武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

動作分析のコツ

2010年07月11日 | 合氣道
今日、合氣道の演武会(発表会みたいたものです)でした。やはり有段者の演武は美しく本物を感じさせてくれます。

そんな中で師範が言っていた言葉です。
『相手をコントロールしたくてもなかなか難しい事です。相手よりも前に先ず自分をコントロールできるかが大切なんです。』

我々、理学療法士はどれだけ自分の心身をコントロールする稽古をしてきたでしょうか?
ほとんどの方は、スポーツや武道をやっても若いうちだけで一つの競技を学生時代のせいぜい3~4年間くらいしかやってないのではないでしょうか?その時、自分の身体や心はどこまで意識していたか?外にあるボールや対戦相手、またはタイムや距離などに気を取られていただけでは??
かく言う私もそうでした。それにたいてい、中学や高校、大学など学校の区切りで終わってしまいます。一般人の競技期間はとても短いのです。

私の通う道場では30~40年間合氣道をやっててもまだまだと笑ってくれる方ばかりです。

理学理学士の世界は安定した医師の紹介が絶えずありぬるま湯な状況です。つまり自分に問題があっても患者は次から次へとやってきます。こんな状況でどれだけ5~10年以上真剣に自己研鑽した人がいるでしょう?勿論、私なんかよりもセラピストとして素晴らしい努力を10年以上コンスタントにしている方もいますが全体からすると、そんな方は少数派です。
大半は卒後3~4年間研修を受けに行けばいい方ではないでしょうか?あとはなんとなくキャリアを積むだけでは?

自分を含め患者さんを評価するのは難しいものです。何十年たってもまだまだと笑って言えるほど日々努力してこそ本物だと思います。

まだまだ未熟な私ですがほんの少し自分をコントロールできるようになってきました。コントロールされた自分を通して相手(患者さん)を動作分析やハンズオン(用手接触してのモビライゼーション、ハンドリングやFIなどの治療)する。
そうして見えてくる世界は全く別物です。

合気道や二人でやる太極拳などお勧めですよ。いま流行りのメンタルローテーション強化にももってこいです。

外の世界に注意が向いてばかりののスポーツやダンスとの違いに気がつくはずです。

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