4月29日(水)から京都の非公開文化財特別公開(ややこしいですね(^^;))が始まります。
京都及び近郊の19か所で、日頃は見られない文化財が公開されるという貴重な機会なので、どこかには行こうと思っているのですが、今日は一足お先に、そのうちの一つ伏見稲荷大社をご案内。今回公開されるのは、お茶屋(重文)や松ノ下といったところだそうですが、残念ながらベタな部分しか知らない私。というわけで、ザ・伏見稲荷な景色をご紹介です。
伏見稲荷ってあまりに有名スポットなので、何か既に行った気にならないですか? 私は長らく行ったつもりだったのが、ある日冷静になって考えたら、「行ったことないじゃん!?」と気づいたという・・・。
で、スケジュールの都合で訪問したのは、ご覧の通り正月三が日のど真ん中(おもいっきり「賀正」の幟が見えますね。季節外れですみません)。近畿で一番参拝者が多いといわれる伏見稲荷、確かにハンパなかったです。
でもね!
すっっっごい気持ちいいんですよ!!!
私はひと目で気に入りました
まず、駅がカワイイ。京阪の伏見稲荷駅を利用しましたが、伏見稲荷の参拝以外ほとんど人は降りないんでしょうね。ちっちゃくて素朴な昔ながらの駅。
改札出れば、伏見稲荷はすぐそこです。社殿にむかって緩い上り坂になっていて、大きな鳥居とお狐様が見えるのですが、すこーんと抜けた開放感がたまらんです。別に霊感とかないですけど、まさに気のとおりが良いって感じ。そして、高い空にすっくりとそびえ立つ朱塗りの鳥居と本殿。朱色に塗るのは魔除けと防腐効果のためらしいですが、この朱色と空の青のコントラストがまあキレイ どんなに落ち込んでてもここ通れば一発で元気になれる気がします。
やたら凛々しいお狐さまたち。いろんなものを加えてます。
伏見稲荷大社の歴史は古く、奈良時代和銅4年(711)2月初午の日に、ご祭神である稲荷大神さまがこの稲荷山に御鎮座されたのが始まりとか。間に応仁の乱で焼かれたりとか、お寺が中におかれたりとか紆余曲折はあったみたいですが、今は大らかなオーラで出迎えてくれます。このおおらかさは、稲荷山全体がこのお社であるということとかかわりがあるのかもしれません。
商売繁盛とか家内安全などのご利益ももちろんあるのですが、基本は「五穀豊穣」であって、ホントに生活の基本となる部分の神様だからっていうのが、豊かさを感じるもう一つの理由かも。稲くわえてるお狐様もいたしね。ちなみに狐は神様の使者であって、神様は本殿にいらっしゃいます。人から、私が持ってる星の中に「午」が入っているから、初午の日に御鎮座された稲荷大神さまとは相性がいいんだよと言われました。んん~、そうなのかなあ。午持ちの特権?なの、この気持ちよさ。どなたか星に午を持っていない方、行ってみてください。
ここに来たらやっぱりくぐらないとね。
はい、くぐりまーす。
お嬢ちゃん特等席!
ちょっと奥まできました。でも人は減らない・・・。
ここを気に行ったもう一つの理由は、遊び心があるところ。
これ可愛いでしょう? 穴にお金を投げ入れるんです。通るとたぶん良いことがある。何かはよくわからない(笑)。でも大体、外れてました。もちろん私も。
写真には撮りませんでしたが、鳥居がひと段落する奥社奉拝所というのがあって、そこにちょっと大き目の石が置いてあるんです。願掛けをして、その石を持ちあげて自分が思ったよりも軽かったら叶って、重かったら駄目っていうんだけど、なんか、ざっくりな占いだと思いませんか? 持ち上げて「うん、絶対に軽い!!」って言い張ったもん勝ちみたいな(笑)。当たるも八卦当たらぬも八卦。こういうざっくばらんさ。大好きです。
あちこちにあるお狐様。みんな凛々しい。
この時は、奥社までしか行けませんでしたが、実は鳥居は山の頂上まで延々とあるんです。今度行くときは上まで登ってみたいです。