ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

D&DEPARTMENT、ポッフェ、霧吹き。

2006年07月11日 | blog

妻が購入。
なんか「迷わず」購入してましたね。
「これ学校にあった」とか。

押すと確かな手応えで、細密でみっちりした霧がでます。
なかなか、いい感触。

この、つぼみとも果実ともつかない、微妙なモチーフと質感。
植物のイメージですよね。
かつて、こういう「テイスト」の「ジャンル」が、
確かにあったとおもいます。

わざとらしくないというか、けれんがないというか、
邪気がないというのかな。
なんだか文字どおり、「自然」だとおもうのです。
今このデザインをやったら、「狙いすぎ」になるというか。

かつてデザインに「拠るところ」がなかった時代。
モノのイメージがなかったころ。
テレビが「家具調」だった頃。

ときどきこんなふうに、「自然のもの」にモチーフを求めた。
のかもしれません。

デザインですけど、
「いわゆるデザイン」じゃなかった時代。

いま、成立しそうで成立しない感覚。
だとおもいます。