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ミゾソバ・2~長沼公園

 八王子市長沼町と下柚木にまたがる“都立長沼公園”は鬱蒼とした森の公園。広さは313,486㎡で東京ドーム6.7個分(⇒1個分は白い屋根の部分のほか更に外周部分を含む46,755平方メートル)。南側の“野猿の尾根道”と北側の入口との高低差は100メートルもあり、道は急な坂や階段になっている。その山道は公園のほぼ中央を南北に通る“霧降の道”のほか“殿ヶ谷の道”“井戸たわ尾根”“西尾根”“中尾根”“長泉寺尾根”“栃本尾根”などがあり、その間を“ひよどり沢”“西の沢”“垣の木谷戸”“こぶし沢”“滝の沢”などの小川が流れている。とても広い公園ではあるが、人はほとんど見掛けない。この日は雨が降りそうな天気ではあったが、野猿峠口から“西尾根”を下り、長沼口から“霧降の道”を登って、“野猿の尾根道”を通り平山口に出るまでに出会った人は、公園管理らしき人と犬を散歩させていた人の2人だけだった。
 写真は長沼口付近の水辺に咲いていた「ミゾソバ(溝蕎麦)」。タデ科イヌタデ属(←タデ属)の一年草で、直径7~8ミリの小さな花が茎の先端に密集して球形の総状花序を作る。花弁のように見えるのは萼片で花弁は無い。
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ノササゲ・1~花

 猛烈な台風24号が日本列島を縦断し、八王子市では午前0時11分に瞬間最大風速45.6m/sを記録した。これは統計期間は2008年からと短いものの八王子市では観測史上1位だそうだ。ちなみに瞬間最大風速の日本歴代1位は富士山の91.0m/s(1966年9月25日)で、2位は沖縄県宮古島の85.3m/s(1966年9月5日)、3位は高知県室戸岬の84.5m/s(1961年9月16日)。全く想像もつかない風速だ。
 実は私は昨夜は仙台に出張中だったが、仙台駅前や青葉城で大木が折れるなどの被害が出た。今朝はいつも通勤に使っている京王線の始発電車が倒れていたブロック塀にぶつかりダイヤが大幅に乱れたようだが、私は仙台にいたので影響は無かった。台風24号がやっと通り過ぎたと思ったら、また台風25号が発生し日本に近づいている。もううんざり。
 写真は蓮生寺公園の藪で蔓を伸ばしている「ノササゲ(野大角豆)」。マメ科ササゲ属の多年草で日本固有種だが、アフリカ原産のササゲ(大角豆)に似て、野山に生えることから名付けられている。花の長さは2センチほどで、果実が熟すと紫色の莢になり、種子は綺麗な青紫色になる
 以前も触れたことがあるが、茨城県つくば市の長閑な田園地帯に“大角豆”という地区がある。若い頃、ゴルフ帰りにその交差点を通って知ったのだが、それは“ささげ”ではなく“ささぎ”と読む。そこでは古くから大豆やササゲが育てられており、それが地名の由来になったというのは十分に考えられるが、旧桜村時代に編纂された村史には由来については触れられていないとのことだ。
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