ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」

2014年04月26日 | blog
作品多くてお得です。いきなりそこか。

会場で流れてた懐かしいマクセルのテレビCM、ウォーホールってあのイメージ…血圧低そうなオッさん…だったんですが、凄まじい作品の多さに「なんてエネルギッシュに活動していたのか…」と圧倒されます。あんなゆっくりした動きでどうやってこんなに大量の作品を…人が見てないところでは素早かったのか?

「シルクスクリーンの人」程度のイメージで行ったら、ドローイングの上手いこと素晴らしいこと!「70年代的おしゃれ素描のスタイル」ってウォーホールが原点なの?!と思ったり。

そしてきわめて有名な、あの鮮やかなシルクスクリーン群。

現物を見る醍醐味というのは作者の手順が見えてくるところですが(シルクスクリーンという手法だと単純に版の重ね順がわかりますね)、あのシリーズって全体的に「ラフ」なイメージだったのに、色彩も版もすっごい緻密な構成なんですねー。そして重ねられているドローイングの躍動感。いやーこの人めっちゃ絵ェうまいわー(笑)。

そして何より「商品」としての完成度です。『誰にでも、わかりやすく、欲しくなる』。これってアートとして、本当に凄いことですよ。

あと名言コーナーで、

『70年代に「誰でも15分だけ有名になれる」と言ったがもう古い、今なら「誰でも15分で有名になれる」だ』

というのはゾクッとしましたね。SNS全盛のいま聞くと。

知ってるようで知らない、アンディ・ウォーホール。見といて良かった。夕日のポスター買いました。額が高かったので額だけ別に買う予定。ウォーホール、最後に欲しくなって買う、というのが正しい鑑賞法です。