BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

『少年サッカーは9割親で決まる』

2015年05月19日 | Weblog
『少年サッカーは9割親で決まる』
池上 正 監修、島沢優子 著   カンゼン発行   1500円





 4種リーグの会場でお奨めした番組「FOOT×BRAIN」、放送中に紹介していた本がこれ。サッカー少年の保護者との質問と答えの形式で書かれています。

親が変わることで、子どもも変わる!
 サッカーを国の文化にしてしまうには、少年期に「サッカーは楽しい」「サッカーができるのは幸せ」という感覚を体に沁み込ませなくてはいけません。そのプロセスがないがために、ジュニアや中学生で「燃え尽きた」とか、「親の期待通りにならずやめた」という元選手が日本には数多くいます。
 絶対そうなってはいけません。
(中略)
 多くの子どもがサッカーと出会う小学生時代、指導者や環境を選ぶ手伝いをするのも保護者です。そして、指導者が少々未熟でも、先に私が挙げたサッカーの本質を理解している親御さんであれば十分子どもは伸びます。逆に、どんなに良い指導者でも、親が結果にこだわったりストレスを与えすぎると成長しません。必ずしも「ジュニア期の良い結果(勝利)=成長」ではないことを肝に銘じてください。
       (本書「はじめに」より)


この一文

 「自主練習を強要したり、トレーニングをやりすぎてもいけません。叱っても、性格は勝気になりません。親の役目は子どもの安全基地になること。いつでも温かく励ましてあげましょう。」

*わがチームの子どもたちは皆とても優しい。これはとてもよいことだと思います。保護者の皆様が試合を観戦されて少々歯がゆい所もあるかもしれません。しかし、本質的に男の子は競争好きで負けず嫌いです。今の時点ではこのままで良しとします。いずれ上の年代にすすんだらサッカーの厳しさが立ちはだかるはずです。
「サッカーっていいもんだな!」ということを少年時代に体感してくれることが一番だと思います。少年サッカーでも相手を蹴散らしてゴールを奪いにいくチームもあります。私は望みません。


 著者には悪いのですが標題の本は図書館か立ち読みで必要な所だけでもいいかもしれません。
同じ著者でもお奨めは次のもの、特に「サッカーで子どもをシリーズ」(私が勝手に名付けましたが)の3冊は子育てに役立つはずです。是非ご一読を。
図書館にあればいいのですが。


少年サッカーは9割親で決まる
クリエーター情報なし
カンゼン



サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
池上 正
小学館



サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10(DVD付)
島沢優子
カンゼン



サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標 (edu book)
池上 正
小学館



叱らず、問いかける--子どもをぐんぐん伸ばす対話力 (ファミリー新書)
クリエーター情報なし
廣済堂出版



 冒頭でお知らせした「FOOT×BRAIN」で最後に司会の勝村政信氏が言った

「親と子どもは同い年」

これ、響きました。唸ってしまう言葉です。

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