「西新井大師で売ってる指輪が
縁結びに絶大なる効果があるらしいよ～」と
西新井大師で指輪？
とりあえず、効果がありそうな
ご利益がありそうな所があればフットワーク軽く
出かけるベシと
張り切って１１時集合。
ところが境内は初詣の準備で
テキヤの皆様がごった返しており
とてもそんな占い風な屋台は見当たらない。
ウロウロと探し回る事２周。
境内のはずれに幕を下ろした屋台が。
「御用の方はこちらまで」と連絡先が書かれた
紙がペロリンとぶら下がっている。
「ど、どどうする？」
「連絡してみる？３人いれば大丈夫じゃない？」
勇気ある友人が連絡すると
境内を出て団子屋の横まで来てくれという。
緊張感溢れる団子屋横で待つ事数分。
「ごめんなさいねーハイこっち来て」
かなり勢いのあるおばちゃん登場。
「今日はねー本当は休みなのよ。
でもひっきりなしで連絡が来るからこんな調子」
参道をずんずんと歩く途中におばちゃんは、
２０代と思われる男子とちょっと立ち話をしている。
「あの男の子、指輪のおかげで彼女が出来たって
わざわざお礼に来たのよ」
おぉぉーわざわざ？そんなに効果テキメンなのか？
女３人にどよめきが走る？
「あなた達どこから来たの？」
「えっと都内ですケド・・」
「なによー都内なの？近いじゃないのよ。
今日なんて熊本とか北海道とかから来たわよ」
えぇぇー指輪の為にわざわざ？
確かに女性の幸せになりたい欲は
どこまでも限度無しの無限。
おばちゃんの勢いに促されるまま
マンションの一室に連れて行かれ
「ハイ、靴ぬいで！そこ座って！」
「ハイ！お邪魔します！」と体育会系に。
順番に占いをしてくれるオジイさんの前に
ある水晶の上に手を置いて神妙に。
「とにかく運気が上昇してるから、仕事も良い。
後は積極的に、お茶に誘いなさい」
ええ？積極的にお茶ですか？
「そうだよ。メールなんてダメ。
お茶をしないと」
積極的にお茶。頑張ります。
そして指と手のひらに少々触れただけで
中指にぴったりサイズの指輪をはめてくれた。
恐るべし職人芸。
占いの間も、ひっきりなしに電話やインターフォンが鳴る。
次に待っていた女子二人は富山から来たと話していた。
「近いからまた来なさいよー」と
おばちゃんの声に送られ、
今年は年明けの厄除けから年末まで
なんだか西新井で始まり西新井で終わる感有。
指輪をしっかりはめたまま
西新井から渋谷へ今年最後の映画鑑賞。
「
ＰＡＲＩＳ」
パリで暮す人々の日常が様々な
関りを持って描かれる。
普通という日常。
息をする事、笑う事、歩く事、怒る事、泣く事、
恋をする事、仕事に行く事、
あたりまえの事に出来るが
どんなにすごい事なのかわかっていない。
もっと積極的に生きないともったいないだろう。
偶然にも積極的で西新井とパリが繫がった瞬間。
いや繫がってないか？
いやいや”ロード・オブ・ザ・西新井リング”
あなどれぬ予告編。
年明け第一章が始まり始まり。
さあどんな話がまっているやら。好ご期待。
追伸
今年も最後の締めくくりに相応しい映画で
楽しかった！また来年も変わらぬお付き合いを
に。
