ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

大英博物館展 ~神戸市立博物館~

2015-10-25 22:38:01 | アート

久しぶりの神戸市立博物館♪

以前から楽しみにしていた神戸市立博物館で開催中の「大英博物館展」に行ってまいりました。

大英帝国が誇る博物館の所蔵品は700万点にものぼるそうですが、今回はその中から選りすぐりの100点が来日。最初から順番に見ていくと人類の歴史が辿れてしまうという壮大な展覧会です。

しょっぱな、大英博物館ご自慢のエジプト・コレクションから、古代エジプトの棺がお出迎え。その彩色の緻密さはさすがです。余談ですが、イギリスのご本家を訪れた時に、ミイラの写真を撮りまくって(当時は館内の写真撮影がOKでした。今はどうでしょう???)、帰国して現像してもらったら、まともに写ったものはほぼゼロだったという、オカルトなオチがついたことがあります。でもそういうのがまた、インディ心をそそるんですけれど(笑)。

さて、プロローグであったまったところへ、第1章の展示、タンザニアの礫石器が目に入ります。一見、ただの石ころですが、よく見ると一辺が鋭くとがっていて、握りやすい大きさになっているのがわかります。これで石を砕いていたんだそうです。なんと200万年前―180万年前のもの! これが道具だってどうやって発見したのでしょう? 凄いですね。『2001年宇宙の旅』の冒頭、猿が骨を初めて道具として使う、あの感動があります。他にも石斧とか投槍器につけられたトナカイの角に彫られたマンモスとか、ちっぽけな道具に時間とロマンがぎゅっと詰め込まれていて、どんどん引き込まれていきます。万年単位の昔に人間がいて、その生活の断片が目の前にあるってすごい迫力です。紀元前5000年くらい前の日本の縄文式土器もありました。オシャレな縄文デザインとマグマのように荒々しいエネルギーで元気いっぱい。やるじゃん、日本!

最初のセクション・タイトルが「創造の芽生え」なのですが、デザインは原始的だけど、たとえばマンモスのどの部分に魅力を感じているのか、どんなラインが美しいと思うのか、その根本のところの感性は現代人にもとてもよく理解できるもので、こんなに昔で風土が違っていても、同じ人間が作ったものなのだと思うと妙に嬉しかったりします。

セクションは全部で8つ。進むにつれ、時代が下ってくるという趣旨なのですが、個人的には1~3の前半が興味深かったです。インダス文明の印章とか見ると、はぁー、これが教科書で見た文明の、って思わずのぞき込んじゃいます。道具って人の汗や血が染み込んでいるものだから、生活の匂いがリアルに感じられるんです。そこに工夫や知恵、自然への畏敬の念や美への憧れなどが見えると、人間ってすごいなと素直に感心してしまうのです。完全アナログなので、左右対称でないのもいいんですよね。でも、全体のバランスは取れているっていう。

こんなに古代から見ていると、だんだん感覚がマヒしてきて500年くらい前のものだと、まあこの辺は最近だよね、とか思いだします。文化が成熟してくると、映画や小説に登場したりすることも多いので、ある程度なじみがあるというのも関係しているかもしれません。

美しいアストロラーベ。

ヨーロッパの文化は金貨とか、アストロラーベ(方角、計算、時計などに使われた当時最先端の科学機器。現代のスマホの役割をしたと書いてありました)やクロノメーターなど技術の粋を感じさせるものが印象的でしたが、芸術的造形物となると、個人的にはアフリカやペルーのものがとても良かったです。大地に根付いた大らかさとにじみ出るユーモアにとても癒されるんです。あ、でもデューラーの「想像で描いたというサイ」は強烈に印象に残りましたけども。

今回の展示は、道具ごとの説明もキャッチが添えられてわかりやすく、人類の歴史をたどるという全体を通したテーマが明確で、とても良かったです。博物学って歴史と背景がわかった方が面白いし、展示物の凄さが理解できますよね。とはいえ、平日でも結構な人出でしたし、読むのは結構時間がかかるので、可能なら実際にいらっしゃる前に、公式ホームページをご覧になって予習していかれるのがいいかもしれません。全体の流れと、見どころな展示物の写真が多数掲載されているので、単純にホームページを見るだけでも楽しいです。

全体的に、大英博物館へ行くなら絶対これを見るべき! というマストなものがちゃんと来ている感じですが、さすがにロゼッタストーンはレプリカでした。でも、レプリカでもちゃんと展示しているのはエライ(笑)

イギリスで訪れた時はロゼッタストーンの存在を知らず(そもそもロゼッタストーンが何かをわかっていなかった)、部屋にさえ行かなかったですから、レプリカでも見られたのは嬉しかったです。

 

今回の記念撮影は、ハリーポッターの映画でも有名なチェスの駒。人気らしく、お土産もいっぱい売っていました。

すごくよくできていてアップにも耐えます(笑)

大満足の展覧会。来年1月までやっているので、年末ぐらいにもう一度行きたいと思います。

近くのレストランに置いてあったハガキ。

点線を切り取って立てるとオブジェに早変わり。

これ、日本の柿右衛門なんですが、本物もすごーく良かったです。

まさしく「クールジャパン」

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鳥か!? 飛行機か!? いや・・・!!

2015-10-22 23:41:36 | 兵庫

よく見ると赤ちゃんをくわえてます。

神戸の商店街を歩いていたら、突如あらわれた巨大なオブジェ。赤ん坊を運んでいるのでどうやらコウノトリらしいですが、羽根が変だし車輪まであるし??? そしてオブジェはさらに続いている・・・。

アヒル。

???

実はこれ、10月31日(土)に神戸港心港突堤で開催される「レッドブル・フルークタグ」というイベントの宣伝なんですね。ドリンクメーカーのレッドブル主催です。ドリンク剤をしょっちゃってる派手な営業車を持つレッドブルにはうってつけのイベントですね。ちなみに入場料500円(レッドブル・エナジー・ドリンク 250ml 1本付)とあります。さすが。テンションあがりまくっちゃうだろうなぁ

紹介記事によると、

「自作した飛行機に乗り、高さ6mのデッキから勇気を出して空へ飛・・・ばないイベントです!」

だそうです(笑)

評価項目が3つあって「飛行距離・クリエイティビティ・ショーマンシップ」。

飛べばいいってもんでもないらしいです。結果、冒頭の派手なコウノトリもどきが生まれちゃったわけですね。発祥はドイツ、日本初上陸!! とありますが、『鳥人間』のインターナショナルバージョンて感じでしょうか。

サイトに出場予定の飛行機(?)のデザイン画がアップされてましたが、「ショーマンシップ」を意識してか、相当クレイジーな(失礼極まりない言いぐさですが、でも記事にもクレイジーなパイロットたちって書いてあったから(笑))デザインで、確かに面白そうです。

チケット絶賛発売中。興味のある方はぜひどうぞ

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同じ釜のめしを食う

2015-10-21 20:13:42 | 動物

猿山のボスみたいにつやつやな毛並みの黒に比べて、あきらかにパサついている茶トラ(^^; 

見かけるたびに違う人に撫でられているフレンドリーにゃん吉(黒)と、用心深くて普段は木の植え込みに隠れてひたすらじっと待っているちゃ吉(茶)。

まるで違う性格で、普段は交流のない2匹の野良ちゃんですが、ごはんを食べるときだけはこのとおり

ごはん、大事だもんね。

無心に食べる後ろ姿がカワイイやら切ないやら。

穏やかな秋の夕暮れの一コマです。

 

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フラワーアートミュージアム2015 ~JR大阪駅~

2015-10-19 22:13:50 | 

お花の写真がいつも綺麗なkazuさんのブログ『花ごよみ』の写真につられて、JR大阪駅・時空(とき)の広場で開催中のフラワーアートミュージアムに行ってきました

各エリアごとに趣向を凝らしたお花畑でいっぱい。

メモしてくるのを忘れましたが、こちらは確か高校生のグループがレイアウトしたと書いてありました。

お気に入りのイングリッシュガーデン。キッチュな色で遊んでみました

こういうオブジェ大好きです。

おはよう。

花に鉄骨。

孤高のバラ。

秋の野原でおしゃべり。

ビニール袋に小分けされた大量のお花たち。何かと思ったら本日最終日はお花のプレゼントがあったんですね!

残念ながら時間が合わず、私はいただけませんでしたが、こういうの良いですね。お花と一緒に笑顔を持ち帰るのは間違いなしです

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ウォンテッド・ウォンバット ~五月山動物園~

2015-10-18 18:48:33 | 動物

日本では3つの動物園でしか飼育していないというウォンバット。

その貴重な1つである五月山動物園に行ってきました。

以前、こちらのブログでも書きましたが、五月山動物園のある池田市の商店街はとにかくウォンバット押し。あらゆるところに銅像があって、見てるうちに本物がどんなだか見てみたくなったのです。

カンガルーと同じ有袋類で、種としてはコアラに近いらしい。なるほど鼻はコアラっぽい。でも口元はアリクイにも似てるかな?

夜行性だそうですが、朝9時30分ごろでもけっこう活発に動いていました。ニンジンとかリンゴなどの本格的なご飯は夕方らしく、朝ご飯は青草。オードブルか? ぽてぽてと着ぐるみみたいな動きなのですが、走るのは意外に早いです。

どや。

たまに切株をごろごろ転がしてます。人慣れしてて、ご覧の通りのカメラ目線(笑)。

近頃覚えたマニュアルで金網をぼかそうと試みるも、距離があれば上手く行くのに接近戦では全敗(T_T)

結果、iAUTOモードでお茶を濁すことに。キレイには撮れましたが、ああでも、金網邪魔だなあ。。。

池田市はオーストラリアのローンセストン市と姉妹都市提携をしていて、そのご縁でウォンバットたちもやってきたそうです。そのほかにも黒羊やワラビーなどオーストラリアを代表する動物たちがいました。

お腹に赤ちゃんが入ってる。カワイイ

おっさんワラビー。

意外に爪が鋭いです。

日本で2番目に小さい動物園だそうですが、ここが素晴らしいのは入場無料なこと。

そのうえ、羊やポニーに餌をあげたり、ウサギやミニブタ、リクガメなどと直接触れ合えたりできるんです。おかげで子供たちに大人気。

ちょーだい。

がうっ。

ふれあいショーの前に英気を養うミニブタくん。

ウォンバット目当ての訪問でしたが、他の動物たちも可愛くて楽しかったです。

あとは写真のウデだけですね。次は良い写真を撮りたいです。

 

コメント (4)
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