笑顔でハイヒール♪

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朝青龍関の謹慎処分

2007年08月10日 02時13分45秒 | ひとりごと
たしかに、もともとは朝青龍が、夏巡業を休んでいるのに
モンゴルで、サッカーをしたのが、わるいっちゃ~、わるいんだけどね。

この件の報道を見ると、彼を取り巻く人的環境を想像したら、
息が詰まりそうになる。


高砂親方のあの記者会見、なんだアレ。
他人事だね。
朝青龍関を守ってやれるのは、親方だけなんじゃないの?
なんで、他の人とおんなじなんだ???

「とにかく、記者会見やろう、と言いに行った」んだって。
急性ストレス障害になった弟子を、記者やテレビ局のマイクや
カメラの前に引きずり出そうというわけ。
親方、アンタ、おかしいよ。

ただでさえ、生まれ育った国じゃない外国で、外国の国技で頑張ってるのに、
誰か、助けてやったらどうなのよ。
精神的な味方になってやるのが、
親方、それがアンタの仕事でしょうが!!
その人が、病人である弟子を人前に引きずり出す役目をするなんて、信じられない。

それとも、あれは朝青龍関を守るためのマスコミ向けの演技なの?
なら、ある意味スゴイけどね。


日本人は、ホントに残酷なところを持っている。
モンゴルの草原で生まれ育った若者を、4ヶ月も建物の中に謹慎させる。
基本的に病院と部屋だけしか許されず、
家族との外食も禁止だって。
それって、まるで犯罪者扱いみたいなものじゃないの?


罰を与えるということは、
今後の彼の行いを改めさせるためという目的達成のための、
たくさんある方法の中の、単に選択肢の中の一つであって、
「罰を与えること」自体が目的になってしまっては、何の意味もない。


たしかに、良くないことをしたのは事実だけど、
この4ヶ月の謹慎で、どうなってほしいの?
今後、こうなってほしい、という姿に彼がなることが目的なら、
方法は、他にも選択肢があるんじゃないのでしょうか。

彼をつぶすことが、目的なら、話は別だけど。

今後の彼に、一番効果がある選択肢を選択することが、今の目的でしょう。

謹慎させると、のぞましい姿になるとでもいうのでしょうか。


目的を見失ってはいけない。
目的を、感情でスリ変えてしまってはいけない。


日本人は罰を与えるのが好きな民族だと、つくづく思う。
罰を与えることが、効果的なら、その選択肢を選択すればいいけど、
罰を与えることが、目的になってしまっていることが、他にもたくさんある。

たとえば、スピード違反の取締り。
さんざんスピードを出して走らせてから、捕まえる。
これは何が目的?検挙率?
スピードを出しすぎたら、危険だから、ゆっくり走らせることが目的じゃないの?
なら、スピードを出させないように考えるのが、本来の仕事でしょうが。
検挙することが目的じゃないはず。

もう一つ例を出せば、
一方通行逆走の取り締まりと、スクールゾーンの違反取締り。
一方通行の出口で待ってるのよ、意味あるんかい?
本当にやめさせる気があるんなら、入り口で待つでしょう?
スクールゾーンも、通ってしまってからじゃ遅いでしょうが、
これも本当にやる気があるのなら、入り口で取り締まるべきでしょう。

罰による抑止力しか思い浮かばない、とてもpoorな思考能力だとしか言い様がない。

なんだか、警察の仕事ばかりになったけど、
いまの、安倍さん下ろしも、同じようなもんだね。
いまになってから、党内から批判?
君等は、仲間として総理を支えるべき立場だったんじゃないの?
たしかに、総理になるには、安倍さんにはタイミングが早すぎのような気がしたけど、
それを承知で担いで、党首にしたんだから、党員全員の責任でしょ。
うまくいかなくなってから、どうこう言うんじゃなくて、
うまく行くように、「画策するプロ」が政治家でしょうが。


結果が出てしまってから、罰を考えるんじゃなくて、
いい結果が出るように、戦略的に思考する。
「だから、ダメだ」じゃなくて、「こうするとうまくいく」方法を
考えるほうが、大事なんだよ!!


ま、朝青龍は、いままでもあまり誉められた品行ではなかったけど、
日本で生まれ育って、日本の精神やら、狭さ(色んな意味での)やら、
しきたりの細かいところまで、身にしみている日本人ではないのだから、
日本人である自分たちと同じに考えるのは、間違っている。

自分たちのマネジメント能力の無さを棚に上げて、
草原の民から、自由を奪うなんて、残酷なことを当然のように
正しいことのように平然という相撲協会にゾッとする。

テレビのインタビューに答える一般人にも、当然だと言う人が多くて、
ストレス障害という病気の人に向かって、そんなことをテレビカメラの前で
笑いながら言える世の中の人にもゾっとする。

本人の気持ちを誰も聞き入れてやらずに、一番の味方であるはずの親方まで
病人に記者会見させるだの、入院で治療させるだの、誰も朝青龍の味方がいないことに
一番、ゾっとする。

大体、人がストレスで病気になるくらいに悩んでいるのに、
その痛みも思いやれない人にこそ、「品格」のかけらもないと思います。
横綱の品格うんぬんを言える品格が、そもそも備わってない。
こういうのを、関西では、五十歩百歩のかわりに、
「目くそ、鼻くそを笑う」といいます。(あまり、女性は使わないけど・・・)



彼が望むのなら、一旦モンゴルに帰らせてあげて、
とにかく健康になって帰ってきてから、
謹慎するなり、試合出場停止?にするなりしても、遅くないんじゃないの?

精神的に追い詰めたら、彼が日本でまた相撲を頑張る気持ちになれるわけ?
どうしたら、そういう発想になるんだろ。

相撲協会なり、親方は、彼がまた他の力士にも
どんな伝統・文化教育をし、関取育成をし、マネジメントをしてきたのか、
そもそも、そこに問題があるのではないの??

もしも、育成の仕方に問題がなく、個人に問題があるのであれば、
横綱に認定しなければいいわけでしょう。
相撲協会は、自分たちが推挙した横綱だということにも責任を持つべきです。



いま、BOOTCAMPが流行っているけど、アメリカの軍隊は、兵士をとても大事にする。
とても厳しい訓練をするけど、兵士をつぶすようなことはしない。

ジャングルの中でも、必ず数名以上の教官があちこちにいて、
訓令兵を見ていて、絶え間なく訓練中の兵士に励ましの声をかける。

「ここまでよくやった、もう少しだ、頑張れ!」と。

「ライフルは、ずっと構えていけ!前を見ろ!ようしいいぞ!!」
守るべきポイントを押さえて励ます。


海兵隊に入隊したての女性兵士が、必死で色んな訓練を受けている様子を
テレビで放映されていたけど、
彼女がジャングルのココナッツバターと呼ばれている濁った水の中を、
軍服を着たまま、ヘルメットを被ったまま、装備は全て身につけたまま、
ライフルを構えたままで泳いで、水の中の木の下を潜って、ジャングルの中を
先に進む。
汚い水に潜るところは、とても危険だから、教官が集まってきて彼女を
心配そうに見守り、いざとなったら助けられる体勢を取って、励まし続ける。
彼女は自分の力でやりきろうと、水の中の狭いところを潜って、
無理やり通り抜けようとする。
でも、彼女を水の中から引きずりだしたのは、教官じゃなく、
先にくぐって、前を行っていた同じ隊の仲間の兵士。
「戦場に(仲間を)誰も置いて帰らない」というのが、彼等の約束だから。
そして、訓練中、助けることを許されているのは、同じ隊の仲間だけだから。

失敗をしても、絶対に助けてくれる。
教官が、仲間が。

その絶対的信頼感が根底にあって、
その教官や仲間の期待に答えたいから、本人はがんばる。

海兵隊の幹部たちは、一緒に訓練し、その厳しさをクリアしてきた兵士に、
自分たちに、誇りを持っている。


こっちのやり方、在り方が正しいんじゃないかって、思ってしまうのは、
私だけなんだろうか。。。









コメント (2)
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