Cache-Cache ~かわいいかくれんぼ~

日々の生活の中で“見つけた”なにげない事柄を、
子供たちの育児日記と一緒に・・・

咲きました

2011年04月11日 | 子育て日記

つい先日まで、3分5分咲だった桜が、いつの間にか満開を迎えていました。
先の週末、お花見に行きたかったけど、子供たちの体調を考慮して
見送りました。

しかし、日本人のDNAがこの桜を見て、じっとしていられるわけが無い!
まだ給食の始まらないお兄ちゃんと弟君を連れ、
母子3人だけのお花見をしてきました。

桜の木の下、すでに何組か先客がおられましたが、運良く
大きな枝振りの下に座わることができ、お弁当を頬張りました。
そう言えば・・・
外で食べるなんて久し振りです。
原発事故以来、外遊びをやめ、外で飲食することも危険だろうという中でしたから。

でも、やっぱり外で食べることの楽しさ、美味しさは格段。
満開の桜の下なら尚更。
そして、私達の周りがあの日から大きく変わってしまったことを、
あらためて実感しました。

季節の風物詩のような光景。
外で遊ぶ子供の姿。
お喋りに花を咲かせる母親たち・・・

誰の心にも、少なからずしまいこんでしまった、他愛ない日常のひとこま。
そこにあった大きな平穏をどう取り戻すか、今、私達は模索の毎日です。

そんな気持ちが少しでも和らぐよう、満開の桜を願掛けにも似た思いで
見上げました。
ところが、花見客の上空には、今にも飛び掛ってきそうなトンビの群れ・・・
慌てて子供たちの持つパンをしまい、子供たちもオッカナビックリ。
海辺の街のいつもの光景です。
何だかそれがおかしくって・・・
変わっていないものがこんなものかと思ったら、少し気が楽になったようです。

震災からひと月が経った今日。
また大きな余震が起こりました。
緊急地震速報のあの発信音は、子供にもそれが何であるか、
分かるようになっていました。
私が指示した部屋の中で安全な場所にすぐに座り、3人とも身を寄せ合って
テレビの速報を待ちます。

言う通りの行動に安心しつつも、ある種、異様な雰囲気を感じています。
でもそれは、私と同じように、子供たちも感じているでしょう。
2歳児が速報の音を聞くと、地震だと言う・・・
普通ではありませんよね。
それが当たり前にならないよう、私達がすべきこと、変わっちゃいけないこと・・・
何よりも子供たちの笑顔を守りたいと、つくづく思いました。