第85回全国高校サッカー選手権大会 3回戦
2007/01/03 14:10開始 東京・駒沢陸上競技場
青森山田高校(青森)0-1静岡学園高校(静岡)
【得点】79分(静学)20大石冶寿
※試合は40分ハーフ、決着つかない場合はPK戦。
駒沢会場の第2試合は室蘭大谷対静岡学園。
第1試合の勝者・作陽と5日の準々決勝で対戦するチームがこの試合で決まる。
メインスタンドはほぼ埋まった。
そして、色からしてJ1千葉そっくりのタオルマフラー(静学応援グッズ)を
身につける人がけっこう目についた。
青森山田のスタメンの布陣は私が見た限り以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年。Cは主将)
1大久保隆一郎(3)
7和泉隼(3) 6鎌戸修平(2) 3大久保翼(2) 4山同亮(3)
15小竹一輝(2) 5李澤忍治(3)
10ベロカル・フランク(3) 8板倉大智(C=3)
11佐々木絢也(2) 9川西翔太(3)
中盤は単純なボックスではなく、5番がかなり左寄りで
8番がほとんどトップ真下の位置に見えた。
なお、大久保隆はベルマーレJY出身(宮内、猪狩らとJYで同級)。
さらに、ベロカルは平塚市立江陽中学校出身。
聞くところによると湘南に一度練習参加したようだけどね。
選手交代は3人まで可能で
73分頃 11佐々木→14岩崎晃也(2)
79分(ロスタイム・失点後)にも選手交代はあったが、
あまりに残り時間わずかだったのでその内容はメモし忘れた。
静岡学園のスタメンの布陣は以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年)
17船崎晃弘(3)
25奥田秀吉(2) 4小坂翔(3=C) 19川端良介(2)
11吉野峻光(3) 13藤井豪(3)
10杉浦恭平(3) 7濱中優俊(3)
8酒井貴政(3)
9國吉貴博(3) 20大石冶寿(2)
選手交代は
40分 8酒井→12伊藤達也(3)
(12番と20番の2トップ、10番トップ下、9番右MFへ移行)
74分頃 7濱中→18小倉慎太郎(2)
青森山田は左深くから逆サイドへのサイドチェンジから敵を揺さぶった後、
8番が敵陣深くへ突進して決定機を得ようとするが彼のシュートから点は生まれず。
静学は1対1で相手を抜いて相手の陣形を動かした後にパスを散らしていく。
静学の相手を抜くテクニックは定評どおりだが、青森山田のDF陣の守備も立派。
前半はほぼ五分五分の展開だったが、後半途中からは完全に静学ペースになる。
これは走力の違いによるものだと言い切っていいだろう。
青森山田は自陣深くからのクリアのボールをことごとく相手に奪われ、
なかなか攻撃に結びつけずにいたし、何度かは相手選手の中盤での軽率なプレーから
敵陣へボールを運べはするもののそれも深くへ持ち込める前に相手につぶされた。
それでも静学がなかなか点を奪えなかったのは、GK大久保の奮闘によるところが大きい。
彼は落ち着いてDF陣に絶えず指示と意気込みを与え続けてかつ的確なキャッチ、セーブをみせた。
79分のペナルティエリアすぐ外からの國吉のFKもセーブ。
しかし、ロスタイム2分ももう終わり、という時間に静学がサイドからゴール前へハイクロス→
誰かがフリーでヘッドでゴール右上隅へボールを流し込む→大久保は辛うじてセーブして
ライン上に落ちたボールを片手でおさえようとするが及ばず大石が押し込んで静学がようやく得点。
(ひょっとしたら、大石が押し込む前に既にインゴールだったかもしれない)
この時はシュートの瞬間も大久保がセーブした瞬間も青森山田の選手が追いついていなかった。
青森山田はこれで5年連続で3回戦敗退とのこと。
技術も戦術もある一定の水準にはあるが、
この試合を見る限り初戦突破は充分実力どおりだけれども
群を抜くにはあと一つ何かがほしいところだろう。
2回戦で勝てても3回戦で勝てない、ということは
連日の連戦で連勝できない、体力の問題かもしれないが・・・
今大会の静学は、年末のエルゴラッソの井田監督のインタビューにあるとおり、
今までのシズガクとはまた別物かもしれない。
03年の高円宮杯(狩野健太がいたとき)の静学は、試合終盤になるとダレる傾向がみえたが
今回は最後まで走り勝ったことが勝利に結びついた。
さて、今大会のベスト8の顔ぶれを見ると直近の10大会で決勝進出の経験あるチームは皆無、
ベスト4でも静岡学園(75回大会。坂本、倉貫が3年の時)と
丸岡(77回大会)、星稜(83回大会。本田圭祐が3年の時)くらい。
有力候補がほとんど消え去ったといっていいこの大会、
ここ10年選手権で結果を出せてこなかった(といっても好選手は出しているが)
「シズガク」復活の場となることが現実味を帯びてきたかもしれない。
2007/01/03 14:10開始 東京・駒沢陸上競技場
青森山田高校(青森)0-1静岡学園高校(静岡)
【得点】79分(静学)20大石冶寿
※試合は40分ハーフ、決着つかない場合はPK戦。
駒沢会場の第2試合は室蘭大谷対静岡学園。
第1試合の勝者・作陽と5日の準々決勝で対戦するチームがこの試合で決まる。
メインスタンドはほぼ埋まった。
そして、色からしてJ1千葉そっくりのタオルマフラー(静学応援グッズ)を
身につける人がけっこう目についた。
青森山田のスタメンの布陣は私が見た限り以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年。Cは主将)
1大久保隆一郎(3)
7和泉隼(3) 6鎌戸修平(2) 3大久保翼(2) 4山同亮(3)
15小竹一輝(2) 5李澤忍治(3)
10ベロカル・フランク(3) 8板倉大智(C=3)
11佐々木絢也(2) 9川西翔太(3)
中盤は単純なボックスではなく、5番がかなり左寄りで
8番がほとんどトップ真下の位置に見えた。
なお、大久保隆はベルマーレJY出身(宮内、猪狩らとJYで同級)。
さらに、ベロカルは平塚市立江陽中学校出身。
聞くところによると湘南に一度練習参加したようだけどね。
選手交代は3人まで可能で
73分頃 11佐々木→14岩崎晃也(2)
79分(ロスタイム・失点後)にも選手交代はあったが、
あまりに残り時間わずかだったのでその内容はメモし忘れた。
静岡学園のスタメンの布陣は以下の通り。
(上がGK、下がFW。名前の後の()内は学年)
17船崎晃弘(3)
25奥田秀吉(2) 4小坂翔(3=C) 19川端良介(2)
11吉野峻光(3) 13藤井豪(3)
10杉浦恭平(3) 7濱中優俊(3)
8酒井貴政(3)
9國吉貴博(3) 20大石冶寿(2)
選手交代は
40分 8酒井→12伊藤達也(3)
(12番と20番の2トップ、10番トップ下、9番右MFへ移行)
74分頃 7濱中→18小倉慎太郎(2)
青森山田は左深くから逆サイドへのサイドチェンジから敵を揺さぶった後、
8番が敵陣深くへ突進して決定機を得ようとするが彼のシュートから点は生まれず。
静学は1対1で相手を抜いて相手の陣形を動かした後にパスを散らしていく。
静学の相手を抜くテクニックは定評どおりだが、青森山田のDF陣の守備も立派。
前半はほぼ五分五分の展開だったが、後半途中からは完全に静学ペースになる。
これは走力の違いによるものだと言い切っていいだろう。
青森山田は自陣深くからのクリアのボールをことごとく相手に奪われ、
なかなか攻撃に結びつけずにいたし、何度かは相手選手の中盤での軽率なプレーから
敵陣へボールを運べはするもののそれも深くへ持ち込める前に相手につぶされた。
それでも静学がなかなか点を奪えなかったのは、GK大久保の奮闘によるところが大きい。
彼は落ち着いてDF陣に絶えず指示と意気込みを与え続けてかつ的確なキャッチ、セーブをみせた。
79分のペナルティエリアすぐ外からの國吉のFKもセーブ。
しかし、ロスタイム2分ももう終わり、という時間に静学がサイドからゴール前へハイクロス→
誰かがフリーでヘッドでゴール右上隅へボールを流し込む→大久保は辛うじてセーブして
ライン上に落ちたボールを片手でおさえようとするが及ばず大石が押し込んで静学がようやく得点。
(ひょっとしたら、大石が押し込む前に既にインゴールだったかもしれない)
この時はシュートの瞬間も大久保がセーブした瞬間も青森山田の選手が追いついていなかった。
青森山田はこれで5年連続で3回戦敗退とのこと。
技術も戦術もある一定の水準にはあるが、
この試合を見る限り初戦突破は充分実力どおりだけれども
群を抜くにはあと一つ何かがほしいところだろう。
2回戦で勝てても3回戦で勝てない、ということは
連日の連戦で連勝できない、体力の問題かもしれないが・・・
今大会の静学は、年末のエルゴラッソの井田監督のインタビューにあるとおり、
今までのシズガクとはまた別物かもしれない。
03年の高円宮杯(狩野健太がいたとき)の静学は、試合終盤になるとダレる傾向がみえたが
今回は最後まで走り勝ったことが勝利に結びついた。
さて、今大会のベスト8の顔ぶれを見ると直近の10大会で決勝進出の経験あるチームは皆無、
ベスト4でも静岡学園(75回大会。坂本、倉貫が3年の時)と
丸岡(77回大会)、星稜(83回大会。本田圭祐が3年の時)くらい。
有力候補がほとんど消え去ったといっていいこの大会、
ここ10年選手権で結果を出せてこなかった(といっても好選手は出しているが)
「シズガク」復活の場となることが現実味を帯びてきたかもしれない。