ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

薄闇シルエット

2008-05-12 | 暮 Life
4月の終わりからの2週間で
本を12冊読んだ。

軽めの内容からちょっとヘビーな内容まで
小説からノンフィクションまでのかなりの偏りあり。

さすがにハードカバーを1日で2冊読んだ日は
脳がフゴフゴになった。

「角田光代」は久しぶりに読み直し
また久しぶりに”痛てぇ~”と思う。

このリアルに痛いのが嫌で
しばらく読んでなかったのだ。

今回は「対岸の彼女」の再読を皮切りに

「空中庭園」

「太陽と毒ぐも」

「人生ベストテン」

「薄闇シルエット」

怒涛の角田ワールドへどっぷり浸かる。

この人の小説に出てくる女性は
地味で普通なのだ。

故に痛い。

結婚してようが、してまいが、
子供がいようが、いまいが、

独りで暮らしてようが、同棲してようが
姑がうるさかろうが、

キャリアであろうが、専業主婦であろうが。

職場での女同士のしがらみや
気の合わないママ友の集まりなんかも。

女性ならではの色々な
「あー鬱陶しい」と思う色々な出来事が

普通に描かれているから痛いのだ。
それでいて悲しい位に強い。

****

作り出す事も

手に入れる事も

守る事も奪う事もせず

私は、年齢だけ重ねてきたのだった。

【薄闇シルエット】より****


ホントにこの何年も長い間何をやってきたのだろう。
いや。何もやってないのか。

何もなくて当然。
最近その月日の長さを思って愕然。

で、その先は。
また悩みドロロ。