武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

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武道PT的リストマニア その四(ロルフィング・筋膜リリース編)

2010年08月26日 | 文献紹介(武道PT的リストマニア)
 今回は筋膜リリース関連を集めてみました。

 皆さん知ってますか?ロルフィング・筋膜リリースはPT独自のテクニックではないんですよ。ロルフィングはアイダ・ロルフというロルフィングを行うロルファーによって開発されたんです。他にも膜の概念でいうとオステオパスにもあります。膜の概念は拡大解釈すると頭蓋仙骨療法なども含まれます。意外に知らないPTが多いんですよね。
 今、トーマス・マイヤースアプローチなど日本に入ってきてますが彼はロルフィングやフェルデンクライスを学んでいるんですね。どちらも共にPTではなくボディー・ワークです。

 勉強をしているロルファーはロルフィング、筋膜リリースの威力を知りつつ、限界も知っているので心理療法などを積極的に臨床に組み入れているそうですよ。

皆さん、患者さんの為にも整形疾患だったとしても徒手に固執するのは止めましょう!!

下線をクリックすると関連サイトにジャンプできます。


筋筋膜リリース・マニュアル
著者CarolJ,Manheim
監訳者 辻井洋一郎
発行所 株式会社医道の日本社
評価 優:訳者が筋膜リリースを知らないで訳しているので、訳注が多く偏見に満ちてます。これさえ気にしなければ良書です。


筋膜リリース:神経発達学的治療への応用
著者RegiBoehme
訳者 古澤正道
中徹
評価 良:筋膜リリースというとベッド上で寝てやるもの、というイメージが強いがこの本は色々なやり方を提示してくれています。動きのある患者さんや臥位がとれない患者さんへのアプローチで示唆を与えてくれます。

ボディーワーク
ゆるめてリセット口ルフィング教室
一日7分! 体を芯からラクにするボディワーク
著者 安田登
発行所 祥伝社
評価 優:ここに書いてある本を実践してみましょう。あなどれません。ちゃんとやると下手なPTなんかより患者さんかなり良くなります。新宿 朝日カルチャーセンターで安田氏の講習は受けられるので、興味のある人は直接体験してみましょう!

アナトミー・トレイン
徒手運動療法のための筋筋膜経線
著者トーマス.w.マイヤース
訳者 松下松雄
株式会社医学書院
評価 可:うーん・・・・。個人的にはあまり役立ってません。まだ私が未熟なのか・・・・。初学者にはテンセグリティ理論など分かりやすいのかもしれません。


ボディワーク入門
著者 小川隆之・斎藤瑞穂
発行所 株式会社朱鷺書房
評価 良:筋膜リリースって講習会で習うと難しい印象を受けます。しかし、この本を読むと特別難しいテクニックではないことが分かります。一般向けの本ですが馬鹿にできません。

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