ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

感性品質。

2006年04月12日 | blog

ニッサンの「感性品質/パーシブドクオリティ」が
一時期話題になりましたね。

専門の部署を作って、
「感性品質」なる基準で、
ジドウシャの品質の評価をおこなう、というものです。

パーシブドクオリティは”Perceived Quality ”で、
わたし、パッシブドクオリティ(Passived Quality)だとおもっていました。
意味、違っちゃいますね。

「パーシブドクオリティ」を直訳すると、
「(五感で)知覚される品質」
みたいな感じでしょうか。

それで、ニッサンの定義する「感性品質」とは、
「見て触って、実際に使ってはじめてわかる品質感」
なんだそうです。

おお、ということは…

わたしがこのweblogで、いいのわるいのと言っていることは、
基本的に「見て触って、実際に使ってわかったこと」なので、
日々、「感性品質評価」を実践してる。ともいえますね。

…なーんて書くともっともらしいですが、
それってふつうの日々の生活じゃないですか。

うーん、つくづくこういう流行る「コト」って、
あたりまえのことに「うまく名前をつける」ってことだなぁ。

名前をつけた瞬間、それは存在する。
特に食品とか健康がらみで、そういうの多いですね。

活性酸素とか。
昔からあったはずなのに、
名前がついたその瞬間から、とつぜん実体化する概念。

だから、みのもんたとあるあるとガッテンは、
日々あたらしい「モノ」と「コト」を、
ことばによって生み出している。ともいえるわけです。