ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

『ゼロ・グラビティ』。

2014年04月28日 | blog
iTunesレンタルで。

なんというシンプルな映画だろう。
無音の恐怖の美学。

しかし疲れたなー。ピンチに次ぐピンチ。時系列がそのまま進むので、休むことができない。アメイジング・スパイダーマンにしときゃよかったかな(迷った)。

ジョージ・クルーニーの軽口ヤンキーぶりは良かった。絶望的な状況で常にジョークを欠かさないそれは「アメリカの良心」そのものだ。反面、ずっと考えていたのは、これなんでサンドラ・ブロックなんだろう、サンドラ・ブロックじゃなきゃならない理由は何もないんじゃないか?ということだ。

『コンタクト』のジョディ・フォスターは良かった。ジョディ・フォスターが演じるのはいつも「存在の違和感」だ(ジョディ・フォスターの出演作品を思い出してほしい。全てに共通するのが「存在の違和感」だ)。あの浮世離れした容姿とダサい私服が、尋常ではない研修者というキャラクターに不思議なリアリティを与えていた。サンドラ・ブロックにそういうのは感じられなかった。

いや、そんなことが気になってしまうのも、2Dで見たからだろう。今年のささやかな目標は、3D映画を劇場で3Dで観るということだ。ささやかすぎて泣ける。