ぶらっとJAPAN

おもに大阪、ときどき京都。
足の向くまま、気の向くまま。プチ放浪の日々。

ゴキゲンな朱色 ~京都 伏見稲荷大社~

2015-04-27 23:18:50 | 京都

 4月29日(水)から京都の非公開文化財特別公開(ややこしいですね(^^;))が始まります。

 京都及び近郊の19か所で、日頃は見られない文化財が公開されるという貴重な機会なので、どこかには行こうと思っているのですが、今日は一足お先に、そのうちの一つ伏見稲荷大社をご案内。今回公開されるのは、お茶屋(重文)や松ノ下といったところだそうですが、残念ながらベタな部分しか知らない私。というわけで、ザ・伏見稲荷な景色をご紹介です。

 伏見稲荷ってあまりに有名スポットなので、何か既に行った気にならないですか? 私は長らく行ったつもりだったのが、ある日冷静になって考えたら、「行ったことないじゃん!?」と気づいたという・・・。

 で、スケジュールの都合で訪問したのは、ご覧の通り正月三が日のど真ん中(おもいっきり「賀正」の幟が見えますね。季節外れですみません)。近畿で一番参拝者が多いといわれる伏見稲荷、確かにハンパなかったです。

 でもね!

 すっっっごい気持ちいいんですよ!!! 

 私はひと目で気に入りました

 まず、駅がカワイイ。京阪の伏見稲荷駅を利用しましたが、伏見稲荷の参拝以外ほとんど人は降りないんでしょうね。ちっちゃくて素朴な昔ながらの駅。

 改札出れば、伏見稲荷はすぐそこです。社殿にむかって緩い上り坂になっていて、大きな鳥居とお狐様が見えるのですが、すこーんと抜けた開放感がたまらんです。別に霊感とかないですけど、まさに気のとおりが良いって感じ。そして、高い空にすっくりとそびえ立つ朱塗りの鳥居と本殿。朱色に塗るのは魔除けと防腐効果のためらしいですが、この朱色と空の青のコントラストがまあキレイ どんなに落ち込んでてもここ通れば一発で元気になれる気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

やたら凛々しいお狐さまたち。いろんなものを加えてます。

伏見稲荷大社の歴史は古く、奈良時代和銅4年(711)2月初午の日に、ご祭神である稲荷大神さまがこの稲荷山に御鎮座されたのが始まりとか。間に応仁の乱で焼かれたりとか、お寺が中におかれたりとか紆余曲折はあったみたいですが、今は大らかなオーラで出迎えてくれます。このおおらかさは、稲荷山全体がこのお社であるということとかかわりがあるのかもしれません。

商売繁盛とか家内安全などのご利益ももちろんあるのですが、基本は「五穀豊穣」であって、ホントに生活の基本となる部分の神様だからっていうのが、豊かさを感じるもう一つの理由かも。稲くわえてるお狐様もいたしね。ちなみに狐は神様の使者であって、神様は本殿にいらっしゃいます。人から、私が持ってる星の中に「午」が入っているから、初午の日に御鎮座された稲荷大神さまとは相性がいいんだよと言われました。んん~、そうなのかなあ。午持ちの特権?なの、この気持ちよさ。どなたか星に午を持っていない方、行ってみてください。

ここに来たらやっぱりくぐらないとね。

はい、くぐりまーす。

お嬢ちゃん特等席!

ちょっと奥まできました。でも人は減らない・・・。

 ここを気に行ったもう一つの理由は、遊び心があるところ。

これ可愛いでしょう? 穴にお金を投げ入れるんです。通るとたぶん良いことがある。何かはよくわからない(笑)。でも大体、外れてました。もちろん私も。

写真には撮りませんでしたが、鳥居がひと段落する奥社奉拝所というのがあって、そこにちょっと大き目の石が置いてあるんです。願掛けをして、その石を持ちあげて自分が思ったよりも軽かったら叶って、重かったら駄目っていうんだけど、なんか、ざっくりな占いだと思いませんか? 持ち上げて「うん、絶対に軽い!!」って言い張ったもん勝ちみたいな(笑)。当たるも八卦当たらぬも八卦。こういうざっくばらんさ。大好きです。

あちこちにあるお狐様。みんな凛々しい。

 

 

 

 

 

 

この時は、奥社までしか行けませんでしたが、実は鳥居は山の頂上まで延々とあるんです。今度行くときは上まで登ってみたいです。

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ネパール地震に思うこと

2015-04-27 20:45:57 | つぶやき

 このところバタバタして久しぶりに体調を崩し、昨日は更新ができませんでした。楽しみにしてお越しくださった方がいらしたらごめんなさい さあ、今日は張り切って書くぞ! と思っていたのですが、大変なことになっているネパールの地震。素通りすることもできなくて、まずはこちらをアップです。

 なぜネパールの地震がそんなに気になるかというと、ポカラ在住の友人がいるからです。地理的なことは詳しくないので今ひとつ状況がつかめていないのですが、ニュースを観ている限り、カトマンズほどではないにしてもポカラに被害が出ている可能性はありそうですが、詳しいことは不明。彼女はカトマンズにもベースがありましたから、もしかしてポカラではなくカトマンズにいた可能性もあって、ちょっと心配なのです。かといって、メールしたところでそれどころじゃないだろうし、と何もできず、ネットニュースを眺めては勝手におろおろしてます。

 30歳目前に日本を離れ、ポカラでホテル業を始めた友人。その後、いろいろあって去年ホテル経営を離れ、新しいカフェを始めたところでした。カフェ起業の大きな目的の一つが、ネパール人がネパールで自活できるようにすること(ちなみに友人は生粋の日本人です)。ホテル時代から悩みの種だったそうですが、ネパール国内で働くと賃金が安くて生活できないので、従業員がやめてインドとかに出稼ぎにいってしまうことがしょっちゅうだったそうです。ネパールを愛してやまない友人は、そんな状況を少しでも変えられないかと、若いネパール人自立援助をめざしてカフェを始めたのです。

 ところが、この地震でネパールの観光業界は大打撃。もし無事だったとしても、友人にとってこれからが困難な日々になることは想像に難くありません。神様も酷なことをするなぁ、とひとごとながらがっくりと肩を落としてしまいました。

 まあ、東日本大震災の直後は怖いぐらいに閑散としていた浅草が、今や外国人団体観光客のバスが迷惑なくらい乗りつける繁盛ぶりですから、明けない夜はないと信じていますけれども。

 私自身は今まで大きな災害にあったことはないですけれども、ニアミスはあります。ひとつは阪神大震災。当時、実家を離れ東京に住んでいた私は、よく遊びにいった神戸の街の、あまりに壊滅的な状況に絶句して、しばらくテレビの前から動けませんでした。とても現実の風景とは思えなかった。家族ともなかなか連絡が取れず、不安な時を過ごしたことを覚えています。

 もうひとつは東日本大震災。この時は東京にいて、仕事中でした。東北ほどではないにしてもかなり大きな揺れで、誰かが「やばい! 縦揺れだ!!」と叫んだ時に、『死』ということを初めて意識しました。あ、こんな自分の意思でどうにもならない死があるんだって。実際は大きく揺れただけで怪我したりもなかったのですが(器物破損は多数)、その後3時間くらいかけて歩いて帰りました。途中で車のディーラー屋さんがコーヒーを振舞ってくれたり、ありえない人数が多摩川にかかる橋を渡ったり、最寄り駅前の24時間営業のマックが真っ暗で衝撃を受けたり(笑)と得難い経験でしたが、その時に痛切に感じたのは、私たちはなんてもろい便利さの中に生きてるんだろう、ということです。これだけ文明を発展させてきた人間の英知は素晴らしいと思いますが、それでも自然の大いなる力にはまだまだちっぽけなものなんですよね。

 ヒマラヤだっていつもはとても美しいのに、今回の雪崩のような悲劇を起こしたりする。まあ、地球は人間だけのものじゃありませんから、人間に都合いいことばっかりないのは当たり前かもしれませんが。

 ニアミスばかりで大した被害を受けてもいない私なんて、被災された方からすれば片腹痛いとは思いますが、その私にしても、そんなことを考えていると、今、私たちがふれることのできる自然の美しさや歴史的建造物は、自分が思っているよりもずっとずっと貴重なものなんだと感じます。1000年前の仏像とか奇跡ですよね 絶対火事の中を抱えて逃げた人いると思うんだ。いや、ほんとに。そもそも、自分たちが日々ふつうに暮らしていけることが、とんでもない幸福なのかもしれません。

 以前、桂離宮を訪れた時に、ちょうどテポドンが新聞紙上をにぎわしていたこともあって、「こんなきれいな庭も、テポドン一発で跡形もなくなるよな」と不気味に思ったものです。反対に、その美しさを保つのは一人ひとりの人間の細やかな手作業だったりする。途方もない時間と手間がかけられているんですよね。こつこつと積み上げてきたものを乱暴になぎ倒す力。・・・なんか変なものを持っちゃったっすね、人間って。

 でも、そういうのを利用してこの快適な都会生活があるんですものね。難しいなあ。

 ぐるぐる思考がめぐって、結局のところ、今あるものを大切にして出来ることをちまちまやるしかない、という陳腐な結論にたどりつきます。あーあ。でも、できることは全力でがんばります

 なにはともあれ、ネパールの皆様にできる限り早い平安が訪れることをお祈りしてます。

 今のところ、祈るだけです それ以外は模索中・・・

  

神戸。震災以来時を刻むのを止めてしまった時計。

 

追記:後日、改めて「ネパール地震 ポカラ」で検索したら、このブログが上位に出てきて腰が抜けました。ごめんなさい、何の情報もなくて

その後、アップできるような情報は得てないです。残念ながら。

『私にできること』で検索していらした方がいたので書きますが、私は日本赤十字社を通して寄付をしました。他にも寄付の方法はあるようです。

 さらに追記:5月4日現在の情報です。

 先日、ポカラの友人のブログがアップされていて、無事が確認できました。カトマンズほどの揺れもなく、とくに問題もなく普通に生活できている模様。ポカラは大丈夫です、と書いてありましたから、ポカラ自体無事なようです。Facebookには、もっと早く詳しい情報を載せていたらしいのですが、私がFacebookやってないもんで なんにせよ、ひと安心です。

 

コメント (2)
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