ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

生ジョー

2007-01-31 | 暮 Life

月曜日、会社のテニスサークルの送別会で
近くのイタリアン料理に向かっていた。

店に向かう途中の地味~な公園で
何やら大人数でキャッチボールをしている。

こんな時間に、こんな公園で練習熱心ねえと思い
通り過ぎようとしたら、何やら撮影の様子。

あれっあの爆発頭は?

もっもっもしや?

オダギリジョー様ではないか!!

こんな下町でジョー様キャッチボール姿に遭遇!

Oh生ジョー!

しかし細い。細すぎ。

しかも女装した相手と夜の公園でキャッチボール。
いったいどんな内容の映画なんだろうかと妄想。

送別会の席で
「ジョーと目が合ったジョー」と興奮していたら、

21歳のピチピチフレッシュ後輩ちゃんに
「落ち着いて下さいよ」とたしなめられた。

生ジョーに興奮したのもあってか、

先週金曜日から連日出ずっぱりで
さすがに寝不足と疲れが蓄積し

昨日からすっかり風邪気味・・・。
喉が痛い。咳が止まらない。

本日会社にはマスク着用で出勤。

上司は開口一番
「おっ!ナベちゃん口裂け女か?」

例え古過ぎ。

私:「風邪ですよー。ゴホゴホ。」

上司:「おー近づくな!息子が受験で風邪引いたら
家にいれてもらえないんだよ」

私「はぁ?口裂け女の後はそれですか?
なんという心無い言葉!うつしてやるゴホゴホ」

上司「あ”~それ以上近づくな!」

家にいれてもらえないのも可哀相だと思い
それ以上はやめてみた。

ホントに声のかけかたも人それぞれ。

マスクをしてても何ひとつ
心配するでもない人もいるが

「どうした?大丈夫か?」とか
「風邪?具合悪い?」とか

普段気があわんと思っている人から
そんな言葉をかけられると

「結構良い人じゃん」と思ったりして。
弱ってる時はそんな言葉に弱いのさ。









リトル・ミス・サンシャイン

2007-01-28 | 観 Movie Museum
黄色いポンコツワゴンは走る。
壊れそうな家族を乗せて。

リトル・ミス・サンシャイン

ミスコンテスト優勝をかけて
闘志を燃やすちょっと太めの10才の女の子オリーヴ。

人生の負け組になるなと
おかしな自己啓発法ばかりを連呼する父。

悪っぷりを発揮して、老人ホームを追い出された
ヘロイン中毒の祖父。

ニーチェを崇拝し、口を聞かない
引きこもりの息子。

自殺未遂を繰り返すゲイの叔父。

日々夫と口論を繰り返し
そんな家族に疲れてしまってる母。

一見すると今にも壊れそうな家族は
1000㎞以上も離れたカリフォルニアで開催される

娘のミスコンテスト初参加の願いを叶える為に
今にも壊れそうな黄色いワーゲンワゴンに乗ってひた走る。

ただ彼女の願いを叶えるためだけに。


崩れたパズルの様に見えた家族は
それぞれに温かい思いを抱えている。

それが上手く伝わる方法さえ見つけれれれば
壊れた家族も修復可能なんだと思う。

映画を観てても思ったのだが、
外国でちょっと羨ましいと思うのは

「抱きしめる」という習慣。

子供でも、親でも、友達でも、大切な人でも、

黙ってそっと抱きしめられる事で

「あなたは大事な人、必要な人」と伝える事が
出来たりするんじゃないか?

目を覆いたくなる事件も少しは
防げたり出来るんじゃないか?

なんてそんな簡単な事でもなく、

実際やってみろといわれたら
とてもじゃないがテレクサーと出来ないだろうが・・・・。

最近観た中で、かなりお薦め映画。

観終わって、ほんわか気分の中
友人がどうしても買いたいパンがあると

渋谷から代官山へ移動。

代官山ヒルサイドパントリー

ここのクロワッサンは有名らしく
すでにカゴの中の残りもわずか。

モチモチっとした食感タイプと
発酵バターが層になった通常タイプ。

たしかにクロワッサンでモチモチという
なんともいえない噛み応えに甘さが広がる。
うーん美味。

イートインしたのにも関わらず、
お持ち帰り分を購入。




そこから更に飯田橋へと移動する。

本日の2番目の目的である
東京大神宮」への詣。

伊勢神宮の分社であるこの神宮は
飯田橋の裏手にひっそりと佇んでいる。

しかしその静かな社に似合わず
ものすごい女性達の詣で姿。

隣接する結婚式場の影響かと思いきや
すべてお参りにきている女性だった。

友人に誘われるまで全く知らなかったのだが
ここは「恋愛成就」で超・有名な神社との事。

縁結び守りのすごい品数には
少々閉口気味。。
商売っ気丸出しじゃないか?


何やら願い札なるものに
具体的であればある事を書けば

実現する可能性が高いという。

「私の友達は二人、ここでお願いしてゴールインしたんだ」と
友人は鼻息荒く、真剣であった。

なるほどだから女性達が沢山並んで
長テーブルに突っ伏して何をしてるのかと思ったら

お願い事を書いていたのか!

さすがに並んで書くまでの真剣さが不足して
おみくじだけ引いてみた。

結果は

「小吉」

-調子に乗って動くと勇み足になる。慎重に、手堅く進め-
-強い愛情も障害があってなかなか実らない-

うぅ...。当ってるじゃないのさ・・・。

今年は(も??)手堅く、慎重にか。


そのまま飯田橋にあるイタリアン
TRATTORIA TOY」にて夕食。

飛び込みで入ったお店だったが
小じんまりとしながらも、本格イタリアン。




さすがに黒板メニューの
「馬のリゾット」には手がでず・・。

幅5CM位ありそうなパスタに
ゴルゴンゾーラがからまった濃厚タイプと

海老やムール貝やアサリの魚介が入り、
エキスがトマトベースのソースに染み込む。

パスタはこれまた見た事のない
レシートの様な幅広パスタ。

至福の時。
そしてまた今夜も止められない。貯まらない。




















せば・まんず

2007-01-26 | 食 Gourmet
少し遅めの新年会を兼ねて銀座に集結

夢屋銀兵衛

ここは以前から好きなお店の一つ。

割と気に入った!と思うと一時期同じ店に、
次々と友人を誘い通いつめる。

熱しやすく冷めやすいオトメココロ。
(どこにオトメが?)

ここは創作和食のコースが
手頃な金額で食べれ、盛り付けも美しい。

10品というかなりの品数の割に
量も適量で、目にも、お腹にも、やさしい。

しかし大根とフォアグラってどうしてあんなに
相性が良いのか?

お店の人の料理の説明もそっちのけで

半個室をこれ幸いと
オトメ?!5人の話しは留まる所を知らず盛り上がる。

やめられない。止まらない。だから貯まらない
こんな生活。

次回オトメ会は”秋田弁講座”という事で
「なまはげ 銀座店」に満場一致。

せば・まんず!

稼ぎ力

2007-01-24 | 暮 Life
先日ポストに
折り込みチラシが入っていた。

いつもの引越し屋かPizza屋かと
クチャクチャっと丸めかけ手を止める

なにやら可愛いらしいイラストに
「NIKKEIセミナー”稼ぎ力”の育て方」

稼ぎ力?アタシャゼロだな~と
チラシを斜め読みする。


「レストランガイド」が貰えて、
セミナー日を挟んで一週間

日本経済新聞を無料で
宅配してくれるとある。

これはいいと申し込みした。
無事に抽選に当たり

出向いたセミナー会場は赤坂プリンスホテル
通称「赤プリ」!



働き続ける事が長くなると

一般職というのは
本当に使い捨て職であり

男性やキャリア女性とは並べない現状、

しかし、負荷は増える一方で
その割に評価はされない実状、

日々の打破出来ない
閉塞感をどうしたらいいのかと

不満と不平だけが、
なみなみと溜まり

表面張力で今にも溢れそうになっている。

多分普通のOLと呼ばれる
大多数は同じ気持ちだろう。


今の状況を変えたい

スキルアップの為に資格を取る

がむしゃらに自分探し

結局何もかもが中途半端。。。。


それは単に種を集めるだけであり、

どんなに種を持っていたとしても

蒔いて、育てて、咲かせなければ意味がなく
それはただの種でしかない。


その種の蒔き方や、育て方を知るには
どうしたらよいのでしょうーか?

という事から

今日のセミナーの主旨「稼ぎ力」は

普段の生活ではまず無縁の
「経営」という視点から考え

そんな荒れ地に種をまける準備が出来るかも!
と思える面白いものだった。

経営者として自分の人生を考えてみる

そして次に経営を知る=社会の仕組みを知る

社会の仕組みを知る?
はて?

知ってるかと言われても、

「えっと~資本主義ですよね?」位の自信のなさ

経済を知る事で
そこから広い世界の流れが見える。

そうなると自分が何をどう動けば見えてくる
(らしい・・・・)

直ぐには無理だろうが
ただそういう発想があるという

視点を変えると人生が変わるというのは
あながち大袈裟ではないのかも。


おそらく同世代と思える女性が
300人近く集まる大宴会場は圧巻で

キラキラ輝くシャンデリアを見ながら

なぜだかやっぱり女性は強いと思う赤プリの夜。

”稼ぎ力”上げてくベシ。



敬愛なるベートーヴェン

2007-01-21 | 観 Movie Museum
小学生の時に伝記にはまり?
毎月1冊の約束で買ってもらっていた。

本棚にずらーっと並ぶのを見るのが
これまた楽しい。

全部集めれば50冊を越える
シリーズだった気がするが

最後の方は次第に「読み」ではなく「収集」に
なっていたようないないような。。。

それでも「キューリー夫人」や「野口英世」など
超メジャー級は何度も読みかえししたものだ。

その読みかえしチームのメンバーに
「ベートーヴェン」があった。

伝記の表紙はあの音楽室に飾られてる
”髪の毛アフロ爆発系”のあの方だ。

そのお方の映画
敬愛なるベートーヴェン」を観た。

類まれな才能と絶対音感を持ち、
素晴らしい楽曲を数々誕生させながら

晩年は難聴でほとんど耳が聞こえない状態で
作曲を続けていたという。(これは伝記での記憶)

そんな偉人の音を楽譜に清書する
コピスト=「写譜師」を任された、

音楽学校に通う才能ある若き女性。

女に何が出来ると家政婦扱いし
頭から相手にしない。

その威圧的な振る舞いと他人を見下す態度で
誰一人、側にいない孤独な偉人に

どんなに罵倒されようとも
楽譜を起こし続ける。

「なぜ俺を恐れん?」と聞く偉人に

若い女は
「私にはこれを仕上げる義務があります」と言い切る。

そんな真っ直ぐな心に
次第に軟化していく孤独な偉人。

そんな中完成した交響曲弟九番
あの年末に歌われる通称「第九」である。

オーケストラと合唱を一体にした
今までにない壮大な交響曲。

耳が聞こえない状態で指揮は出来ないと
パニックに陥る偉人に、

女がオーケストラに混じり
偉人に指揮のタイミングを送る。

その10分間の演奏シーンは鳥肌であった。

辞書で「敬愛」と調べたら
”敬い、愛しむ事”とあった。

今回の愛はいわいる「師弟愛」と
なるのかもしれない。

色々な愛があり、人間関係がある。

しかしどんな時も
相手を尊敬し、愛しむ事が根底に流れていないと
ただ傷つける関係しか生まれないのではないか。

観終わってそんな事を考えた。

余談。

交響曲弟九番は総演奏時間が79分ある。

CDを開発した際に最大録音分数を決めた理由が
その曲が収録出来る長さという事だったというのは
ザッツ学。