心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

シリアからヨルダンへの難民が一日3000人超!アサド辞めろ!

2013-02-18 17:36:57 | ヨルダン
今日2月18日付 The Jordan Timesによると、

・17日日曜には2000人、ここ3日間では計9000人のシリア難民が国境を越えヨルダンに入ってきた。

・シリア反政府軍であるFSA, Free Syrian Armyが、シリア南部を今月2月末までに解放するとしたことが背景であり、Nasib, Tal Shihab, Al Jiza などの国境の町では激しい銃撃や爆発が報告されている。

・FSAは、シリアのDaraa近郊のHijarneh 政府軍兵舎を奪取しコントロール下に置いた。これは2011年3月の紛争開始以来、最大の収穫と言える。

・そしてヨルダンからシリアへ抜ける主な国境であるRamtha(25号線)とNasib/Jaber(15号線)を反政府軍は狙っている情勢。

・すでにヨルダンには35万人のシリア難民が入っているが、国連は、戦闘が継続すれば6月末までにさらに30万人増加すると予想している。

++++++++++++++以上で引用を終了

人口600万人のヨルダンにとってはたいへん大きな数だ。
既にザータリ難民キャンプは6万人を超え、次のキャンプも用意されているという。そして、難民キャンプ以外にキャンプ外にあるホストコミュニティーと呼ばれる場所での難民支援も広がっているという。

中東の歴史を思う。
ヨルダンは1940年代のイスラエル独立を契機とした中東戦争以来、300万人ものパレスチナ難民を受け入れてきた。
それは、当時の人口と同じ数だ。
同じ言語、ほぼ同じ文化、国境は時の政権が作る・・・そういう長い共同性を持った歴史が、アジアとは違って、ここには在る、と感じている。

ここアンマンに来て、シリアでの活動経験を持つ人々と会うことが少なくない。
人々の素朴なあたたかさややさしさは異口同音だ・・・
その社会が、ヒトが、変わって表われている・・・

しかし1日に2000人から3000人が増加し続けるという状況での難民支援は困難を極める。
1月中旬には降雨や降雪があり、テントの倒壊も多かったという。

2011年に巨大な津波災害で壊滅的な被害を受けた岩手・陸前高田では、それでも避難を余儀なくされた方々は2万人は越えなかった。
それが支援の対象人数であり、ぼくの実体験だ。
具体的に支援をする時には、そこからさらに地域を縛って支援活動の具体策を創った。

しかしヨルダンではすでに35万人、これからまだ30万人加わるかもという数字が大きすぎて実感がわかない・・・

心理社会支援は、だれに、いつ、どういう形で・・・!?

まずは、戦闘の終結を願わずにはいられない。

恐怖政治の専制アサドは、頼むから、もう諦めろよ・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿