京都花街の経営学 | |
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東洋経済新報社 |
研究者が書いた花街の本です。
文化人や花街の住人、出入りするお客様とかではなくて、
アカデミックな視点で書いてあるのが、
客観的で面白いです。
この本は、とある大学の先生の講座を聴いたときに、
人材育成の視点で例として出されていたので、
興味を持ちました。
舞妓さんを育てるときのメンターは、
同じお茶屋のお姉さんじゃなくてもよくて、
他のお茶屋のお姉さんに育ててもらったり、
出入りしている業者さんに、誉めてもらったり、
お客さんに、ようなったと言ってもらったり、
お座敷の女将さんに、アドバイスもらったり、
花街全体で育成されていくらしい。
その点が、今の企業に欠けているような気がしますよね。
自部門で若手を育成しようとしても、無理がある。
かといって、他部門に、面倒みてくれとは言えない、
なんとか上司に、部下育成力をつけさせようと研修するけど、
若手は伸びないばかりか、辞めていったりもする。。。
その点のいいヒントがイッパイ入っているような気がする本です。