ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

つぐない

2008-05-14 | 観 Movie Museum
つぐない

テレサ・テンの歌ではなくて。

少し前に観た映画。

有楽町駅の再開発された側ではなく
日比谷側へ出た駅前のビル2階にある

昭和の香りが漂う映画館で観た。

今どきの全席指定制など何処吹く風で
早いもの勝ちの席取り。

ロビーで待つ人達の年齢層の高さに圧倒される。

多分映画の内容よりその映画館自体に
愛着がある人達なのかもしれないと

傾斜のほとんどない席やビロードの暗幕、

白黒時代のテレビ芸能ニュースの口調を彷彿させる
上映前アナウンス。

全体的にかなりレトロな流れ。

そして映画自体は邦題の”つぐない”より
原題直訳の”贖罪”の方がしっくりくる。

贖罪:罪や罰に対して犠牲や代償を払う事。

ほんの少しの罪が
思いもかけず沢山の人の運命を狂わせてしまう恐さ。

それは本当にささいな嫉妬だけが
払った代償は自分の人生。

おー恐ろしい。

私も今朝電車で混んでる電車で
両肘を広げて本を読んでるオバちゃんの隣へ

つめやがれ!とグイグイと入っていったら
物凄い力を両肘にこめられ、

負けるかーと肘鉄合戦になってしまい
最後は先に席に座ったオバちゃんから、

見上げメンチを切られた。

いけない。ノンノン。

こんなイラつきが、
もしかして人生狂わせるかもしれない。

贖罪人生まっしぐら。
って飛躍し過ぎだろう・・・


しかし”贖罪”なんて邦題にしたら
まず観に行きたいとは思わないから、

やはり邦題は映画選択の重要なキーワード。

結構、上手い邦題に内容が負けて
観たらガックシという事も少なくない。

贖罪というほど大きくないが
”つぐない”ってと叫びたい映画もあるものな。