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The Greenberry Woods / Rapple Dapple

2008-08-03 | music : special


このバンドは、往年のパワーポップ・ファンなら、恐らく誰もが知っていて、そして誰もが声を揃えて “好き” と言うに決まってると勝手に思っている。
私のAll time favoriteで大切なバンドのひとつ、The Greenberry Woods(グリーンベリー・ウッズ)。1994年と95年に2枚のアルバムを出した後解散し、現在はメンバーを入れ替えてSplitsville(スピリッツヴィル)として活動中である。
以前、The Greenberry Woods(以下GBW)についてコラムにしたことがあるが(こちら)、今回は彼らのデビュー・アルバム 『Rapple Dapple』 について、もう少し詳しく紹介してみようと思う。
前回のコラムのタイトルにあるように、GBWの音楽は正に “キラキラ☆ポップ” という表現がピッタリの、キュートでとっても輝いていて、爽やかで心躍るポップ・チューンばかり。
M-1 「Trampoline」 は、これもきっとパワーポップ・ファンなら、恐らく誰もがくちずさめると豪語しちゃう。厚みのあるギターに、キラキラするリードGのアルペジオが重なるイントロ。そして、歌に入ると抜けるような爽やかなメロディが広がり、サビのコーラスや間奏のメロディ・ラインはもう琴線触れまくり。この一曲だけで、GBWワールドに連れ去られてしまう。
M-2 「#37 (Feels So Strange)」 のメロディ・ラインもたまらない。特に最後の掛け合いでハモるヴァースが、とってもキュート。
M-5 「Oh Christien」 やM-6 「I Knew You Would」 に見え隠れするちょっとメランコリックな感じは彼らの特徴で、キラキラ・サウンドにちょっぴりダークな隠し味をうまく織り込んでいる。
ミディアム~アップ・テンポのピュアなポップ・サウンドが続いた後、ゆったりとしたM-10 「Adieu」 の切ないメロディは、このアルバムのアクセントにもなっている。
極めつけが最後のM-14 「Hold On」 で、私にはもう涙ものの曲。イントロのギターのメロディだけで、やられてしまう。言い表せないくらいに切なくてキュンとなるバラードで、特に最後の “Hold On~” が繰り返されるヴァースのコーラス部分は感動的。ハンド・クラッピングが絶妙に絡み、最後の最後に鳴り響くオルガンの音が、気持ちをMaxにしてくれる。
・・・と言うように、どの曲も全部ステキな曲ばかり。そして、もう14年も前の曲なのに、どれひとつ古くさい感じがしなくて、今でも十分受け入れられるサウンドというのが、いつ聴いても感じること。

いつものことながら、かなりご贔屓のコラムになってしまっているが、それだけ素晴らしいアルバムだということが少しでも伝われば幸いである。
ところで、「Trampoline」 と 「Adieu」 のビデオがあるのだが、YouTubeではUPされていなく、いろいろ検索してみたが、残念ながらエリア外で日本では見れないものしかなかった。
しかし、iTunes Storeで 「Trampoline」 のビデオが購入でき、一部試聴もできるので、GBWを知らないけどコレを読んで興味を持って下さった方や、懐かしい~と思った方は、ぜひアクセスして楽しんでほしい。ちょっとイナタい映像に、クスッと笑ってしまうかも知れないが・・・。(検索窓に “The Greenberry Woods” と入れるとヒットする)
14年も経つと、さすがにおじさんになってしまった彼らだが、Splitsvilleではちょっとロック色が濃くなったものの、今でも変わらずにきらめくポップ・ワールドを継続している。
そろそろ、新譜を出してもいいんじゃない?

★Splitsvilleのコラムはこちら


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