キツネノカミソリ・2~再会

 去年、この時期に小山内裏公園の藪で見つけていたので、2~3週間前からその藪をチェックしていたが、なかなか気配が見えなかった。場所を間違えたかと思ったが、やっぱり同じところに咲いてくれていた。「キツネノカミソリ(狐の剃刀)」は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。その名前は花の形ではなく葉の形からつけられたようだが、花の時期には葉が無くてその形をイメージできない。
 ずっとこの花を探していたものだから、ヒメヒオウギスイセンを見てもキツネノカミソリに見えてしまった。色は似ていても花のつき方はまるで違う。
 
 後日談だが、この花は小山内裏公園の多摩境側の藪にかろうじて2株ほどあるものだが、何と南大沢側の林間に群生している場所があった。
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キツネノマゴ・1~名前

 小山内裏公園の道端に咲いていたとても小さな花。いつもの通り名前はすぐに分からない。花の感じからシソ科やゴマノハグサ科を調べてみたが、それらしい花が見当たらない。やむなく図鑑の1ページ目からめくって見つけた名前が「キツネノマゴ(狐の孫・まご)」。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草。この5ミリほどの小さな花を狐の尻尾や狐の顔に見立てたようだ。さらに調べてみると、ゴマノハグサ科のママコナ(飯子菜)に似ているので、“キツネノママコ(ママコナ)” が訛ったという説もあるようだ。
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イヌタデ・1~アカマンマ

 「イヌタデ(犬蓼)」はどこの道端でも見られるが、いつも見ていたのは米粒のような形だけ。こうして開いているのは初めて観察できた。 五枚の綺麗な花びらだと思っていたらこれは萼でイヌタデには花弁が無い。花が終わると中に黒い種子を抱えるが、この時もピンク色の萼は残っている。
 『蓼食う虫も好き好き』 で、虫にとっては辛い葉だが、ヤナギタテなどは食用で鮎の塩焼きの蓼酢でお馴染み。イヌタデは役に立たないタデの意味だが、かろうじておままごとのアカマンマで役に立っている。
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