クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

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「シズガク」復活の時近づくか?(高校選手権・青森山田0-1静岡学園)

2007-01-03 22:47:23 | サッカー(その他)
第85回全国高校サッカー選手権大会 3回戦
2007/01/03 14:10開始 東京・駒沢陸上競技場
青森山田高校(青森)0-1静岡学園高校(静岡)
【得点】79分(静学)20大石冶寿
※試合は40分ハーフ、決着つかない場合はPK戦。


駒沢会場の第2試合は室蘭大谷対静岡学園。
第1試合の勝者・作陽と5日の準々決勝で対戦するチームがこの試合で決まる。
メインスタンドはほぼ埋まった。
そして、色からしてJ1千葉そっくりのタオルマフラー(静学応援グッズ)を
身につける人がけっこう目についた。


青森山田のスタメンの布陣は私が見た限り以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年。Cは主将)

          1大久保隆一郎(3)

7和泉隼(3) 6鎌戸修平(2) 3大久保翼(2) 4山同亮(3)

        15小竹一輝(2)   5李澤忍治(3)

10ベロカル・フランク(3)   8板倉大智(C=3)

      11佐々木絢也(2)   9川西翔太(3)

中盤は単純なボックスではなく、5番がかなり左寄りで
8番がほとんどトップ真下の位置に見えた。
なお、大久保隆はベルマーレJY出身(宮内、猪狩らとJYで同級)。
さらに、ベロカルは平塚市立江陽中学校出身。
聞くところによると湘南に一度練習参加したようだけどね。

選手交代は3人まで可能で
73分頃 11佐々木→14岩崎晃也(2)
79分(ロスタイム・失点後)にも選手交代はあったが、
あまりに残り時間わずかだったのでその内容はメモし忘れた。


静岡学園のスタメンの布陣は以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年)

           17船崎晃弘(3)

    25奥田秀吉(2) 4小坂翔(3=C) 19川端良介(2)

       11吉野峻光(3) 13藤井豪(3)
10杉浦恭平(3)              7濱中優俊(3)
          8酒井貴政(3)

      9國吉貴博(3)   20大石冶寿(2)


選手交代は
40分  8酒井→12伊藤達也(3)
(12番と20番の2トップ、10番トップ下、9番右MFへ移行)
74分頃 7濱中→18小倉慎太郎(2)


青森山田は左深くから逆サイドへのサイドチェンジから敵を揺さぶった後、
8番が敵陣深くへ突進して決定機を得ようとするが彼のシュートから点は生まれず。
静学は1対1で相手を抜いて相手の陣形を動かした後にパスを散らしていく。
静学の相手を抜くテクニックは定評どおりだが、青森山田のDF陣の守備も立派。

前半はほぼ五分五分の展開だったが、後半途中からは完全に静学ペースになる。
これは走力の違いによるものだと言い切っていいだろう。
青森山田は自陣深くからのクリアのボールをことごとく相手に奪われ、
なかなか攻撃に結びつけずにいたし、何度かは相手選手の中盤での軽率なプレーから
敵陣へボールを運べはするもののそれも深くへ持ち込める前に相手につぶされた。

それでも静学がなかなか点を奪えなかったのは、GK大久保の奮闘によるところが大きい。
彼は落ち着いてDF陣に絶えず指示と意気込みを与え続けてかつ的確なキャッチ、セーブをみせた。
79分のペナルティエリアすぐ外からの國吉のFKもセーブ。
しかし、ロスタイム2分ももう終わり、という時間に静学がサイドからゴール前へハイクロス→
誰かがフリーでヘッドでゴール右上隅へボールを流し込む→大久保は辛うじてセーブして
ライン上に落ちたボールを片手でおさえようとするが及ばず大石が押し込んで静学がようやく得点。
(ひょっとしたら、大石が押し込む前に既にインゴールだったかもしれない)
この時はシュートの瞬間も大久保がセーブした瞬間も青森山田の選手が追いついていなかった。
青森山田はこれで5年連続で3回戦敗退とのこと。
技術も戦術もある一定の水準にはあるが、
この試合を見る限り初戦突破は充分実力どおりだけれども
群を抜くにはあと一つ何かがほしいところだろう。
2回戦で勝てても3回戦で勝てない、ということは
連日の連戦で連勝できない、体力の問題かもしれないが・・・

今大会の静学は、年末のエルゴラッソの井田監督のインタビューにあるとおり、
今までのシズガクとはまた別物かもしれない。
03年の高円宮杯(狩野健太がいたとき)の静学は、試合終盤になるとダレる傾向がみえたが
今回は最後まで走り勝ったことが勝利に結びついた。

さて、今大会のベスト8の顔ぶれを見ると直近の10大会で決勝進出の経験あるチームは皆無、
ベスト4でも静岡学園(75回大会。坂本、倉貫が3年の時)と
丸岡(77回大会)、星稜(83回大会。本田圭祐が3年の時)くらい。
有力候補がほとんど消え去ったといっていいこの大会、
ここ10年選手権で結果を出せてこなかった(といっても好選手は出しているが)
「シズガク」復活の場となることが現実味を帯びてきたかもしれない。

高校選手権3回戦・室蘭大谷0-0(2PK4)作陽(駒沢)

2007-01-03 21:31:48 | サッカー(その他)
第85回全国高校サッカー選手権大会 3回戦
2007/01/03 12:10開始 東京・駒沢陸上競技場
室蘭大谷高校(北海道)0-0(2PK4)作陽高校(岡山)
【得点】なし
※試合は40分ハーフ、決着つかない場合はPK戦。

3回戦は4会場で計8試合が行われるが、
私は駒沢へ。
野洲対八千代も見たかったが、市原はあまりに遠いので
次善の場として駒沢にいくことにした。
といっても、この日の駒沢には高円宮杯・選手権の両方への
出場を果たした7チームの中の3チームが集った。
これはどうでもいいが、4校とも関東以外に所在する私立高。
その割に第1試合から観客が多かった(メインもバックも2/3は埋まった)のは、
やはりシズガク効果か、それともただ単に正月3が日の東京会場ゆえか。

第1試合は室蘭大谷対作陽。

室蘭大谷のスタメンの布陣は以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年。Cは主将)

          1山田憲二(C=3)

13村松純(3) 5近藤大輔(2) 2清原辰也(3) 6福西翼(3)

          7遠山涼太(2)
 12枡澤貴紀(2)          20西山峻太(2)
           8柴田喜(3)

      10宮澤裕樹(2)   9樋渡英之(3)

選手交代は3人まで可能で
73分頃 6福西→15福西隼人(3)
77分頃 12枡澤→16後藤裕樹(2)


作陽のスタメンの布陣は以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年)

           1安井豪(2)

13桑元剛(3) 3石崎晋也(3=C) 4堀谷順平(2) 15長谷川郁(3)

          10酒井貴政(3)

16高山健太(3) 7宮澤龍二(3) 8立川雄大(3) 20濱中優俊(3)
             
          17桜内渚(2)

両サイドは守備の時は上記のような位置だが、
攻撃の時は3トップ気味になる。
そして後半には20番が右サイドに回った。

選手交代は
40分  16高山→11小室俊之(3)
64分頃 17桜内→9村井匠(3)



室蘭大谷は9番を走らせるタテに速い攻撃が中心で、
作陽は中盤でつなぎながら両サイド(特に20番)へ展開してから
そのサイドの選手のドリブル突破に託す攻撃が中心。
後半、両チームとも決定機を得て(1回ずつバーにもあてる)
特に作陽が攻勢ではありながらも両チームとも得点を奪えないままPK戦へ。

PK戦は作陽が先で
作陽 10○ 7○13×3○9○
室蘭  5○13× 7○8×-
1人ずつ失敗した後の4人目の主将対決がポイントになったように思う。



とはいえ、今大会はあまりにPK戦が多い。
3回戦8試合中5試合がPK戦で、ここまでの合計40試合中15試合がPK戦という多さ。
これはここ10大会でダントツの最多。
丸岡、広島皆実に至っては0-0からのPK戦を3連続で制してのベスト8進出。
ここまでくると、40分ハーフの後に延長戦なしでPK戦、という現行のやり方での
限界を感じずにはいられない。45分ハーフにするか、延長戦を行うか、
はたまたグループリーグを導入するか。
いずれにしてもTV放映、日程といった問題を避けられそうにないが・・・