かねてから気になっていたバンドで、zumaさんのブログでも絶賛されていた、USテキサス州Austin出身の5ピース・バンド、Voxtrotのセルフ・タイトル・デビュー・アルバム。
このアルバムと一緒にオンライン・オーダーしたCDの入荷待ちでずいぶん待たされたが、先日やっと到着。
彼らはまずUKから火が付いてNMEで大フィーチャーされたそうで、UKではアルバム・デビュー前に2枚のシングルが話題となり、3枚目のEPで本国USでもブレイク。
そのサウンドは、USのバンドとは思えないくらいUKの色がぷんぷんと漂ってくる、良質のギター・ポップ。
適度な疾走感と、適度なポップさがとても気持ち良く、Vo.の意外と可愛い声が楽曲にとても合っていて心地良い。
M-1 「Introduction」 はその名のとおり、このアルバムの導入のような形で、最後の盛り上がりで次の曲 「Kid Gloves」 へと導いて行く。この曲がまたカッコいい!
ピアノをフィーチャーしたM-3 「Ghost」 とM-10 「Real Live Version」 は、ストリングスのアレンジも入れ、透明感あふれる綺麗なメロディが詰まっている。
とっても可愛い、弾むようなポップな曲のM-4 「Steven」。
ちょっと不思議なメロディのヴァースから、とってもポップなメロディへと展開するブリッジが何とも粋なM-5 「Firecracker」。
骨太いドラムの音で始まるM-6 「Brother In Conflict」 は、軽快なロックン・ロール・ナンバー。
私がこのアルバムで最もUK色を感じたのがM-7 「Easy」 で、ダークな中に漂うキラキラ光るポップなメロディにそれを感じる。
M-8 「Future Pt.1」 は、今現在いちばん好きな曲。ほんわかとした優しいメロディに、なんだかホッとさせられる。
全体的に軽めで柔らかいサウンドが中心なので、力むことなく聴けて、ほど良い心地良さの良質な楽曲が自然と耳に入ってくる。
更にメリハリも適度に効いているので、繰り返し聴いていられる。
先に発売されたEPも、このアルバムもジャケ写がステキだ。