Cache-Cache ~かわいいかくれんぼ~

日々の生活の中で“見つけた”なにげない事柄を、
子供たちの育児日記と一緒に・・・

かの時に

2011年08月06日 | My Life

今夜は酷い雷雨となりました。
ピカッと閃光が瞬き、そのすぐにドーンという音。
雷が海に落ちたのです。

ちょうど息子(1)を連れ、家路を歩いていたのですが、
ふとその時

今日は広島に原爆が投下された日

だというのを思い出しました。

母となった今。
お母さんが子供をかばうように覆いかぶさり
そのままの姿で亡くなられたこと・・・。
多くのお母さんが、どれほど無念で
子供たちも、どれほど怖い思いをしたのだろうかと思うと
胸が締め付けられるばかりです。

母となった今。
この大切な命を、こんな残酷な目には遭わせないと
切に願う。
いえ、守ることが私の最大の役目であると
誓うのです。

母となった今。
目を背けたいと思うことに、隠れず、逃げず、誤魔化さずに、
伝えていかなければと思うのです。
私の身近なところで、戦争を知っている人は僅かですが
ご近所のお祖母ちゃんが話してくれたこと。
親戚のおじさんが、戦争に連れて行かれた父親を
熱でうなされた夢の中で見たこと。
そのままの言葉を子供たちに伝えていく。
そして、
憎しむべき存在は人種ではなく
止められない人の心に巣食うものだと。

これから歴史を学ぶ子供たち。
感情に左右されず、惑わされず、あらゆる歴史観を育てて
見つけて欲しい。
分からなくなった時は、いつでも付き合うからと
伝えたい。

今、私たち・・・多くの母親が晒されている状況は、
その当時と変わらない気がするのです。
大切な存在を守りたい。
食べ物のこと、水のこと、住む地域の放射線・放射性物質のこと。
このままではいけないと動き出したくても、
社会がそれを許さない状況がある。
一人では限界のものがある。

でも、その当時のお母さんが身を挺して守ったもの
伝えてくれたことを無視してはいけない。

稲光が起きるたびに、きゅっと手を握る息子。
この手の温もりこそ、私が生きている証のようにも思えた
8月6日の夜でした。





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