珍しく、夜中まで起きているもので、ちょっと備忘録代わりといっては何ですが・・・
5年生の娘に起きた、ある出来事とその顛末を記します。
昨年、5年生に進級した娘は、クラス替えでまた仲良しのお友達と離れてしまいました。
でも、親の心配はよそに、お友達作りはなんとか上手くいっているようで
以前よりは、そのへんの成長振りに感心と安堵をしていました。
が、ある一人の女の子から、度々嫌がらせを受けていると
相談されたのは、粉雪が舞うような季節になって。
それまでも、ちょっと困った事があってねと、日々のクラスの出来事のなかで
聞いてはいましたが、そのときは、これはもう・・・と話の内容もさることながら
本人の今後の事も考え、動くときかなと。
私って、本当に思ったらすぐやる課だわと、相変わらずの無謀ぶりに
恥ずかしながら、今となっては呆れるばかりです。
その頃、娘が受けていたのは、冷静な目で見れば
女の子にありがちな、意地の悪い嫌がらせの類と言ったものです。
少なからず娘は、私に似て負けん気が強いところがあるのですが
どうも、その辺を恥じているのか、時々はやめてと言っていたようですが
大体は我慢していたようです。
それと、実は、娘が常に標的ではなかったのもあるようです。
その女の子は、他にも標的にしている子がいて、娘に言わせると
自分は、その子(いじめられている子)よりは、ぜんぜん酷い目にあっていないと言うのです。
私が頭にきたのはふたつ。
まずは、その女の子。
その子が一人で行っているのではなく、命じてやらせる連れがいたこと。
娘が何度か担任に報告していても、結局、実行犯の子が叱られるだけでした。
そして、もう一つは娘本人。
先生に報告したり、私たちにも話してくれてはいましたが、それだけ。
つまり、その事に対して、自分でアクションを起こしていない。
やらなければならないことがあるのに、していないことでした。
そう、その子に対して、ちゃんと怒る事です。
私がいつも娘から聞くのは、結局その子への愚痴なのでした。
「殴っちゃえば?」
って言ったとき、娘はもちろん、そんなこと・・・と尻込みするだけ。
最終的にどんな状況であれ、最初に手を出した者がいけません。
でも、そうまでしないとならない事もあるんじゃないのと、話したのですが
娘は絶対それはしないというのも、分かってはいたのですけどね。
で、顛末はと言いますと・・・
これ以上、このくだらない事につき合わされるのは御免だと、
相手の子に話をしました。
*話の中身はヒミツです。
その前に、担任には今までのことや、今後の対応について私たちの考えを伝えていました。
そして、その子のお母さんとも会い、一応の解決を迎えました。
しかし娘には、この時に初めて叱りました。
「解決するために、なんの努力もしていない」と。
で、その日以降、娘への嫌がらせは無くなりました。
それどころか、その子は、娘と友達になりたくてしかたない様子のようです。
さすがに、娘もそこまでバカじゃないので、適度に距離をとっているようですが
その子の変わりようは、クラスでもしばらく話題になったようです。
一緒につるんでいた子も、娘に手出しをしなくなったようです。
私としては一安心ですが、少なからず、自分のとった行動が
正解だったかというと、そうではない部分もあったと反省しています。
そして、それも含めて娘と夫と3人で話し合いました。
娘がこれから歩む世界には、今回の事以上の様々な出来事があるでしょう。
傷つく事も傷つける事も、全ては娘の世界に起こるのです。
残念ながら、、私たちの出番はそうないということは
分かっています。
見守るのが親の努めであるならば、私は努力が足りません。
だからこれからは、娘と一緒にそれぞれに努力していかないと
いけないのだと、話しました。
子供を育てていると、色んな出来事がおきます。
今の私は、それらを切り抜けてきた多少の経験から、
どうにも対処できますが、子供はこれからなんですよね。
そう思うと、親とはなんとも辛抱のいるものでしょうか。
ただ、いつでも温かい食事と、安心できる環境だけは作っておきたいと
私ができる事を、日々考えています。
ちなみに、夫からはもちろんダメ出しの連発でした。
でも、
「やり方は悪いが、娘のために動いてくれる良いお母さんだよ。」
と、全然フォーローになっていないけど、
少しだけ評価してもらえました。
たぶん、うちの息子に起こっていることも相手からしてみれば「友達になりたい」という気持ちのあらわれかもしれないと思います。まあ、こちら側からしてみれば迷惑な話ですが・・・。
こうして考えてみると、やっぱり子どもの年齢が上がるにつれ、そういう問題は複雑になってきますね。
「やめて」と一喝して本当におさまるうちは楽ですよね。
おねえちゃんの件も、最終的にはかーかんさんが出張っていって丸くおさまったのでよかったのではないでしょうか。
でも、相手の子が悪いとはいえ、そうせざるを得ない性格に育ってしまったことは詳しい事情はわかりかねますが非常に残念に思います。これを機に、これから良い方向に育ってくれたらいいですね。
親は子どもをあわせ鏡のように思いがちなんですが、子どもは初めから親の望むような強い鋼の心を持っているわけではないんですよね。その柔らかな鉄は何度も叩かれることで固くしなやかなものになっていきます。できることなら親がかわりに叩かれてやりたいと思います。でも、それをしてしまえば鉄はやわらかなままです。
やっぱり親がしてやれるのは、子どもが「倒れてきた」時に支えてやれるようにいつでも後ろから見守ってやることしかないと思います。もちろん、難しいです。はがゆいです。
私は思い込みが激しくて、しかも"すぐやる課"なので、「子どもが主役」とは思いながらもいつでも臨戦態勢ではあるのです。「どう、どう」と毎日自分を諌めるのもストレスです。ああ、白髪が増えるわ~。
半ば期待していたようにも思えます。
合わせ鏡。
そうですね、そういうものかもしれませんね。
それにしても鋼の心の文は、胸に響きました。
あさこさんは、いつも良い言葉をお持ちですね。
残念ながら、あさこさんの推測の通り、
その女の子は、良い育ち方ではないと実感しました。
でも普通なんですよ、見当たる部分はどこも。
でも、何か屈折したものがある。
全体的に幼い印象でした。
私が思う良い育ちとは、自分を認められ、愛されている事を実感できている環境にあることだと思います。
だから本当は今回、お姉ちゃんが何もできない事を、先ず受け入れてあげなきゃいけなかったんだと、反省しています。
今回の事で得たことは、
解決はすぐにできなくても、一番良い方法を考えて、話し合う事
だと、思いました。
次回に活かしたい(そんな次回が無い事を願いつつ)と思います。
いらぬウンチクですが、欧米人の母親は、子供に危機が迫ったとき、前に立ちはだかり身を挺して守るそうです。
日本人(アジア)は、子供に覆いかぶさるようにして守るとか・・・。
私は、間違いなく先者です。
親は反面教師と思い、生きてきた私ですが、
こんな私を娘はどう思い、見ているんでしょうかね~。
ああ、想像しただけで背筋が凍る・・・。
でも、鬱陶しがられても、恥ずかしいと思われても、
私が娘を愛していること、大切に思っていることだけは、いつも感じてもらえるよう、
これからも、すぐやる課でいようと思います。
*全然反省になっていない?!
読ませてもらいました。
結果、自分もかーかんさんと同じ行動を取るだろうと思いました。
うちのお兄ちゃんも、日々の中で色んなできごとがあっていますが
いつも悩むのが、親がどこまで子どもの領域に踏み込んでいいのか
ということ。
少々のことは自分たちでと思う反面、子どもが困っていたら
助けてやるのは親の義務でもあり、子どもは自分が困って
どうしようもないと助けてのサインを出してるもので、そのサインに
早く気付いてやらないと行き場がなくなってしまうと思います。
あさこさんのコメントを読ませてもらいましたが、僕も鋼の心の文に
感動しました。
とてもいい言葉だと思います。
親なら代われるものならと誰しもそう思うと思います。
でも、しなやかな強い心を育てるためには、はがゆい思いをしながらも
ときには見守ることも必要なのですね。
僕もすぐやる課に属しているので、少しは自分をセーブしないと
いけません。
自分の行動の大人げなさに、今も顔から火が出る(表現が昭和ですね)思いです。
娘の5年間の小学校生活で私が学んだ事は、
私が怖い存在なんだと、周りに知らしめるのが一番・・・いえいえ、私たち両親が娘を愛していること、大切な存在なんだと、周りにも伝わるよう育てていく事なんじゃないかなと。
私たちの姿勢も見せていく事も、大事かもと思いました。
表現はオーバーですが、戦う娘の後ろには、
休める場所と守る者たちががいるのだよ~って。
ああ、また脅しみたいな表現になっているかも。
夫が思うに、自分の子供の頃と違い、
喧嘩や、何かしらのトラブルが起きても
昔は、解決できる時間や場所があった。
でも、今はその機会が得られないことが多い。
(放課後に気軽に遊ぶこともできないですし)
そういう今では、少なからず、その機会を
親がセッティングしなければならないのが残念だと。
その話を聞いて、本当は親が話す前に、
本人同士に話をさせるべきだったのだと
またまた、反省です。
けっくんさんも、あさこさんも、
みなさん、子供たちのことを真剣に考え
受け止め、悩んでいられることに
私は同じ親として、頭が下がる思いです。
ブログという世界の中ではありますが、
こうして同じ時代に子どもを育て、
出会えました事が本当に嬉しく、また励ましになります。
これからもよろしくお願いします。