心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

オトコの一人旅、その2.アカバでサシミ、ワディ・ラムの月の砂漠

2013-02-27 09:27:40 | ヨルダン
オトコの一人旅1回目の死海は日帰りローカルバスの旅だったけど、今度は1泊2日に拡大。
仕事に忙しい人、子育てや介護に手が抜けない人には本当に申し訳ないけど、ぼくもいろいろ待つ時間が続いているので、ヨルダンの文化や社会、ヒトを知るために旅もいいじゃないか・・・と(言い訳!?)。

アカバはヨルダンで唯一、海に面している街。紅海が入り江になった奥にあって、スキューバでは評判らしい。
ぼくにとって海と言えば釣り!これまで聞いたり調べたりしてると、よくない情報ばかり。自分の目で確かめないと、と意気込んで出かけた。
ワディ・ラムは、この国の自然保護地域の中でも著名。砂漠地帯で、アラビアのロレンスの撮影地でもあったとか。ちなみに、ワディは涸れた河で、ラムとは月の意。ここへ入るにはアカバが交通的には入口になるので選んだ。

アカバへは、このヨルダンではめづらしく、公共交通が便利。高速バスが各社何便もある。
VIPバスを選んだ。
他は8.80ジョルダンディナールJd(1144円)なのにこれだけは18Jd(2340円)もする。
旅の初めにはケチらない・・・などという訳あり?の理由ではなく、ネット検索したら、すぐに家を出て間に合う時刻だったのがこれで、次は2時間半待ちだったから。
家から Al Qahira St. まで3分ほど出ればタクシーは簡単に拾える。メーターが0.70のところをチップ込みで1Jd(130円)支払う。歩けば40分はかかるけど、この国のタクシーは本当に安い。

日本の高速バスの横3人シートと同じ造りでゆったり。
飛行機のように全席の座席にTV画面があってチャンネルが選べる・・・ただし英語チャンネルはなくてアラビア語だけ。ぼくの関心は運転席から前の路面を移している画像だった。
どこか高級感が日本のバスよりあると思っていたら、座席が本革張り!だからと気付いた。

367Km、1回の休みも取らず、4時間かからずにアカバ着。
砂漠の中を突っ走る。ただ前に行った東側の砂漠に比べると、人工物が視界から絶えることはない。イラクへ向かう道と、唯一の海へ向かう道との役割の大きな違いだろう。

アカバでは見当をつけておいた街中心部,、モスク裏の安ホテル Al Shula Hotel にタクシーで入る。部屋を見せてもらうと very basic だけど、海を見渡し対岸のイスラエルまでもが見えるのが気に入ってチェックイン。シングル30Jd。アジアの国々に比べると安くはない。
ベランダから見ると通りを歩く観光客は半ズボンだったり半袖だったり、暖かい。温度は32度もあった。さっそくGパンから薄い生地のモノへ履き替える。ここは冬でも20℃というからね。

インフォーメーションセンターでたくさん資料を貰う。釣りを問うと、船を出すエージェントを教えてくれる。Telする。「できますよ、1時間130Jdですね・・・」一人で1時間、2万円はムリだ・・・「安い情報があったらTelします」と言ってくれたが、返事はなかった。
かんたんにはできないヨルダンでの釣り!

アカバはduty free の特別区なので、缶ビールとタバコを買う。特別なショップがあるのはなくて、どの店でもDuty freeなんだと。砂の海岸沿いに歩いて、博物館や漁港で時間をつぶす。足を浸すが海水は生ぬるい。

ボート用の桟橋から糸を垂れている少年二人。竿はなくて手釣り。横を地元の子どもたちが飛び込んでいる。これじゃ、釣りにはならない、お遊び。
水は澄んでいて、小石が転がる底に、小魚は見える。

夕食はサシミにしよう。1か月半ぶり。思いのほか高級店の店構えのFloka、ショーケースの中で氷でサンドイッチされている魚から選んで重さで値段が決まるシステム。小ぶりのキンメに似たのを選んだら計量して400g、1200円くらい、たまにはいいか・・・
醤油と酢が小鉢に入って、レモンと一緒に出てきた。久々、うまい!ただ、ワサビと箸はなかった。次回に来るときは持参だな・・・

翌朝は自然保護区のワディ・ラムへ。朝6時にバスがあるとは聞いていたけど、目が覚めたら7時だった。というわけでタクシー、やる気のないふりをしていたら、片道16Jdまで下がった。往復40Jdが相場と聞いていたから、ヤッタ!と思っていたら、往復は待ち時間があるから35だと言う。うまいな!やるな!・・・でも5Jdの得ということで・・・

小一時間でワディラムに到着。ビジターセンターは通り過ぎて村の中心部まで行き、ジープツアーの客引きべドウイン青年と会う。タクシー運転手と顔見知り、いや、繋がっていると言うべきか・・・
一人だったら、一台60Jdのところを40にする、と言う。他には既にグループできている人だけで、シャーイ(ミント紅茶)を貰ってさらに待つが同行を誘いたいツーリストは現れず、結局ぼくひとりでジープツアー。まだシーズン入り前だ。

前に行って感動したエジプトのジープサファリと比べると、ここワディラムは岩山が至る所にあって、荒涼感があるかな。砂山に登って砂まみれになったり、定番らしい岩橋で写真を取ったり・・・
ここで夜を過ごしてみたいな、と思った。

そうこうしているうちに、戻る時間に。
酒屋で duty free制限量だという缶ビール12本を買い足し、帰アンマンは黄昏の午後6時20分だった。


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