ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

3ちゃんねる

2006-08-30 | 観 Movie Museum
3ちゃんねるといっても
NHK教育テレビ。

「誰が観るんだろうか?」というマニアックなものから
「ブログの作り方」など旬ネタを素早く察知したりして
中々ぬけめない。

こんなのわたししか観てないんじゃないの~と
思いながらのチャンネル選択率もまた楽し。

その3ちゃんねるで

日曜日の朝9:00から
「新・日曜美術館」という番組がやっている。

実家にいた頃は、日曜の朝は割と家族揃って
ご飯を食べながらぼけーっと観ていた。

国内外を問わず、様々な芸術家の作品を
ゆったり、じっくり、分かりやすく紹介してくれる。

しかしその時に開催されている会期に合わせて
番組で紹介されてしまうので、

行こうと思っていた展覧会だと
その後急激に来場数が増えてしまい

「あちゃー」と思う事もしばしば。

若冲の時は三の丸尚蔵館がおばちゃん達で
ごったがえしてたし・・・。

先日紹介されていたのが
富本憲吉のデザイン展

人間国宝であり、陶芸家として有名な富本憲吉が
実は今で言う所の「インテリア・プロダクトデザイナー」の先駆けで

明治の時代にロンドンへ留学し、建築を学び
家具や照明までもデザインしていたというのには驚いた。

そしてそのデザインがものすごく
シンプルでありながら現代でも十分通用する。

現在の芸大を1909年に卒業した際に
卒業制作として設計した住宅には和室が一切無いのである。

今から100年近く前に
そんな発想が出来るとは・・・。

英語が堪能で、モダンで、洋風な生活を好んだ
富本が晩年暮らした住居は

京都の長屋を改築した、畳だけの家だったのは
ある意味で温故知新であったか。

とても共感できたのが
富本のデザインの発想の源は

日々の暮らしの中で使用したり、
囲まれたりするものは

自分の気に入ったものしか置きたくないし
使いたくないのだという事。

彼はとても才能があり、器用で、
そこに実家の財力も味方して

ないのなら作ればいいのさと
自分自身で生み出す事が出来た。

極狭・ペンシルハウスとは比較の対象にもならないが

居心地の良い空間を追求する心は同じですぜ!と

汐留の風に吹かれた日であった。

お薦めの展覧会。

おまけで新橋駅までの帰り道に
岡本太郎先生の「明日の神話」を覗けるカモ!












爽やか小汗

2006-08-27 | 暮 Life
久々の汗・汗週末。

土曜日はスポーツジムにて小汗。

日曜日はゲルマ&遠赤ドーム&岩盤がセットになった
ものすごいトリプル汗マシーンにて未だかつてない程の大汗。

ジムの方は会社が契約しているスポーツジムが
家の近所にある事を発見。

しかも1回500円で利用出来る。
しかもタオルセットまで付いてるお得セット!
(それはどうでもいいか。)

若かりし頃は、いくつもスポーツジムを
渡り歩きいつも最後はフェイドアウト・・・

最初の勢いはいいのだが
持続力の欠如に原因があると思われる。

動物占い足腰の強いチーターだしな。(関係ないか)


単発利用なんてワタクシに
ピッタリシステム。

腐りかけたジム用のシューズを下駄箱の奥から
引っ張り出し、はりきって出かけた。

ストレッチも終わり、
どうしたものかとキョロキョロしていると

「何かお困りですかーー!」と
超・スマーイル&超・爽やか青年が現れる。

な、な、なんなの?この眩しさは?

「じ、じ、自転車に乗りたいんですケド・・」と、
目をしばしばさせて尋ねた。


「はいっ!バイクですね!今日は初めてですか?
じゃあ僕が色々と一緒にご案内しますよ!」

と大変活舌よろし。

(心のつぶやき)
え・・・別に頼んでないし・・。
自転車の場所だけ教えてくだされよ。

と思う間もなく、どんどん爽やか青年に
自転車(バイク?)コーナーまで連行され

シャキシャキ説明され、
気が付いたらガーガーガー漕いでいた。

最近のバイクは耳たぶに脈拍計をつけなくても
ハンドルを握るだけで計測が出来る。(普通なのか?)

日々進化してんのねえと感心もそこそこ

爽やか青年は

「それではまず15分頑張りましょうね!」と
爽やかに去って行った。

もうすぐ15分終わりだぞと、かなり息が上がり気味で
必死に漕いでいると

「すごい!すごいですよ!いいペースですよ!」と
背後で爽やか青年が大きな声がする。

(心のつぶやき)
いいから・・。リーブ・ミー・アローンしといて。

と、思ったが、

ただちに「それじゃー次はマシンに行きますよー!」と
自転車を降ろされ、また連行。

「はい!それでは今気になる部分はどこですか?」と
マシンの所で爽やか青年に爽やかに質問され、

「下っ腹です!」と爽やかに即答している始末。

「下っ腹ですね!」と大きな声で爽やかに返してくれた。

(心のつぶやき)
リピートしなくたって、いいからさ・・・


その後マンツーマンで、様々な”下っ腹対策”考えた
マシン操作方法をご指導してくれて

最後は、爽やか青年と並んで
バランスボールに楽しくびよーんびよーんと乗っていた。

ふと鏡を写る姿を見ながら、

「はて?なぜ私はこの若者とバランスボールに乗ってるんだ?」と
何分かおきに脳裏によぎったりもしなくもなかったが。

爽やか青年に

「また来て下さいね!一緒に頑張りましょうね!
待ってますね!」と何度も言われると

「そんなに言うならねえ、ふふふ」と

思ってる場合でない!
これじゃ、ホストクラブにハマるOLじゃないのさ!?と

すっぴんで思う帰り道であった。















光の魔術師

2006-08-25 | 観 Movie Museum
会社を半休して「インゴ・マウラー展」へ出かけた。



なんて。
そんな訳ないか。

夕方から用事があったので
その前の時間調整。


平日昼過ぎの美術館は、外の喧騒が嘘の様な
ゆるゆるした時間と心地よい気だるさがある。


美術館の入口で初老の男性に
「ちょっと、そこのあなた」と声をかけられた。

「やだ!?こんな所でナンパかしらん?」と思いきや

おもむろにインゴ・マウラー展の
チケットを突き出し

「チケットあるから。チケット。」と
「これあげるから、いいから、いいから、あげるから」を

繰り返し強引に渡されそうになる。

うっ・・なんてこった。
今日に限って既に前売り券を購入済。。。

「残念ながら持ってます」としょんぼり
ご辞退申し上げた。


インゴ・マウラーはドイツの照明デザイナーである。

彼の40年間に渡る活動や作品を
展示した初の本格的個展。

名前はいまいちなじみがなくても
作品を見ると「おっ!これもそうだったのか!」と思う。

この人の作品は全て、照明とは一見関係のない
日常生活で使うあらゆるものが
デザインに取り入れられている。

お皿やカップやティーポットを割って
組み立てたシャンデリア風のペンダント《ポルカ・ミゼリア!》

*イタリア語で”オイオイなんてこった!”という意

これは当初作品名がなかったらしいが

ミラノの展示会でこの作品を見た人が
驚いてあげた声を

「それいいじゃなーい」と作品名にしたというアバウトさ。


電球に羽毛を取り付けたランプ《バーディー》や

最近話題のLED
白色の発光ダイオードが278個も埋め込まれた

透明のテーブルとベンチは
まるで星屑の中にいるようだった。

何十年もの間、クリエイティブに作品を継続して
世の中に発信し続けていかれるのは

いつまでも頭の中が新鮮で
錆び付かないからだろうかと

カンパリソーダの瓶を重ねたランプ
《カンパリ・ライト》を

錆び錆び頭で見上げて思う
ゆるゆるな午後。






カチコチ水

2006-08-23 | 暮 Life
一人暮らしを始める時に
「東京の水は不味いらしいわよ」と母に脅され

強制的にペンシルハウスに浄水器を設置させられた。
もちろん自腹で。

超・健康オタクの母は

今ではかなりメジャーになった「アルカリイオン整水器」を
既に20年以上も前に購入してた。

その頃で20万か30万円位したらしいので
今の価格だと倍近くするかもしれない。

購入当初は家族中で

「水を電気で分解?なんじゃそりゃ?」や

「ダマされて高い機械を売りつけられたらしい」と
かなり物議をかもしだした。

しかし、母はそんな戯言(タワゴト)には気も止めず

「嫌なら飲むな」と一言。

それから時は流れ
コンビニでも「アルカリイオン水」が
並ぶ時代になるとは誰が予想したか。

母ちゃんの先見の明には、ある種脱帽である。

とはいえ、「水はタダ」という生活が長かったので
「水を買う」というのには結構抵抗があった。

それが最近じゃ、常備ストック3本の
立派な「水購入者」になってしまった。



それも「硬水」限定。

日本のお水は「軟水」という湧水・天然地下水系の
やわらかい、飲みやすいものだが

ヨーロッパなどの水はマグネシウムやカルシウムを
多く含んだ「硬水」が中心である。

このカルシムとマグネシウムが多く含まれてる程
「硬水」となり、少ない程「軟水」となる(そうだ)

「硬水」だけに飲み込む時にのどに引っかかる感じがするのと
飲み慣れないとお腹が緩くなる事がある。

日本人がヨーロッパに行くとお腹を壊すというのは
水が「硬水」が多いのが原因の一つ。

ペンシルハウスの水部門レギュラーポジションに
君臨するのは、7~8年前に一大ブームになった

元祖”痩せる水”の「コントレックス
硬度1551mg/ℓフランス産の硬水だ。

昔は値段が高く、通販のみ販売の
しかも1ケース買いしかできなかったのが

今ではドラッグストアの
店頭激安品の所でもレギュラーになりつつある。


かなりの価格破壊で、私の近所では
平均価格1.5リットルで198円。

最近の底値は186円。

1本400円以上していた事を考えると
あの頃の水と今の中身は同じなのか?と
少々疑いたくもない。

更に硬い水を求めて、
最近頻繁にポジション争いに出てくるのは

クールマイヨール

これはイタリアの硬水だがコントレックスより高く
硬度が1612mg/ℓある。

違いがわかるのか?と言われたら
正直「・・・・」。

どちらも喉ごしの”ひっかかり”
負けず劣らずであるか!?

最近はすっかり硬水慣れして、

逆にボルヴィックやエビアンだと
「ふっ、パンチが足りないぜ」と物足りない気すらしてくる。

デパートで色々な水専門売り場なんかも
あるらしいので、

更に硬度の高い
「カチコチ水」を探しに行くっぺかな。















プリマダマダ

2006-08-20 | 楽 Happy
ウン十年振りにバレエレッスンに行った。

といっても初心者クラスの
体験レッスンなのでストレッチとバーレッスンが中心である。

早めに着いたので
おちびクラスのレッスンを見学していた。

下は3歳から10歳辺りまでの女の子が
フリフリのレオタードを着て、ピヨピヨ楽しそうに踊っている。

これまた教えている先生が
全体の造作がすべて小さく、華奢で、可愛らしい。

「守ってあげたい!!」と
きっと男性ならば思わずにはいられない感じ。

ピヨピヨちゃん達を見ていたら
バレエに通っていた頃を強烈に思い出した。


単純に家のすぐ近くにあるからという理由で
小学校1年生から通う事になったのだが

その後すぐに、そこから引越す事になり
結局家から30分かかる距離を

中学に入学するまで
週2回モダンバレエとクラシックバレエに通った。

その頃はクラシックのレッスンが大嫌いだった。

というのもほとんどの時間がバーを使っての
基礎レッスンに費やされ、
自由に踊る時間は最後5分程しかない。

子供心に「ちぇ、またバーばっかりかい」とやる気も出ない。

しかも先生が鬼の様に厳しく
いつも「あなたは身体が硬い!!」と怒られていた。


それに比べ、モダンバレエの方は
ほとんど創作ダンスみたいなもので

尚且つ、教えかたがとても上手な
ベテランおばあちゃん先生だったからか

踊りの魅力にとりつかれ
楽しくて楽しくて仕方なかった。

あんまり楽しいので、
”この喜びをあなた方にも教えてあげるわ~”と
近所の友達とその妹達を巻き込んで

無理矢理ダンスチームを作り
選曲・振り付けを行い、強制的に毎日練習をさせ

近所の道路で親を呼んで発表会を開いていた。

その発表会は回を増す事にギャラリーが増え
音響装置バッチリの仮設ライトありで本格的になり、

なぜだか最後の方は近所中参加の
「発表会&大バーベキュー大会」へと変貌を遂げていった。

その頃一緒に踊った友達のお母上に

「あの時の踊りが8mmフィルムで残ってるのよ!
あんたの結婚式で流してあげるからね!」と

嬉しそうに言われたが
「おばちゃんそれだけは勘弁して・・」とご辞退申し上げた。


ホント今思い出すとなんとワンマン・身勝手ぷり。。。

なんて事を思い出してる間は良かったが
体験レッスンは、散々であった。

鏡に映るあの可憐な先生の横で
ドタバタしている無様なあの人は一体誰?と目が止まる。

アタシじゃないの!!

身体はカチカチで脚は上がらず、
ひとりリズムが遅れる、右手と左手が逆に出る・・・。

何よりも重力によって
下へ下へと落ちたお肉のブヨブヨ姿。

うわゎゎゎ!!

大人になったからか、基礎の大切さが身に沁みる。
そして身体を動かし、汗を流す心地よさも久々に実感。

頑張ろう。可憐なあの先生というのは論外としても
この体型からは脱出せネバーギブアッピ!