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without A trace

favorite stuff...
music, trip, cinema, art, and so on.

全部は好きになれなかったけど・・・

2005-11-11 | music : normal


ひとつカテゴリを増やした。というのは、全部好きというには少し遠く、でもこのアルバムは好きで持っている、聴く、と言ったようなのは、果たしてどのカテゴリに入れようか?と思った。
一応、このブログのカテゴリはおおまかに次のように分類している。

「special」・・・自分にとって特別な存在、とりわけ好きなアーティスト。
「favorite」・・・その名のとおり、好きな音楽・アーティスト。お気に入りのアーティスト。
「basics」・・・私の基本となっている音楽・アーティスト。
「newcomer」・・・新人という意味ではなく、私が初めて出会った音楽・アーティストのこと。
「various」・・・V.A.ものも含むが、その他モロモロと言った感じなので、邦楽もここに入る。
「performance」・・・その名のとおり、ライヴやコンサートについて。
「others」・・・主に音楽以外のこと。
「cinema」・・・映画のこと。

とまあ、こんな感じに自分なりに分けているのだが、今回追加のカテゴリは 「normal」。
その第一回目を飾るのは、このアルバム。blur 『Modern Life Is Rubbish』、1993年の作品。
私はoasis vs blurならば、oasis派だ。正統派ロック&ポップス系を好む私は・・・と言ってもoasisが正統派と言うと反論する人もいるだろうが・・・blurのちょっとエレクトリックなところとか、Damonのちょっとイカれた感じの歌い方は苦手で好きにはなれなかった。
でも、当時バイトしていたCDショップで交代で自分の好きなCDを店内でかける時、同僚にblur好きがいて、自然とよく聴いていた。
そんな中、このアルバムは、何故か気に入ったので買った。決め手となった曲は、「Chemical World」 「For Tomorrow」 「Sunday Sunday」 だった。
“やっぱりね~” と思われるような、ベタなきっかけなんだろうなーって思う・・・。
このアルバム以外に聴いたことがあるのも、『Parklife』 と 『Leisure』 だけだし、彼らの詳しいことはあまり知らない。
blurは、このアルバムを制作する前にUSツアーを行い、結果失敗に終った。
当時、日頃からアメリカを小バカにしていたDamonも、さすがにショックだったようだ。oasisが成功していただけに・・・。
その頃Londonに短期滞在していた友人が、たまたまclubでDamonに会い、話しかけたところ、“君の発音はAmerican Englishだから話したくない” と言われ、“F●CK” とまで言われ、“あれじゃ成功するわけないよ” とその子は言っていた。
こういう破天荒なところも、Gallagher兄弟と比べられる原因のひとつだったのだろう。

さてこのアルバム。私の好きな曲 「For Tomorrow」 で始まり、これまた好きな 「Chemical World」 で終わり、「INTERMISSION」 というピアノのメロディを主としたインストで一旦締めくくっている。
INTERMISSION・・・お芝居で言えば幕間、休憩のこと。一旦ここでブレイクを入れ、またまた好きな 「Sunday Sunday」 で新たに幕が開く。
前半7曲後半7曲とバランスを取り、とてもまとまりのあるアルバムに仕上がっている。
最後は 「COMMERCIAL BREAK」 というインストで締めくくるのだが、CDプレイヤーの曲番号は20以上表示される(うちのプレイヤーは20までで、それ以上は⇒で表示される)。
ん??と思ってカウンターを進めると、18~66曲目までは無音3秒で進んでいくのだが、67曲目が無音で7秒、そして68曲目にはなんと3'48"、69曲目には3'56"の曲(歌あり)が収録されているのだ。
これにはさすがにビックリした。こういう遊び心は、なんとも英国人らしくって憎めない。そしてその曲がまたイイ曲なので、“やるじゃん!” と言った感じだ。
歌詞カードに全てギター・コードが記されているのも、憎い計らい。
「For Tomorrow」 は、規則的に繰り返されるギターのカッティングと哀愁あるメロディが耳に残り、サビの “siniging la la la~ ” は一度聴いたら忘れることのないメロディだ。
「Chemical World」 を最初に聴いた時は感動した。今でもその感動は薄れていなく、素晴らしい曲だ。
基本的にギターのメロディにすぐに耳が行く私は、イントロのギター・メロに惹かれ、サビ “And I don't Know about you~” からのメロディ・ラインに感動し、そして優しく歌う “Yes Yes” で鳥肌が立った。
幕が開け、流れてくる 「Sunday Sunday」 のイントロのリズムは、何とも言えず陽気でとぼけた感じで楽しくなる。
途中でテンポが速くなって、またゆったりとしたテンポに戻り、ホーン・セクションも加わって盛り上がって行く最後のアレンジは、傑作だ。
「Star Shaped」 や 「Blue Jeans」 「Turn It Up」 なんかも素直なPOPSで、安心して聴いていられる。
今でも 「Pressure On Julian」 や 「Oily Water」 辺りの曲は苦手だが、何も考えずにぼーっと過ごす昼下がりとかに合うアルバムだ。
このアルバムは、路線的にはBrit Popの王道を行くようなちょっとトラディショナル色のある、正統派路線と言ったところだろうか・・・。
そういうところも気に入った理由のひとつかも知れない。そして、このどこかひねくれていてねじれたPOPSこそ、blurならではのサウンドなのだろう。


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18 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
『Modern Life Is Rubbish』 (コージ(The Rambling Shoes))
2005-11-11 04:36:45
このアルバム、間違いなく当時購入した記憶があるのですが、どこにも見当たらない1枚なのです(苦笑)。



どこへ行ったのやら…。
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分類 (creem-soda)
2005-11-11 06:32:38
なるほどお、そんなふうに分けてたんですね。

あらためてちゃんと見てみます♪

このアルバムは好きです。やっぱり「For Tomorrow」です。

ブラーは自分の中ではfavoriteに入ってます!

アルバムでは「blur」が一番だと思います。聞いてみて欲しいです。
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『Parklife』 と 『Leisure』 (zuma)
2005-11-11 10:55:14
までは聴いた私です。私もこの頃はOasisが大好きだった影響かは分かりませんけど、Blurはこれ以降あまり聴いていないですね。『Modern Life Is Rubbish』まで聴けば良かったのですね(笑)。

80年代と違って、90年代以降になると結構好みが分かれますよねー。私はこのころUSインディにハマっていましたので、聴く機会がなかったのかもしれませんですね。
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いちおう全部 (モスコ)
2005-11-11 14:00:51
聴いてますが、個人的にはこのアルバムがベストでっす。

殆ど全曲良いんじゃないですか、このアルバム。

独特の空気感があって統一感があるし。

これ以降はどんどん悪くなっていった気がします w



しかしデーモン、クチ悪いですね(笑)

お子ちゃまだったのでしょうね。

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コージさんへ (bloom)
2005-11-11 22:00:34
もう一回探してなければ、思い切ってもう一度購入するとか?

このアルバムなら勿体なくないと思います。(笑)
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creem-sodaさんへ (bloom)
2005-11-11 22:05:35
「For Tomorrow」は、スケールの大きい名曲ですね。

blurの輝ける一曲と言うところでしょうか・・・。

今でも全然色褪せていませんよね。

『blur』というアルバムは、このあとなのでしょうか?
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zumaさんへ (bloom)
2005-11-11 22:13:21
なんでも、『Leisure』『Parklife』『Modern Life Is Rubbish』は、“LIFE3部作”と言われているそうです。

zumaさんがこの頃ハマっていたUSインディって、どの辺なんでしょうか?

ダイナソーとかヨ・ラ・テンゴとか? それともミート・パペッツとか?(冗談デス)

あ、ピクシーズでしたね。
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モスコさんへ (bloom)
2005-11-11 22:17:49
“おぉ、ニール”のモスコさんが全部聴いていたとは意外というか、さすがです。

この後の作品は、聴く機会も殆んどなく知らないのですが、悪くなってったんですか・・・。

この作品が節目って感じなんですね。



>しかしデーモン、クチ悪いですね(笑)

ねー。その子がファンじゃなくて良かったです。

もしファンならかなりショックだったことでしょう・・・。

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ミート・パペッツ (zuma)
2005-11-12 08:40:50
もハマっていたかも(笑)。ダイナソーとかヨ・ラ・テンゴ、鋭いですねー。ズボズボでしたね。

後はKing MissileとかKramerのシミーディスク系とか、ヴァイオレント・ハムズとかの辺りですね。とりあえず、輸入盤を探すのが大変な時期でしたね(笑)。あと、デッド・ケネディーズのジェロ・ビアフラのレーベルの前衛ラウド系バンドにもハマっていたという混迷の時期でした(笑)
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TBさせて頂きました! (モスコ)
2005-11-12 15:01:29
影響受けて記事書きましたw

ナルホド、zumaさんはUSインディーズかぁ。かっこいいな~。



ブラーはコレの次のアルバム『パークライフ』で一気にメイン・ストリームにって感じだったですよね。

私はそのブレイク寸前の、若さと暗さがあるこのアルバムが好きでした。

でも確かにcreem-sodaさんがおっしゃっている後期の『blur』も良かったですね。
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