の様な銘柄名。

ゼロゼロ粉も調べてみたら

イタリアでは日本のようにタンパク質の多い順に
強力粉、中力粉、薄力粉と分類せずに、

精製度の高い順(外皮の含有量が低い)に番号がつけられていて、
00番は一番精製度が高い小麦粉。

主にパン、生パスタ、ピッツァ、お菓子に使われていて
小麦の香りが強く風味がある。

ピッツァ発祥の地ナポリでは、
ピッツァといえば00番と決まっているほど。

その00番から「ゼロゼロ粉」と呼ばれるんですって。

あーなるほど。すっきり。スッキリ。
食事の前に調べれば良かった。


ピザも美味しかったのだが
なんと言っても、カルボナーラ。

このチーズを削り取り、絡み合い、
最後の仕上げで完成。



濃厚ながら、しつこくなく
スモークされた厚めのベーコンとも絶妙なコンビネーション!



珍しくどの料理もハズレなく美味しかった。
これは穴場かも。

かなり色っぽいプレゼントも頂戴し
これで今後の活動につなげますっ!と宣言してみる。

いつもありがとう。
忙殺されている日常から少し気分転換。

しかしまだ火曜日・・・。
頑張らねば・・・。長いな今週・・・。



お台場 雨のち晴れ そして曇り

2007-03-25 | 暮 Life
友人が週末お台場の”国際展示場”
通称ビックサイト(別にわざわざいらんか・・)で

会社の商品アピールをしてるから来て~と
いうので陣中見舞いも兼ねて出かけた。

朝から強風と大雨で
さすがの晴れ女パワーも今日はダメかしらんと

やみそうもない空を見上げて思う。

行きはりんかい線を使い
徒歩で国際展示場へ向かった。

降りた瞬間、ホームに漂う違和感。

この秋葉系雰囲気ってば・・
このオタク度の高さってば・・

もしや??

秋葉系男子の集団と抜きつ抜かれつで
同じ方向に向かいずんずん歩く。

紙袋に描かれた”萌え~”のキャラ。

なんだか”萌え~”に抜かれると
「チキショー」となり、スピードを上げ抜いてみる。

「ふふーん」と得意になってみるが
”萌え~”男子達には遥か彼方の看板しか目に入っていない。

間違いない!これは絶対に間違いない!
ニオウよ!ニオウよ!

やはり到着してみれば

私の目指したイベントの
真隣のホールで「アニメフェスティバル~」(仮称。)

なんと合いまみえない業界のイベントが
隣同士になっているものだ。

久しぶりに展示会に出かけたので
ここぞとばかり色々なメーカーの新製品をチェックする。

一応素人風を装い説明してもらうが
ツッコミ所がおかしいので次第に

「おぬしもしや・・同じ業界か?」と
胡散臭く見られ、まずいまずいと退散。

たまたま少し前
知り合いと話をしていた時に

偶然その同じイベントに行く事が判明、
でも予定している日程がずれていた為

”残念だねー”となっていた。

そしたらなんと当日
「今日行く事にした」と連絡が入る。

行く事にした。

あえての今日。

ふーん。ふーん。ふーん。

さんざん歩き周り、見学し、
色んな人に紹介され

ふーん。ふーん。ふーん。

これって何だろう。
いや、何でもないよな。

ただの知り合いだもんな。

”ふーん”が徐々に
”うーん”になり。

しかし結局一人悶々としてるのは私だけで

イベント終了後にあっさりと
「じゃあ俺これから予定があるから」と解散。

オイーオイー待て待て~
これからレッツラ観覧車♪でも行けるんじゃないの?

とはさすがに思わなかったが、

しかしご飯くらいねえ。

確かに今日は元々
来る予定ではなかったでしょうがねえ。


とまたココロでブツブツ思うが

「わかった!じゃあまた今度ね」と

まったく反対の言葉が口をつく。

なんて引き際あっさり。

「嫌よ!どうして私を置いて帰るの?」と
ジタバタすればよかったか。。

ジタバタするオーバー三十路。
恐怖ーー恐怖ーー


外へ出ると雨はあがり
雲の隙間から夕日が見えた。

ゆりかもめに並んで座り
お台場の暮れる風景を眺めていたら

吉田修一の「東京湾景」が浮かぶ。

その人が前に教えてくれた小説で
しかもタイムリーに読んでる最中。

「これってまさに”東京湾景”の世界だね」

「おっ読んでる?」

「うん。今読んでる」

「どう?」

「ああいう世界観が好きなのなんとなく分かる。
でもイメージ的に辻仁成なんだよね~男性作家的発想」

「あっそう」少々不満気。

「女性に対して固定イメージが有り過ぎ」
とは言えず。。。

その変わりに出てきた言葉は

「ほら東京タワーが見えてきたよ」

最後は東京タワー。

もう少し言いたい事を飲み込まないでいれたら
この曖昧な状況がまた少し変化するのだろうか。

無理だなあ。

今日の最後は曇りで終わり

明日は晴れるか。晴れるといいな。





























オルセー美術館展

2007-03-24 | 観 Movie Museum
上野駅の改札から
溢れ出する人波は

曇天の上野公園へ流れていく。

桜は唯一1本咲いている位で
花見にはまだ早い。

一体この人達はどこへ行くのだ?

も、も、もしや同じ目的なのか?

俄然、敵対心が湧き出し
フリフリフリ競歩並の速さで

家族連れやカプールをフリフリフリ
追い抜いて行く。

フリフリフリしながら向かった所は
東京都美術館で開催されている

オルセー美術館展


パリのオルセー美術館のコレクションを
テーマに沿って催す

1996年・1999年に続く3回目の展覧会

今回のテーマは
「19世紀 芸術家達の楽園」

ドガ、モネ、モリゾ、ルノワールといった
ザ印象派の絵画の他に器や彫刻、

そして写真。

この写真がすごい。

平均して撮影されている年が
1850年代から1870年代

今から150年以上も前に
撮影された写真・・・

月の光で浮かびあがる木立と湖。
湖面に映し出される美しく幻想的な写真。

現在ある新しいと思える事も
全て過去からのものなんだろうと、ふと思う。


それにしてもすごい混みっぷり。

一枚の絵の前に人々が集まる姿は
砂糖にむらがる蟻の様。

私はこのデカ~イ身長と

お初の試みで500円奮発して
音声ガイドを借りたおかげで

しっかりオルセーを堪能。
この音声ガイドが音楽もついて中々よろし。

次回の
「レオナルド・ダヴィンチ展」でも借りてみるかな。











土から生まれるもの

2007-03-23 | 観 Movie Museum
先日東京オペラシティアートギャラリーで
開催されているコレクションへ出かけた。

土からうまれるもの

様々な芸術家が表現する

土から生まれるもの。

陶芸や彫刻や絵画の中から
それぞれあふれる生命力。

すごいと思えるものも
こりゃなんじゃいな?と思うものも。

それは色々。様々。

頭で難しく考えず、
ただ感覚で受けとめる事で良しとして。

その中に「バベルの塔」を表現した作品があった。

いわずもがな、最近まで大騒ぎしていた
リンコリン?ブラピ?の、あの”バベル”


-世界の言語がひとつであった昔、

人々は集まり天まで届く塔を造り始める。

神は人間の傲慢を懲らしめるため、

言葉を乱してお互いの意思が通じ合わないようにした-

旧約聖書創世記弟11章の伝承に基く。

言葉が一つだったら
虚しい争いはなくなるのだろうか。

何もかもが通じ合えるのか。

同じ言葉を使っていても
こんなにも分かり合うのが大変だというのに。

荒涼とした大地にそびえ立つ
人々の欲が生み出した虚構の塔は

これもまた現代の

”土から生まれるもの”なのか。

バベルに食いついてしまうあたりが
やっぱりまだダメージから抜け出せてない証拠か。。。

いやいや。
春はもうすぐ。ぐずってる場合でない。



追伸:

三女の妹が(先日のスッタモンダは次女)
何やらコンペに残ったらしい。

彼女の努力が報われる様にと桜の蕾に祈る。